1Q(1-3月期)決算速報(現地5/10引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):31.77ドル(+10.54%)
●売上高:5.0億ドル(予想4.8億ドル)〇市場予想を上回った
●予想比較EPS:-0.09ドル(予想-0.01ドル)×市場予想より悪かった
●4-6月期売上高見通し:5.10〜5.20億ドル(予想4.97億ドル)〇下限値も市場予想を上回った
●2023/12期通期売上高見通し:従来予想の20.5〜22.0億ドルから20.8〜22.0億ドルに下限を引上げた(予想21.1億ドル)〇中間値が市場予想を上回った
1-3月期の売上高実績、4-6月期と23/12月期通期の売上高見通しが市場予想を上回る結果に引け後の取引で株価は大幅高となりました。
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
●顧客数(契約金額10万ドル以上):1,322社(予想1,377社)×市場予想を下回った
●クリエイト・ソリューション事業売上高:1.87億ドル(1.99億ドル)×市場予想を下回った
●グロー・ソリューション事業売上高:3.12億ドル(予想2.79億ドル)〇市場予想を大きく上回った
●調整済み粗利益率 79.0%:(予想77.2%)〇市場予想を上回った
経営陣の主なコメント
●クリエイト・ソリューション事業とグロー・ソリューション事業の相乗効果が高まった。
●広告市場における当社のグロー・ソリューション事業の売上は年後半にかけて加速すると予想、ゲームとの関連性が良好。
●AIの活用に関しては当社でもここ数年にわたり取り組んでいる。直近は多数のベータ版をリリースした。
●AIの活用により良いコンテンツを、速く、安価に作成可能。以前は不可能だったことが可能。ゲームのキャラクターがChatGPTのように意思があるかの如く話かけるなどだ。
決算を受けたマーケットの反応
景気不透明から投資家はIT向け予算縮小を警戒。ユニティに対しても期待値はそう高くありませんでしたが、決算発表では1-3月期の売上高、4-6月期と23/12月期通期の売上高見通しが市場予想を上回る結果に、引け後の取引で株価は大幅高となりました。
株価は22年5月以降、低位安定。22年11月には上場来安値の21ドルまで下落、時価総額は足元109億ドル(約1.5兆円)とピークから大幅に減少しております。そんななか5/2に600名の人員削減を発表するなどリストラを進める同社。売上高成長に回復傾向が見られると、株価の位置は大きく変わってくるかもしれません。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:36.28ドル、アナリスト・レーティングは5段階評価の3.75(5/10時点)