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“2016/2Q決算、FOMC、GDPと相場動向の行方!”

2016/07/26
提供:フィリップ証券株式会社
リサーチ部:庵原 浩樹、袁 鳴

“2016/2Q決算、FOMC、GDPと相場動向の行方!”

  • 7/8以降、7/22までの11営業日で、NYダウは10営業日上昇し、上昇率が3.8%、上昇幅は674.97ドルとなった。NYダウは7/20まで終値ベースで7営業日連続の過去最高値更新となった。また、S&P500種株価指数は7/22に終値ベースで史上最高値となる2,175.03をマーク。7/22時点において過去11営業日のうち8営業日上昇し、この間の上昇率は3.7%、上昇幅は77.13となった。
    主要株価指数の過去5営業日の上昇率は小幅で、上昇のモメンタムは弱まったものの相場の地合いは引き続き良好と言えよう。業種別には、継続的に出遅れ感の強いセクターが買われている。7/22現在、過去11営業日のS&P500種24業種分類で上昇率トップ5は、自動車・自動車部品9.2%(年初来3.3%下落)、半導体・同製造装置7.6%(同9.9%上昇)、銀行6.2%(同9.0%下落)、素材6.2%(同11.4%上昇)、各種金融6.2%(同0.09%上昇)である。
  • 7/26-27のFOMCや7/29のGDP速報値発表を控え、様子見姿勢が強まり短期的に上昇したセクターや銘柄には一旦、利益を確定する動きも想定されよう。ただし、年初来でS&P500をアンダーパフォームしているセクターについては、未だ上昇余地は残されていると見ている。すなわち、自動車や金融関連セクターには評価余地があると予想する。そうした中での銘柄選択は、決算発表で良好な着地や見通しが確認されていること、予想PERや配当利回りなどの観点から評価余地があると見られることなどをポイントとして挙げたい。
    大統領選やトルコ情勢など懸念もある。しかし、S&P500構成企業の2Q増益率は7/22時点で前年同期比4.5%減と6/24時点の同5.3%減から改善し、米景気や英中など海外情勢の改善などから、FF金利先物から見た年内利上げ確率は再び高まっている。FOMCで内外情勢好転などのコメントが示されれば、投資家のリスク許容度が一段と高まることも想定される。また、2016/2Q(4-6月)のGDP成長率(速報値)の市場予想は2.6%と1Q(1-3月)実績の1.1%から大幅な改善が見込まれている。なかでも個人消費は1Qの1.5%から4.3%の見通し。強い個人消費が確認されれば、米国への資金流入は更に強まる可能性もあり、良好な相場の地合いが続くことも予想される。(庵原)
  •  7/26号ではゼネラルモーターズ(GM)ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)モルガン・スタンレー(MS)AT&T(T)ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)を取り上げた。

ウィークリーストラテジー

■S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(7/22現在)

主要企業の決算発表予定

7月26日(火)マクドナルド、デュポン、ベライゾン、3M、アップル
27日(水)ボーイング、フェイスブック、エアバス、ドイツ銀行、ARM
29日(金)ダウ・ケミカル、フォード、マスターカード、アルファベット、アマゾン

主要イベントの予定

7月26日(火)
  • 5月のS&P/ケース・シラー米住宅価格指数
  • 7月の消費者信頼感指数
  • 6月の新築住宅販売件数
27日(水)
  • 4-6月期のGDP(速報値)
  • MBA住宅ローン申請指数
  • 6月の耐久財受注
  • FOMC、終了後政策金利の声明発表 
28日(木)
  • 新規失業保険申請件数(23日終了週)
  • 7月のユーロ圏景況感指数
29日(金)
  • 4-6月のGDP(速報値)
  • 7月のミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
  • ユーロ圏4-6月期のGDP(速報値)
8月1日(月)
  • 7月の中国製造業PMI
  • 7月のISM製造業景況指数
  • ※Bloombergをもとにフィリップ証券作成

銘柄ピックアップ

  • 1908年設立の米自動車メーカー最大手。乗用車・トラックの製造販売のほか、一般サービス、部品、アクセサリ、メンテ、サテライトラジオ、業務車用装置なども提供している。
  • 2016/12期2Q(4-6月)は売上高が前年同期比11.0%増の423.72億USD、純利益が同2.6倍の28.66億USDと何れも市場予想を上回った。調整後EPS は1.860USD と市場予想の1.523USD を大幅に上回った。中東、アジア(中国を除く)事業が低迷したが、主力の米事業はピックアップトラックやSUVの販売が好調。また、欧州事業が5年ぶりに黒字化した。
  • 同社は配車サービス会社リフトに5億USDを出資する計画。両社の提携強化で乗り合い仲介サービス向けのレンタカー事業の拡充や自動運転車の開発などを共同で進める狙いがある。また、自動運転システムのクルーズ・オートメーションの買収も注目される。2016/12通期の会社計画のEPSは5.50-6.00USDと従来予想の5.25-5.75USDから引き上げた。(袁)
  • 1887年設立のヘルスケア関連製品、サービスを取り扱う大手企業。医薬品、医療器具、手術機器などの製造・販売を行い、洗剤、スキン・ヘアケアなどの日用品も販売している。
  • 2016/12期2Q(4-6月)は売上高が前年同期比3.9%増の184.82億USDと増収。医薬品部門が好調となり、全体の売上高を押し上げた。新薬の投入効果などで抗がん剤の販売は大幅に増加。また、関節リウマチ薬「レミケード」など主力医薬品の売上も増加。一方、研究開発費が膨らんだほか、その他の支出も利益を圧迫し、純利益が同11.5%減の39.97億USDとなった。ただ、調整後EPSは1.74USDと市場予想の1.68USDを上回った。
  • 同社は2016/12通期の売上高を従来予想の712億-719億USDから 715億-722億USDに引き上げ、EPSは従来予想の6.53-6.68USDから6.63-6.73USDに上方修正。通期の市場予想の売上高は前期比2.9%増の720.75億USD、純利益が同8.8%増の167.59億USDである。(袁)
  • 1924年設立の世界的な金融機関。個人、法人、投資銀行などの顧客を対象に国際的証券業務、グローバル・アセット・マネジメント・ビジネスなど多角的金融サービスを提供している。
  • 2016/12期2Q(4-6月)は、投資銀行部門の収益が落ち込んだため、総収入が前年同期比9%減の89.09億USD、純利益が同12%減の15.82億USDとなった。ただ、何れも市場予想を上回り、調整後EPSも0.750USDと市場予想の0.598USDを大きく上回った。
  • アドバイザー業務は同17%増収となった一方、株式や債券の引き受け業務が同40%減収となった。また、投資銀行の収入は同23%減の11.1億USDとなった。ただし、コスト削減策を進め、全体の費用は同8.4%減の64.3億USDとなった。そのうち報酬関連費用は同8.9%減の40.2億USDとなった。(袁)
  • 1983年設立の大手通信会社。子会社と関連会社を通じて地域及び長距離電話、無線、データ通信、インターネットアクセス、インターネットなどのサービス、通信機器販売などを行う。
  • 2016/12期2Q(4-6月)は売上高が前年同期比22.7%増の405.20億USD、純利益が同12.0%増の34.08億USDと大幅な増収増益となった。調整後EPSは0.720USDと市場予想の0.717USDを上回った。買収した米衛星放送最大手ディレクTVの業績が収益を押し上げたほか、携帯電話契約件数の増加も寄与。また、メキシコなど中南米事業は好調に推移した。
  • 同社は基地局のうち、人の手が届かない箇所への点検や修理についてドローンの活用を計画している。一方、ドローンを使った基地局ではLTE(高速モバイル通信技術)の通信速度や通話品質の向上を目指しており、今後の動向が注目される。2016/12通期の会社計画は売上高が前期比12.2%増の1,647.62億USD、純利益が同11.6%増の148.97億USDである。(袁)
  • 1977年に設立した医療管理・計画を提供する医療サービス世界最大手である。傘下のUnited Healthcare やOptum を通じて、米国および海外の企業、家庭や個人顧客に対し、厚生給付プログラム、医療体制の管理商品やリソース、ヘルスケア情報などを提供している。
  • 2016/12期2Q(4-6月)は売上高が前年同期比28.2%増の464.85億USD、純利益が同10.7%増の17.54億USDとなった。調整後EPSは1.960USDと市場予想の1.887USDを上回った。主力のUnitedHealthcare事業(医療、厚生給付などの商品を提供するプラットフォーム)は同13.6%増収、米国内の保険加入者の増加が寄与。また、処方薬サービスが好調で、Optum事業(健康管理、診療情報などスを提供するプラットフォーム)が同51.5%増収。
  • 2016/12通期の会社計画は調整後EPSが7.80-7.95USDである。2016/12通期市場予想は売上高が前期比17.0%増の1,837.82億USD、純利益が同22.1%増の70.98億USDである。(袁)
フィリップ証券株式会社

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