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2024-04-29 10:47:14

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第2四半期決算ハイライト

第2四半期決算ハイライト

2023/8/8

総活

大手企業の2023年第2四半期決算が出揃いました。総括すればまちまちな内容でした。

テクノロジーのハードウェアはAI向け半導体を除き冴えませんでした。具体的には携帯電話、PC、タブレットなどの売れ行きが不振でした。その結果、メモリーやRF(ラジオ周波)半導体を作っている企業は業績を落としています。モノの消費から体験型消費に消費者の支出行動がシフトしています。

チャットGPTの登場でAIがにわかに注目されていますが、いまは未だ先行投資の段階で、その投資資金の大半はデータセンター向け半導体に集中しています。マイクロソフト(ティッカーシンボル:MSFT)、アルファベット(ティッカーシンボル:GOOG)などの企業における投資額がとりわけ巨大です。しかしその恩恵をこうむる企業はエヌビディア(ティッカーシンボル:NVDA)に代表される、ごく一握りの企業のみにとどまります。

去年、ハイテク大手の売上高成長率が大幅に鈍化したとき、各社は営業費用を絞り込むことで株価テコ入れを図りました。メタ・プラットフォームズ(ティッカーシンボル:META)はこれを徹底的にやることで投資家から支持されました。しかしAIブームで大手ハイテク企業の財布のひもは再び緩み始めています。いまのところ投資家は将来に対する先行投資を容認しているように見受けられます。

アップル(ティッカーシンボル:AAPL)の第3四半期(6月期)決算はEPSが予想$1.20に対し$1.26、売上高が予想817.9億ドルに対し818億ドル、売上高成長率は前年同期比−1.4%でした。

iPhone売上高は予想401億ドルに対し397億ドルでした。前年同期は406.7億ドルでした。Mac売上高は予想63億ドルに対し68億ドルでした。前年同期は73.8億ドルでした。iPad売上高は予想65億ドルに対し58億ドルでした。前年同期は72.2億ドルでした。ウェアラブルズ売上高は予想85億ドルに対し83億ドルでした。前年同期は80.8億ドルでした。サービス売上高は予想204億ドルに対し212億ドルでした。前年同期は196億ドルでした。

つまりハードウェアはおおむね落胆すべき内容で、それをサービス売上高の伸長で補ったカタチになりました。

米州売上高は353.8億ドルでした。前年同期は374.7億ドルでした。欧州売上高は202億ドルでした。前年同期は193億ドルでした。中国売上高は157.6億ドルでした。前年同期は146億ドルでした。日本売上高は48.2億ドルでした。前年同期は54.5億ドルでした。アジア太平洋売上高は56.3億ドルでした。前年同期は61.5億ドルでした。

アップルは売上高成長のモメンタムを完全に失っています。またAIブームに関しても明らかに乗り遅れています。投資家はそのへんを厳しく評価しています。

アマゾン(ティッカーシンボル:AMZN)の第2四半期決算はEPSが予想35¢に対し65¢、売上高が予想1314.9億ドルに対し1343.8億ドル、売上高成長率は前年同期比+10.8%でした。かろうじて売上高成長率が二桁台に乗った事で投資家は安堵しています。しかしアマゾンはネット通販の会社なのでインフレ局面では自然に売上高も伸びやすいです。従って他の大手ネット企業より高い成長率を出したという事実は同社の企業努力というよりも単にインフレだったからだと理解すべきです。

注目されたAWS売上高は前年同期比+12.2%の221.4億ドルでした。これは市場予想の+10%より若干良かったです。しかしAWSセグメントマージンは24.2%で、前年同期の29.0%から急落しています。水面下でかなり値引きしていることを伺わせます。会社側のコメントで「AWSの顧客はコスト削減から成長に舵を切り始めた」と伝えられたこともあり、投資家はこれを好感しました。また広告サービス売上高が前年同期比+22%の106.8億ドルと好調でした。

第3四半期の売上高は予想1383.6億ドルに対し新ガイダンス1380〜1430億ドルが提示されました。営業利益ガイダンスは55〜85億ドルが提示されました。

アルファベットの第2四半期決算はEPSが予想$1.34に対し$1.44、売上高が予想728.5億ドルに対し746億ドル、売上高成長率は前年同期比+7.1%でした。

グーグルサーチ売上高は前年同期比+4.7%の426億ドルでした。グーグル広告売上高は前年同期比+3.2%の581億ドルでした。YouTube売上高は前年同期比+4.4%の76.6億ドルでした。久しぶりにデジタル広告の売上高がプラスに転じたことを投資家は好感しました。

グーグルクラウド売上高は前年同期比+27%の80億ドルでした。営業利益は3.95億ドルでした。前年同期は赤字の5.9億ドルでした。いまサーチの世界はAIで激変しており、アルファベットもAIを援用したサーチのサービスを開始します。

マイクロソフトの第4四半期(6月期)決算はEPSが予想$2.55に対し$2.69、売上高が予想554.9億ドルに対し$561.9億ドル、売上高成長率は前年同期比+8.3%でした。

アジュール売上高成長率は+26%でした。ガイダンスは+26〜27%でした。

プロダクティビティー&ビジネスプロセス売上高は183億ドルでした。ガイダンスは179〜182億ドルでした。オフィスコマーシャルプロダクツ売上高は+12%でした。ガイダンスは14%でした。オフィス365コマーシャル売上高は+15%でした。ガイダンスは+17%でした。マイクロソフトはチャットGPTのオープンAI社と業務提携しており、オフィス365に「コパイロット」というサービス名でAIを埋め込みます。AIの課金戦略に関して、どの企業よりもハッキリとした価値提案、ならびにロードマップを示していると言えるでしょう。

オフィスコンシューマープロダクツ売上高は+3%でした。ガイダンスは+6%でした。マイクロソフト365コンシューマー・サブスクライバーは6700万人でした。

リンクトイン売上高は+5%でした。ガイダンスは+7%でした。ダイナミックス売上高は+19%でした。ガイダンスは+21%でした。

インテリジェントクラウド売上高は240億ドルでした。ガイダンスは236〜239億ドルでした。

モア・パーソナル・コンピューティング部門売上高は139億ドルでした。ガイダンスは133.5〜137.5億ドルでした。

第1四半期(9月期)の売上高は予想550.4億ドルに対し新ガイダンス538〜548億ドルが提示されました。

メタ・プラットフォームズの第2四半期決算はEPSが予想$2.91に対し$2.98、売上高が予想310.8億ドルに対し320億ドル、売上高成長率は前年同期比+11.0%でした。
各アプリのエンゲージメントは好調でした。スレッズは会社側が予想したよりユーザーの定着がしっかりしています。リールズのマネタイゼーションは好調です。現在のアニュアル・ランレートは100億ドルです。これは去年秋の30億ドルから大幅に上昇しています。

フェイスブックのMAUは前年同期比+3%の30.3億人でした。

広告インプレッション数は前年同期比+34%でした。平均単価は前年同期比−16%でした。

第3四半期の売上高は予想312.2億ドルに対し新ガイダンス320〜345億ドルが提示されました。

2023年の費用ガイダンスはこれまでの860〜900億ドルを880〜910億ドルへ引き上げます。その理由は法務関連費用が嵩むためです。またリアリティーラボの赤字も拡大すると予想しています。設備投資額はこれまでのガイダンス300〜330億ドルを270〜300億ドルへ下方修正します。AIで設備投資額を積み増す企業が多い中でメタは利益重視の慎重で手堅い経営が目を惹きました。

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著者

広瀬 隆雄(ひろせたかお)

コンテクスチュアル・インベストメンツLLC マネージング・ディレクター

グローバル投資に精通している米国の投資顧問会社コンテクスチュアル・インベストメンツLLCでマネージング・ディレクターとして活躍中。
1982年 慶応大学法学部政治学科卒業。 三洋証券、SGウォーバーグ証券(現UBS証券)を経て、2003年からハンブレクト&クィスト証券(現JPモルガン証券)に在籍。

広瀬 隆雄

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