今週はテクノロジー銘柄ではズームビデオ・コミュニケーションズ、個人消費の動向に左右されるベスト・バイ、ダラー・ツリーといった企業が決算発表を行います。そんななか今週末には感謝祭を控え、ホリデー・ムードも高まってまいりました。例年市場参加者が減ることから取引は減少傾向にありますが、反面予想外にボラティリティが拡大する場合もあることには留意が必要です。

これまでに決算発表を行ったS&P500指数構成銘柄476社の動向をみると、売上高が市場予想を上回った企業は279社（58.6%）、調整後EPS（1株当たり利益）が市場予想を上回った企業は327社（68.7%）となっています（11/18時点、Bloombergのデータより、SBI証券調べ）。

ズームビデオ・コミュニケーションズ（ZM）　11/21　引け後　米株信用銘柄（買建て）

同社はビデオ通信プラットフォームのプロバイダー企業です。20年の11/30発表の3Q以降ここ8回の決算発表で6回が株価大幅安と冴えない展開が続いております。足元の株価はパンデミック前の水準まで下落しました。マイクロソフトのTeamsなどとの競争激化、オフィス再開による需要の低下や直接的には通期の売上高見通しを下方修正したことなどが嫌気されたようです。そんななかキャシー・ウッド氏率いるアーク・インベストメントマネジメントが同社株を買い増すなど強気派の動きも気になるところです。今回の決算発表では大口顧客向けに売上を確保する策が効果を表すか、Zoom Phoneなど新たに展開する製品の収益化がすすむかといったところが注目されそうです。

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ダラー・ツリー（DLTR）　11/22　寄り前　米株信用銘柄（買建て）

同社はディスカウントバラエティストアの運営会社。いわゆる1ドル・ショップを展開します。先週決算を発表した企業ではウォルマート（WMT）が通期の利益見通しを上方修正し注目を集めました。消費者が相対的に安さを求めたことが追い風になったようです。一部消費者の節約志向がディスカウント小売り大手には追い風との見方もありダラー・ツリーの決算発表も注目を集めそうです。

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