アルトリア(MO) 10/27 寄り前 米株信用銘柄(買建て)
●決算発表当日の株価:45.42ドル(-1.92%)
●売上高:54.1億ドル(予想55.7億ドル)×市場予想を下回った
●調整後EPS:1.28ドル(予想1.30ドル)×市場予想を下回った
●2022/12期通期調整後EPS見通し:従来予想の4.79〜4.93ドルから4.81〜4.89ドルへとレンジを狭めた(予想4.83ドル)〇中間値が市場予想を上回った
決算のポイント
●ジュール(電子タバコメーカー)の株式は引き続き35%の保有を維持しつつFDA(米国食品医薬品局)の電子タバコ承認を目指す
●たばこ出荷量-9.2%(予想-5.6%)×市場予想を下回った
●無煙製品出荷量+1.3%(予想+2.67%)×市場予想を下回った
●フィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)と加熱式たばこ「IQOS(アイコス)」をカバーする米国での商業関係を2024年4月30日に終了することで合意、27億ドルを受け取る
経営陣の主なコメント
●喫煙者を紙巻たばこから移行をすべく科学的アプローチによりサポートする。当社は責任を持って成人喫煙者を煙のない未来に導くリーダー企業であると認識している
決算を受けたマーケットの反応
スモーカブル・プロダクツ(タバコ関連商品)が売上高に占める比率は88%と高く、非喫煙が進む世界で収益を確保する方策を模索中か。電子タバコのジュールの規制も不透明要因。インフレによる消費者のタバコ離れも懸念されるところである
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:48.97ドル(10/27時点)
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インテル(INTC) 10/27 引け後 米株信用銘柄(買/売建て)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):27.69ドル(+5.41%)
●売上高:153.4億ドル(予想154.0億ドル)×市場予想を下回った
●調整後EPS:0.59ドル(予想0.33ドル)〇市場予想を上回った
●調整後営業利益率:10.8%(予想10.4%)〇市場予想を上回った
●調整後粗利益率45.9%(予想46.4%)×市場予想を下回った
●10-12月期売上高見通し:140〜150億ドル(予想162.9億ドル)×市場予想を下回った
●10-12月期調整後EPS見通し:0.2ドル(予想0.66ドル)×市場予想を大きく下回った
●調整後粗利益率見通し:45.0%(予想50.2%)×市場予想を大きく下回った
●2022/12期通期売上高見通し:従来予想の650〜680億ドルから630〜640億ドルへと上限を引下げつつレンジを狭めた(予想656.4億ドル)×見込の上限も市場予想を下回った
●2022/12期通期調整後粗利益率見通し:従来予想の49.0%から47.5%に引下げた(予想48.9%)×市場予想を下回った
決算のポイント
● クライアント・コンピューティング 売上高: 81.2 億ドル(予想 77.8 億ドル) 〇市場予想を上回った
● データセンター・AI 売上高: 42.1 億ドル(予想 48.3 億ドル)×市場予想を下回った
● ネットワーク・エッジ 売上高: 22.7 億ドル(予想 23.7 億ドル)×市場予想を下回った
● アクセラレーテッド・コンピューティング&グラフィクス 売上高: 1.9 億ドル(予想 2.3 億ドル)×市場予想を下回った
● モービルアイ 売上高: 4.5 億ドル(予想 4.6 億ドル)×市場予想を下回った
● ファウンドリー・サービス 売上高: 1.7 億ドル(予想 1.9 億ドル)×市場予想を下回った
● その他 売上高: 0.7 億ドル(予想 0.8 億ドル)×市場予想を下回った
●2025 年末までに年間 80 から 100 億ドルのコスト削減を計画
●事業全体の効率化を推進、積極的にコストを削減し人員整理も含む
●自社ファウンドリービジネス(半導体製造)の構築を引き続き検討
●景気の不透明感が会社見通しの主要因となっており執行面ではない
●データセンター事業の成長速度は市場予想ほどではない
●経営方針として短期的にはフリーキャッシュフロー確保に注力しない
決算を受けたマーケットの反応
売上高は市場予想を下回りましたが、調整後EPSは市場予想を上回りました。ただ会社見通しは今期、通期は2度目の下方修正と冴えない内容でした。ゲルシンガーCEOは足元の厳しい事業環境を認識したうえで大規模なコスト削減策を発表。これが市場に好感され株価は5.41%高と上昇しました。インテルはバイデン政権が打ち出す「半導体内製化」の要の企業と目されております。国策の追い風をどこまで掴めるかが今後の株価の鍵となりそうです
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:34.61ドル(10/27時点)
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パイオニア・ナチュラル・リソーシズ(PXD) 10/27 引け後 米株信用銘柄(買/売建て)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):271.00ドル(+1.94%)
●売上高:41.0億ドル(予想39.6億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:7.48ドル(予想7.32ドル)〇市場予想を上回った
決算のポイント
●平均生産量:65.7万バレル/日、前年同期比-2.8%(予想64.8万バレル/日)〇市場予想を上回った
●平均実勢販売価格(バレル/日):69.9ドル、前年同期比+32%
●平均実勢石油販売価格(バレル/日):94.2ドル、前年同期比+36%(予想93.4ドル)〇市場予想を上回った
●10-12月期生産量見通し:65.5〜68.0万バレル/日(予想65.3万バレル/日)〇中間値が市場予想を上回った
●10-12月期生産コスト(バレル/日):12.0〜13.5バレル/日
●2022/12期通期生産量見通し:従来予想の62.3〜64.8万バレル/日を据え置いた(予想64.5万バレル/日)×中間値が市場予想を下回った
●2022/12期通期資本的支出(CAPEX):従来予想の36.0〜38.0ドルを据え置いた(予想38.0ドル)中間値が市場予想を下回った
●営業キャッシュフロー:29.5億ドル、前年同期比+48%(予想28.8億ドル)〇市場予想を上回った
●7-9月期に5億ドルの自社株買いを実行、平均株価は 218 ドル
●7-9月期はフリーキャッシュフローの108%を株主還元に充当
●22/12期通期では配当金を含めて75億ドルの株主還元を実施見込(時価総額は634億ドル:10/27時点)
決算を受けたマーケットの反応
決算発表を受け、株価は引け後の取引で一瞬282ドルまで買い進まれたが売買は非常に薄かった。原油価格上昇の追い風を受けた同社はフリーキャッシュフロー、利益が前年同期比で拡大。株主を重視する同社は積極的な自社株買い、配当金を通じて還元。10/27時点の配当利回りは8.77%とS&P500高配当トータル・リターン指数配当利回り4.70%を大きく上回る
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:281.9ドル(10/27時点)