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2018-10-23 04:22:51

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“好評価銘柄の見極めを!”

2018/05/08
提供:フィリップ証券株式会社
リサーチ部:庵原 浩樹、増渕 透吾

“好評価銘柄の見極めを!”

  • NYダウは5/4現在、3日続落後2日続伸し24,262ドルとなり、過去5営業日で48.68ドル下落(0.20%安)となった。5/4に発表された4月の雇用統計で、非農業部門雇用者数は前月比16.4万人増と市場予想を下回ったが、失業率は3.9%と17年4ヵ月ぶりの水準に低下。労働市場の好調ぶりが確認された。
    平均時給は前年同月比2.6%増と引き続き賃金は伸び悩んでいるが、インフレは強まっており6月のFOMCでは利上げが見込まれ、FRBの今後の金融政策が注目される。しかし、一時3%台に乗せた10年国債利回りは、5月月初の重要指標発表一巡後には2.9%台で推移しており、落ち着いた動きとなっている。ただ、株式市場は全般に上値の重い展開となっている。米中、米朝など先行き不透明な外交が、投資家の様子見姿勢を強める展開となる可能性もありそうだ。
  • 米中貿易協議では、両国の隔たりが改めて浮き彫りとなった。米国は対中貿易での赤字削減額を従来に比べ1,000億ドル上乗せし、2020年までに2,000億ドル削減することを要求。中国はハイテク製品の対中輸出制限の緩和などを米国に求めた。具体的な協議入りで懸念後退も期待したいが、今後継続される協議次第では、世界経済に影響が出る可能性もある。制裁関税が鉄鋼製品輸入企業や、食品などを中国に輸出している企業だけでなく、現状は対象となっていない製品を扱う企業にもリスクが生じる可能性が浮上している。ディスカウントチェーンのダラー・ツリー(DLTR)は、対中貿易で将来の制裁強化などによって悪影響を受ける可能性があることを投資家に警告している。米朝首脳会談は6月初旬までに開催される見通しとなった。5/22の米韓首脳会談で、非核化実行に向けた期限や手順の具体化、朝鮮戦争の休戦協定の平和協定への転換も含め協議が行われるようだ。ただ、米国が目指す「完全で検証可能かつ不可逆的な非核化」とかけ離れたシナリオとなれば再び緊張が高まる可能性もあろう。
    また、足元で一部新興国市場の通貨が大幅に下落。アルゼンチン中銀は1週間に3度の利上げを実施し、政策金利を40%としアルゼンチン・ペソは過去最安値から持ち直した状況である。トルコ・リラも最安値を更新するなどしており、市場を取り巻く環境に注意を払いたい。当面は、アップル(AAPL)など個別に好業績が確認され、評価が高まっている企業をピックアップしたい。(庵原)
  • 5/8号ではアップル(AAPL)アリババGHD(BABA)ゼネラル・モーターズ(GM)マラソン・ペトロリアム(MPC)メルク(MRK)ペイパルHD(PYPL)を取り上げた。

ウィークリーストラテジー

S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(5/4現在)

主要企業の決算発表予定

8日(火)ディズニー、ペトロブラス
9日(水)21世紀フォックス、ING
10日(木)ニューズ、エヌビディア
11日(金)ミタル

主要イベントの予定

8日(火)
  • 3月の求人件数
9日(水)
  • 4月の生産者物価指数
  • 3月の卸売在庫
  • アトランタ連銀総裁、講演
10日(木)
  • 4月の消費者物価指数
  • 5月5日終了週の週間新規失業保険申請件数
  • 4月の財政収支
  • ECB経済報告
  • 中国4月のPPI・CPI
  • 中国4月の経済全体のファイナンス規模、新規融資、マネーサプライ(15日までに発表)
11日(金)
  • 4月の輸入物価指数
  • 5月のミシガン大学消費者マインド指数(速報値)
12日(土)
  • イラン核合意見直し期限
  • ※Bloombergをもとにフィリップ証券作成

銘柄ピックアップ

アップル(AAPL) ・・・2018/7/3に2018/9期3Q(4-6月)の決算発表を予定

  • 1974年にコンピューターの製造で創業。現在はiPhone、iPod、iPad、PCのMacなどを主力製品として世界に展開している。また、ソフトウェアの開発や周辺機器の製造・販売も行う。
  • 2018/9期2Q(1-3月)は、売上高が前年同期比15.6%増の611.37億USD、純利益が同25.3%増の138.22億USD。EPSは2.73USDと市場予想の2.64USDを上回った。また、自社株買いに追加で1,000億USDを投じる方針を表明。四半期配当も0.63USDから0.73USDに増やす。
  • 2018/9期3Q(4-6月)の会社計画は、売上高が515-535億USD、売上高総利益率38-38.5%である。2018/9通期の市場予想は、売上高が前期比14.3%増の2,622.09億USD、当期利益が同20.2%増の580.95億USD。5/3に投資家のウォーレン・バフェット氏は、CNBCのインタビューで2018/12期1Q(1‐3月)期に同社株式を7,500万株買い増したことを明らかにした。(増渕)

アリババ・グループ・ホールディングス(BABA) ・・・2018/8/16に2019/3期1Q(4-6月)の発表予定

  • 1999年設立。CtoC向け「淘宝網」やBtoC向け「Tmall天猫」、BtoB向け「Alibaba.com」などのマーケットプレイスを運営するほか、第三者決済サービスやクラウドサービスを提供する。
  • 2018/3期4Q(1-3月)は、売上高が前年同期比60.5%増の619.32億RMB、純利益が同30.0%減の75.61億RMB。国内外のリテール事業やクラウド事業が伸びたほか、菜鳥を連結対象としたことで大幅増収。調整後EPSは5.73RMBと市場予想の5.49RMBを上回った。
  • 2019/3通期会社計画は、売上高が前期比60%増、調整後EBITDAが同58%増。市場予想は、売上高が同46.0%増の3,655.09億RMB、純利益が同21.4%増の778.29億RMB。報道によると同社子会社のアント・ファイナンシャルは100億USDの資金調達に向け交渉中。(増渕)

ゼネラル・モーターズ(GM) ・・・2018/7/24に2018/12期2Q(4-6月)決算発表の予定

  • 1908年設立。自動車、トラック、自動車部品等の設計・製造・販売のほか、金融サービスも提供。電気自動車から大型フルサイズトラックまで手掛けており、シボレー、ビュイック、GMC、キャデラック、豪州向けのホールデン、中国向け宝駿、解放、五菱などのブランドを展開する。
  • 2018/12期1Q(1-3月)は、売上高が前年同期比3.1%減の360.99億USD、純利益は同59.9%減の10.46億USD。新型クロスオーバー車の販売は好調だが、韓国事業のリストラ関連費用の約9億USDが響いた。調整後EPSは1.43USDと市場予想の1.23USDを上回った。
  • 同社は、1Qには「シボレー・シルバラード」と「GMCシエラ」の新モデル生産に向けた設備刷新のため、計画的に生産量を減少させたもよう。2018/12通期の会社計画は、EPSが5.52‐5.82USD、調整後EPSが6.30‐6.60USD。2018/12通期の市場予想は売上高が前期比0.2%減の1,452.29億USD、当期利益が85.06億USDと前期の▲38.64億USDから黒字転換。(増渕)

マラソン・ペトロリアム(MPC) ・・・2018/7/26に2018/12期2Q(4-6月)の決算発表を予定

  • 2009年設立の米国第2位の石油精製業者。6つの精製所を有し、精製能力は日量約1,900万バレル。「マラソン」ブランドのガソリンスタンドを米国20州とコロンビア特別区に展開する。
  • 2018/12期1Q(1-3月)は、売上高が前年同期比15.8%増の189.84億USD、純利益は同23.3%増の3,700万USDであった。EPSは0.08USDと、市場予想の0.15USDを下回った。
  • 2018/12通期市場予想は、売上高が前期比33.0%減の890.42億USD、当期利益が同37.0%減の21.63億USD。同社は、同業のアンデバーを233億USDで買収すると発表。実現すれば米国最大の独立系精製会社となる。同社は現金または株式交換での買収を提案しており、買収価格は4/27の終値に24%上乗せした1株当たり約152.27USDと評価している。(増渕)

メルク(MRK) ・・・2018/7/27に2018/12期2Q(4-6月)の決算発表を予定

  • 1891年に独E.Merckの米国子会社として設立したグローバル・ヘルスケア企業。医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品、アニマルヘルス製品を提供。140カ国以上で事業を展開。
  • 2018/12期1Q(1-3月)は、売上高が前年同期比6.4%増の100.37億USD、純利益が同5.25%減の7.36億USD。調整後EPSは1.05USDと市場予想の0.99USDを上回った。がん免疫治療薬「キイトルーダ」は好調に伸びたが、エーザイとの協業に係る一時金の支払いが嵩み減益。
  • 2018/12通期の会社計画を上方修正。売上高を418-430億USD(従来計画412-427億USD)、調整後EPSを4.16-4.28USD(同4.08-4.23USD)とした。2018/12通期の市場予想は、売上高が前期比4.9%増の421.04億USD、純利益が同3.1倍の75.06億USDである。(増渕)

ペイパル・ホールディングス(PYPL) ・・・2018/7/19に2018/12期2Q(4-6月)の決算発表を予定

  • 1998年設立のフィンテックカンパニー。消費者向けにショッピング決済や個人間送金ができる「デジタルウォレットサービス」を提供するほか、法人向けには廉価な決済ソリューションから、越境EC、シェアリングエコノミーなどにも対応できる幅広いプロダクトやサービスを展開。
  • 2018/12期1Q(1-3月)は、売上高が前年同期比23.9%増の36.85億USD、純利益が同33.1%増の5.11億USDであった。調整後EPSは0.57USDと、市場予想の0.53USDを上回った。
  • 2018/12期2Q(4‐6月)会社計画は、売上高が37.8‐38.3億USD、調整後EPSが0.54‐0.56USD。通期会社計画は、売上高が152‐154億USD、調整後EPSが2.31-2.34USD。通期市場予想は、売上高が前期比17.3%増の153.55億USD、当期利益が同20.6%増の21.65億USD。(増渕)
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