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2Q（4-6月期）決算速報（現地8/2引け後発表）
デジタル決済を可能にし小売業者や消費者に代わって商取引体験を簡素化するテクノロジープラットフォームなどをグローバルに提供します。
●決算発表後の時間外取引（日本時間10:00時点）：67.90ドル（-7.24%）
●予想比較売上高：72.9億ドル（予想72.8億ドル）〇市場予想をわずかに上回った
●調整後EPS：1.16ドル（予想1.17ドル）×市場予想をわずかに下回った
●7-9月期調整後EPS見通し：1.22〜1.24ドル（予想1.22ドル）〇中間値が市場予想をわずかに上回った
●2023/12期通期調整後EPS見通し：4.95ドルで据え置いた（予想4.94ドル）〇市場予想をわずかに上回った
競争環境激化が懸念される中、加盟店向け貸倒引当金の増加や新規口座数の2四半期連続減少などが明らかになりました。引け後の取引で株価は7.2％の下落となりました。
決算のポイント
●新規アクティブアカウント数：-200万（予想377万）×市場予想を大きく下回った
●総口座数：4.31億口座（予想4.34億口座）×市場予想を下回った
●総取扱高（TPV）：3,765.4億ドル（予想3,724.8億ドル）〇市場予想をわずかに上回った
●ベンモ取扱高：670億ドル（予想668.7億ドル）〇市場予想をわずかに上回った
●総営業費用：61.5億ドル（予想60.7億ドル）×市場予想より多かった
●加盟店向け融資引当金計上増加
経営陣の主なコメント
●下半期の収益は上半期と同等か、若干良くなると見込む。3Qの売上高は為替の影響を除き8％増とみている。4Qまでには二桁前半の成長に加速するとみている。
●優先的戦略は3つ。ブランド・チェックアウト、PSPマーチャント ソリューション、デジタル ウォレットだ。
●BNPL（後払い）の伸びは大幅に加速している。
●2Qは15億ドルの自社株買いを実施。通年では50億ドルを見込む。21年以降、希薄化後の株式数は6％減少した。
決算を受けたマーケットの反応
厳しい決算内容でした。経営陣は景気の回復などから下半期は楽観的な見通しを示しておりますが、新規口座数が2四半期連続で減少。市場予想を大幅に下回るなど、投資家の見立てと距離がありそうです。アップルやアマゾンなどテック・ジャイアントの決済機能が充実。競争が激しくなるなか、同社の存在意義を示せるか、正念場と言えそうです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均：87.60ドル
アナリスト・レーティングは5段階評価の4.19
最低投資金額：10,500円（8/1終値、1ドル143円換算）
