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4Q(10-12月期)決算速報(現地2/14寄り前発表)
●決算発表当日の株価:59.59ドル(-1.67%)
●調整後売上高:102.0億ドル(予想99.5億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:0.45ドル(予想0.45ドル)△市場と一致した
●2023/12期通期調整後オーガニック売上成長:7.0〜8.0%増(予想7.15%)〇中間値が市場予想を上回った
●2023/12期通期比較可能EPS見通し:4.0〜5.0%増(前年は6.0〜7.0%億ドル)
●2023/12期通期CAPEX(資本的支出):19億ドル(前年は15億ドル)
決算発表当日のチャート
決算のポイント
●ユニットケース販売量:1.0%減(前四半期は4.0%増)
「ユニットケース」は全世界のコカ-コーラで使用される共通のケース単位(5.678リットル)
●調整後オーガニック売上成長:15%増(予想10.6%増)〇市場予想を大きく上回った
●調整後粗利益率:56.5%(予想57.3%)×市場予想を下回った
●北米売上高:38.6億ドル(予想38.6億ドル)△市場予想と一致した
●欧州・中東・アフリカ売上高:15.6億ドル(予想15.6億ドル)△市場予想と一致した
●アジア太平洋売上高:10.6億ドル(予想10.1億ドル)〇市場予想を上回った
●南米売上高:12.9億ドル(予想11.9億ドル)〇市場予想を上回った
経営陣の主なコメント
●販売は好調、世界各国の市場で堅調な販売量の増加が見られた。ただロシア事業の停止、中国のゼロ・コロナ対策により相殺された
●VRをマーケティングに活用。南米では世界最大の音楽フェスティバルの 1 つである「Rock in Rio」とコラボしメタバースなどを通じてアクセス。同イベントの売上げは前年比で23% 増加した
●当社による新しいマーケティングで消費者にアプローチした。FIFAワールドカップカタール大会のグローバルキャンペーンでデジタルプラットフォーム「Coca-ColaFanZone」を導入、成功を収めた
●同プラットフォームは41の市場で提供され、サッカーファンの共通体験として機能し約500万人が利用した
●循環型社会への貢献としてはパッケージングがあげられる。パートナーと協力、インドでは食料品配達のZeptoとアプリなどを通じてペットボトルの回収を実施した
●コカ・コーラ・ビバレッジズ・アフリカのIPOを計画している、株式市況によるが23年中を見込む
決算を受けたマーケットの反応
4Qの売上高は前年同期比15%増、23/12期通期調整後のオーガニック売上成長は7.0〜8.0%を見込む。同社はマクロ経済が不透明ななかすすむインフレにもうまく対応。製品値上げを実施しつつ売上高を伸ばしている。顧客は値上げを受入ているとみられ、世界でも屈指のブランド力・マーケティング力がひかる。為替の悪影響も落ち着いており、23年も着実な成長が見込めそうだ
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:69ドル(2/14時点)