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4Q（10-12月）決算速報（現地2/2引け後発表）
●決算発表後の時間外取引（日本時間10:00時点）：107.18ドル（-5.07%）
●売上高：1,492.0億ドル（予想1,458.0億ドル）〇市場予想を上回った
●EPS：0.25ドル（予想0.17ドル）〇市場予想を上回った
●1-3月期売上高見通し：1,210〜1,260億ドル（予想1,255.5億ドル）×中間値が市場予想を下回った
●1-3月期営業利益見通し：0〜40億ドル（予想35.2億ドル）×中間値が市場予想を下回った
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
地域別売上高
●北米売上：933.6億ドル、前年同期比+13.0％（予想901.0億ドル）〇市場予想を上回った
●海外売上 ：344.6億ドル、前年同期比-8.0％（予想335.1億ドル）〇市場予想を上回った
事業別売上高等
●オンライン売上：645.3億ドル（予想650.3億ドル）X市場予想を下回った
●実店舗売上：49.6億ドル（予想49.3億ドル）△市場予想とほぼ一致した
●サードパーティーセラー売上：363.4億ドル（予想324.8億ドル）〇市場予想を上回った
●サブスクリプション売上：91.9億ドル（予想90.1億ドル）〇市場予想を上回った
●広告サービス売上：115.6億ドル（予想114.2億ドル）〇市場予想を上回った
AWS
●AWS売上高 ：213.8億ドル（予想217.6億ドル）X市場予想を下回った
●営業利益率：28.5％（予想25.9％）〇市場予想を上回った
●AWS純売上高の変化率：+20％、前年同期+40％、（予想+23.5％）X市場予想を下回った
財務面
●保有しているリビアン(RIVN)の税前評価損の計上分は23億ドル
経営陣の主なコメント
●4Qの広告売上高は前年同期比で 23%増だった。Primeメンバーシップは顧客に好評であり特典などサービスの改善は継続的かつ投資戦略的に行う。同サービスで提供するオリジナル シリーズである「ロード オブ ザ リング」は1 億を超える人々が視聴。Prime会員増加に貢献した。木曜晩のアメリカン・フットボール・ライブ、「Thursday Night Football」は会員化が難しい18 〜34 歳の視聴率を前年比11% 増加させた
●北米Eコマースの収支について。パンデミック前に1DAY配送達成を目指して大規模な投資を行った。それは、わずか数年で過去25年の物流インフラを倍増する規模だった。現在はコロナによる世の中の変化も含めて最適化を行っている道中にある。23年には大幅な改善を見込んでいる
●食料品は当社にとって非常に重要かつ戦略的な分野である。大きなマーケットであり購買方法は多岐にわたる。オンラインで購入、実店舗で受取るなど、多様化するだろう。当社がリーチ可能な範囲は非常に大きいとみている。ここまでの取組みを加速させている。
決算を受けたマーケットの反応
売上高、EPSとも市場予想を上回りました。ただ前四半期から意識されるAWSの成長減速、利益率の低下が続いている。引け後の取引で株価は5.07％安となりました。ただその前の通常取引で決算期待から7.3％高と「下駄を履いた」状態だったのはアップル、アルファベットと同様です
3Qの決算発表で示した4Q予想からすると、売上高は会社予想を上回るなど悪い内容ではなかった。ただ同社の収益を支えるAWSは売上高、売上高変化率が市場予想を下回り、投資家の嘆息がもれた。現在のアマゾンはジャシーCEOの采配のもと、想定外のパンデミックで狂った長期戦略のアジャスト過程にあるとみられる。アナリスト評価はカバーする59社のうち55社が買いレーティングとしており同社への期待の高さが伺えよう
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均：134.28ドル（2/2時点）
