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4Q(4-6月期)決算速報(現地7/25引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):337.85ドル(-3.74%)
●売上高:561.9億ドル(予想554.9億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:2.69ドル(予想2.56ドル)〇市場予想を上回った
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
4Q(4-6月)実績値
●プロダクティビティ&ビジネスプロセス収入:182.9億ドル(予想181.0億ドル)〇市場予想を上回った
●インテリジェントクラウド収入:239.9億ドル(予想238.0億ドル)〇市場予想を上回った
●パーソナルコンピューティング売上:139.1億ドル(予想135.8億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後売上総利益率:70.1%、前四半期は69.5%(予想69.4%)〇市場予想を上回った
●アジュール前年同期比成長率(為替変動含まず):27.0%(予想26.7%)〇市場予想を上回った
1Q(7-9月)会社予想 カンファレンスコールより
●プロダクティビティ&ビジネスプロセス収入見込み:180.0〜183.0億ドル(予想182.0億ドル)〇中間値が市場予想を上回った
●インテリジェントクラウド収入見込み:233.0〜236.0億ドル(予想235.5億ドル)×中間値が市場予想を下回った
●パーソナルコンピューティング売上見込み:125.0〜129.0億ドル(予想131.3億ドル)×市場予想を下回った
●アジュール前年同期比成長率見通し(為替変動含まず):25〜26%(予想25.6%)×市場予想を下回った
経営陣の主なコメント
●決算は堅調だった。マイクロソフトのクラウド事業の売上高は通期で1,100億ドルを突破し、前年比27%増(為替の影響除く)。アジュールは全体の半分を占めた。チャンスも課題もある。責任もって次世代のAIを活用、それもどれだけ早くできるかが鍵だ。
●引き続き3つの重要優先課題にフォーカスする。 1、顧客がマイクロソフト・クラウドを利用して、最大限の価値を引き出すのをサポートする。 2、様々な技術、サービスの層にAI 技術を取込む、プラットフォームをリードする。3、事業効率の最大化。
●アジュール・オープンAI・サービスは非常に好調。イケア、ボルボ、チューリッヒ保険、フリップカート、カフートなどのデジタル・ネイティブ企業を含む様々な業種の企業11,000社が利用している。メルセデス・ベンツは米国の 90万台以上の車両にアジュール・オープンAI・サービスでChatGPT を導入、車内の音声アシスタントをサポートしている。
決算を受けたマーケットの反応
決算内容は特段のサプライズは無かった。注目されるクラウド事業のアジュール成長率はじりじりと鈍化、成長率見通しは市場予想を下回った。しかしオープンAI・サービスの顧客は順調に拡大。世界的な著名企業が名を連ね11,000社超にサービスを提供。法人営業の強さが伺える。今後もChatGPTなどを活用した同サービスの伸び、展開に注目が集まろう。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:382.9ドル
アナリスト・レーティングは5段階評価の4.71
最低投資金額:49,500円(7/25終値をもとに算出、1米ドル141円として換算)