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2Q決算速報(現地7/22寄り前発表)
●決算発表当日の株価:44.45ドル(-6.74%)
●売上高:337.9億ドル(予想337.8億ドル)△市場予想とほぼ一致した
●調整後EPS:1.31ドル(予想1.33ドル)×市場予想を下回った
●2022/12期通期調整後EPS見通し:従来予想の5.40〜5.55ドルから5.10〜5.25ドルへと引き下げた(予想5.32ドル)×市場予想を下回った
売上高は市場予想とほぼ一致、調整後EPSは市場予想を下回りました。また22/12月期通期の調整後EPS見通しを下方修正しました。
決算発表当日のチャート
決算のポイント
●後払い加入者純増数(リテール)1.2万人増(予想16.7万人増)x市場予想を大きく下回った
●フリーキャッシュフロー:61.7億ドル(予想51.2億ドル)〇市場予想を上回った
●CAPEX(設備投資額 ):46.7億ドル(予想55億ドル)
経営陣の主なコメント
●インフレの影響が消費者に及んでいる
●利用料金の支払い延滞は見られていない
●2022年はチャレンジングな年であり後退の可能性も視野に入れている
決算を受けたマーケットの反応
前四半期に続いて調整後EPSの通期見通しを引き下げたことで、顧客が支出を減らしているとの懸念が強まりました。エリス最高財務責任者(CFO)によればベライゾンでは顧客による利用料金の支払い延滞は見られていないとしておりますが、市場の不安感を払拭することは出来なかったようです。一部のアナリストは決算発表を受け「決算内容に希望の光を見いだすのは難しい」「ベライゾンの経営陣は成長方法の答えをが見つけるのが難しいようだ」とし目標株価の引下げが相次ぎました。そんななか株価は大きく下落し2017年来の水準まで下げて取引を終えました。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:54.4ドル(7/22時点)