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2Q（4-6月）決算速報（現地7/26引け後発表）
世界最大級のSNS運営企業で、「フェイスブック(Facebook)」、「インスタグラム（Instagram)」、「メッセンジャー(Messenger)」、「ワッツアップ(WhatsApp)」などを運営し、中国を除く世界のSNS市場で高いシェアを有しています。
●決算発表後の時間外取引（日本時間10:00時点）：319.09ドル（+6.9%）
●売上高：320.0億ドル（予想310.6億ドル）〇市場予想を大きく上回った
●予想比較EPS：2.98ドル（予想2.92ドル）〇市場予想を上回った
●7-9月期売上高見通し：320〜345億ドル（予想311.8億ドル）〇下限値も市場予想を上回った
●2023/12期通期費用見通し：従来予想の860〜900億ドルから880〜910億ドルへとレンジを引上げた（予想882.9億ドル）×中間値が市場予想より多かった
●2023/12期通期資本的支出（CAPEX）：270〜300億ドル、従来予想の300〜330億ドルから引下げた（予想317.1億ドル）上限値も市場予想より少なかった
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
●Family of Apps（フェイスブック、インスタグラム、メッセンジャー、ワッツアップ、その他サービス）売上：317.2億ドル、前四半期は283.1億ドル（予想305.5億ドル）〇市場予想を大きく上回った
●その他収入：2.25億ドル（予想2.24億ドル）〇市場予想を上回った
●Reality Labs（VRサービス）売上：2.76億ドル（予想3.92億ドル）×市場予想を大きく下回った
●広告インプレッション回数（広告表示回数）前年比：34.0％、前四半期は26.0％（予想17.8％）〇市場予想を大きく上回った
●予想比較資本的支出（CAPEX）：62.2億ドル（予想78.0億ドル）市場予想より少なかった
●従業員数：71,469名、前四半期は77,114名（予想72,061名）〇市場予想より少なかった
フェイスブックの会員動向
●デイリーアクティブユーザー（DAU）：20.7億人（予想20.3億人）〇市場予想を上回った
●マンスリーアクティブユーザー数（MAU）：30.3億人（予想30.0億人）△市場予想とほぼ一致した
●ユーザー当り平均収益：8.32ドル、前四半期は7.59ドル（予想8.02ドル）〇市場予想を上回った
経営陣の主なコメント
●Facebook の月間アクティブ会員数は現在 30 億人超。米国、カナダを含む世界中でデイリー・アクティブ・ユーザーは増加中。当社のコア・プロダクツ好調。
●「Threads」、「Reels」、「Llama 2：大規模言語モデル」などパイプラインにたいするAI化は継続的に進歩している。またこの秋には Quest 3も発売予定。投資が効果を発揮し始めている。
●Reels（ショートビデオ）の視聴数はフェイスブックとインスタグラム合計で2,000億回/一日を突破。Reelsの収入は年率で100億ドルペースにまで達しており、昨年秋の30億ドルから大幅増。
●大規模人員削減を乗り越えた。23 年残りの期間は従業員の安定に注力、仕事のスピードを遅らせる障壁を取除きスピードアップの新しい AIツールの導入などに取組む。
●Microsoft と提携して、大規模言語モデルの最新バージョンである Llama-2 をオープンソースにし、研究と商用両方で利用できるようにした。
決算を受けたマーケットの反応
リストラを終えた同社は従業員数が71,469名、前四半期の77,114名から減少。ザッカーバーグCEOのもと企業改革を進め大分、筋肉質になった印象。その効果か売上高、利益とも市場予想を大きく上回った。ショート動画のReelsの伸びも著しく、視聴回数は1日2,000億回、収入は昨秋の30億ドルから年換算100億ドルペースまで拡大という。コア・プロダクツの回復に、大規模言語モデルのLlama 2のリリース。9/27にはMeta Connect 2023を予定。自信を回復した同社の攻めの姿勢はしばらく続きそうです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均：333.76ドル
アナリスト・レーティングは5段階評価の4.52
最低投資金額：42,100円（7/26終値、1ドル141円換算）
