ablokhin - stock.adobe.com
●決算発表当日の株価:13.72ドル(-4.99%)
●売上高:68.5億ドル(予想66.9億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:0.86ドル(予想0.75ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EBITDA:22.2億ドル、前四半期は6.81億ドル(予想21.0億ドル)〇市場予想を上回った
●稼働率:109.0%、前四半期は98.0%(予想102.4%)〇市場予想を上回った
●9-11月期調整後EBITDA見通し:8.0~9.0億ドル(予想9.5億ドル)×市場予想を下回った
●23/11月期通期調整後EBITDA見通し:従来予想の41.0~42.5億ドルから41.0~42.0億ドルに上限値を僅かに下方修正(予想41.7億ドル)×中間値が市場予想を僅かに下回った
決算発表で実績値は市場予想を上回りましたが、9-11月期と通期のEBITDA見通しが市場予想を下回り株価は売り先行となりました。
決算発表当日のチャート
決算のポイント
●調整済みクルーズコスト(燃料除く、2019年比較):15.1%、会社予想は14.5〜15.5%、前四半期は13.5% △会社予想のレンジ内だったが前四半期より悪化した
●期間乗客数:360万人、前四半期は260万人(予想327万人)〇市場予想を上回った
●23年通期のALBD(利用可能下席日当たりの燃料消費量)は2019年比で16%近く減少すると予想、これは以前の予想よりも良好
経営陣の主なコメント
●ワインスタインCEOは「好調な需要が業績を牽引、北米・オーストラリア部門とヨーロッパ部門の両方で予想を上回ったとコメント
●3QはEBITDAが20億ドルを超えた。売上高、調整後純利益も為替の影響を除き6月の会社予想を上回る好調なものだった
●消費のスローダウン懸念が高まっていることは承知している。しかし当社においては予約や業績には影響がみられない。消費者は引き続き「モノ」への消費よりも体験への支出を優先していると見ている
決算を受けたマーケットの反応
3Qの業績結果は市場予想を上回る良好な内容でした。経営陣は事業の見通しに楽観的で、北米・欧州など顧客の引合いの強さをアピールします。しかし、4Qと通期のEBITDA見通しは市場予想に届きませんでした。また、市場は年末に向けた景気減速を織り込みにいっているようです。景気減速懸念を払拭し、経営陣の言う顧客引合いの強さを数字で証明できるか、注目が集まります。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:18.56ドル
アナリスト・レーティングは5段階評価の3.91
最低投資金額:2,100円(9/29終値、1ドル149.6円換算)