1Q(5-7月期)決算速報(現地9/6引け後発表)
同社は企業向けや事業規模のAIアプリケーション・サービスやソフトウェア(SaaS)、ツールを提供します。
●決算発表後の時間外取引(日本時間9:00時点):29.001ドル(-7.82%)
●売上高:0.724億ドル、前年同期比+11.0%(予想0.716億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:-0.09ドル(予想-0.17ドル)〇市場予想を上回った
●8-10月期売上高見通し:0.72〜0.765億ドル(予想0.739億ドル)〇中間値が市場予想を上回った
●2024/4月期通期売上高見通し:従来予想の2.95〜3.20億ドルを据え置いた(予想3.07億ドル)△中間値が市場予想とほぼ一致した
引け後の時間外取引チャート
決算のポイント
●サブスクリプション収入:0.614億ドル、前年同期比+7.6%(予想0.606億ドル)〇市場予想を上回った
●プロフェッショナル・サービス収入:0.11億ドル、(予想0.11億ドル)△市場予想とほぼ一致した
●GAAP RPO(既契約済み売上高見込み):3.35億ドル(予想3.82億ドル)×市場予想を下回った
●4Qと25年通期のキャッシュ・フローは黒字を予想しているが、生成AI向けソリューションへの投資期間であり、4Qに非GAAPベースで黒字になるとは考えていない
●米国防総省、石油メジャーのシェル、石油系のコングロマリットのKOCH、米銀大手のバンク・オブ・アメリカなどのシステムをサポート
経営陣の主なコメント
●22 年 11 月のChatGPTリリース後、企業向けにAI 導入の機運が劇的に高まった。当社の1Qも企業向けAI アプリケーションで強い引合いがあり、特にC3 生成AIで強いニーズが感じられた
●1Qのハイライトとして売上高は7,240万ドルで、会社予想のほぼ上限で着地、アナリストのコンセンサスを上回った
●サウジアラビアのスマートシティ、米国鉄鋼大手のニューコア、中米のパテロンと新規および追加契約を締結。またグーグルクラウド、AWS、マイクロソフトやコンサルティング企業のブーズ・アレン・ハミルトンなどとパートナー ネットワーク契約を締結するなどした
決算を受けたマーケットの反応
今回の決算発表で、会社は今年度通期で非GAAPベースの黒字化は見込んでいないと発表。これまでは、黒字達成を掲げていたため失望を招く結果となった。ティッカーが「AI」である同社。昨年秋、ChatGPT発表以降のAI相場で投資家の期待が先行した半面、懐疑的に見る投資家は売りで対抗。対浮動株の空売り比率は約32%に達する。業績面で市場の期待を上回ることができるか、成長率で納得させられるか、試される局面かもしれない。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:29.44ドル
アナリスト・レーティングは5段階評価の2.80
最低投資金額:約4,700円(9/6終値、1ドル147円換算)