2019年3月4日(月)より、eワラントの新商品『新興株バスケット1eワラント』の取扱が開始されます。新興株バスケット1eワラントは、複数の新興株銘柄に少額からまとめて投資ができる商品です。もちろん他のeワラント同様、レバレッジ効果はあるものの、予想が外れた場合でも最大損失は投資元本までに限定されています。
そこで、本レポートでは、新興株バスケット1eワラントをご紹介するとともに、利用局面別にどのように活用することができるかについて検討します。
なお、SBI証券では、2019年4月26日まで、eワラント新規口座申込でもれなく200円をプレゼント&期間中に10万円以上のお取引(新規買付)をいただいた方の中から抽選で100名様に3,000円をプレゼントするキャンペーンを開催しています。eワラントに興味はあったけれどもまだ取引をしたことがないという方にとってはお取引を始めるチャンスとなりますので、是非この機会にeワラントのお取引をご検討ください。キャンペーンの詳細はこちら
新興株バスケット1の特徴と構成銘柄 |
2019年1月末に、サンバイオ(4592)は開発中の新薬の臨床試験において有効性を確認できなかった旨を発表しました。これを受けて、同社の株価は連日のストップ安となったことを覚えていらっしゃる方も多いでしょう。
同社を含め、新興株市場に上場している銘柄は、発展途上にある企業である場合も多く、今後の成長性への期待から個人投資家にも注目されている企業群でもあります。一方で、期待先行で買われていることも多く、その期待が剥落した際には株価が大きく下落してしまうこともあり、特定の銘柄に集中して投資をするにはリスクを伴います。とはいえ、リスク分散のために複数の個別株に投資をするためには、多額の投資元本が必要となります。
eワラントの新たなラインナップに加わった『新興株バスケット1eワラント』は、独自に選定した新興株20銘柄(バスケットといいます)に小額でレバレッジをかけた投資を、損失限定でできる有価証券です。新興株バスケット1eワラント1銘柄を保有することで、今後の成長に期待が集まる企業群にバランスよく投資をすることができます。
原資産コード | バスケット構成銘柄 | 業種 | 設定時の構成比 |
---|---|---|---|
2121 | ミクシィ | サービス | 5.0% |
2160 | ジーエヌアイグループ | 医薬品 | 5.0% |
3182 | オイシックス・ラ・大地 | 小売り | 5.0% |
3923 | ラクス | 情報・通信 | 5.0% |
3966 | ユーザベース | 情報・通信 | 5.0% |
3990 | UUUM | 情報・通信 | 5.0% |
3993 | PKSHA Technology | 情報・通信 | 5.0% |
3994 | マネーフォワード | 情報・通信 | 5.0% |
4384 | ラクスル | 情報・通信 | 5.0% |
4385 | メルカリ | 情報・通信 | 5.0% |
4563 | アンジェス | 医薬品 | 5.0% |
4565 | そーせいグループ | 医薬品 | 5.0% |
4592 | サンバイオ | 医薬品 | 5.0% |
4593 | ヘリオス | 医薬品 | 5.0% |
4813 | ACCESS | 情報・通信 | 5.0% |
6027 | 弁護士ドットコム | サービス | 5.0% |
7172 | ジャパンインベストメントアドバイザー | 証券業 | 5.0% |
7779 | CYBERDYNE | 精密機器 | 5.0% |
7806 | MTG | その他製品 | 5.0% |
8789 | フィンテックグローバル | その他金融業 | 5.0% |
下図は新興株バスケット1とTOPIX、日経平均株価の推移を表したグラフです。東証一部に上場する大企業のみで構成されたTOPIXや日経平均株価が日本経済全体の動向を示す指標であるのに対し、新興株バスケット1はバスケットに含まれる新興企業20社の「勢い」を表す指標といえるかもしれません。
そのため、指数の「方向性(上昇・下落)」としてはTOPIXや日経平均株価と同じ方向に動くケースが多く見られますが、「変動性(値動きの大きさ)」は主要指数と比較して大きくなる傾向があります。
新興株バスケット1eワラントの活用法 |
活用法①新興株市場の急騰・急落を狙う
3月4日より取引開始となる新興株バスケット1を対象とするeワラントには本バスケットの価格上昇によって値上がりが期待できるコール型3銘柄と、本バス ケットの価格下落によって値上がりが期待できるプット型3銘柄があります。eワラントにはレバレッジが効いているので、新興株バスケット1の値動きの大きさもあいまって、大きなリターンが得られるかもしれません。
具体的には、短期間での上昇を見込むのであれば権利行使価格が現在の相場水準よりもやや高めのコールを、下落を見込むのであれば権利行使価格が現在の相場水準よりもやや低めのプットを選びます。満期日まで保有することは想定していないので、本バスケットの価格が権利行使価格に近づく、もしくは権利行使価格を越えれば急騰が狙える、というものです。
活用法②プットで保有する株のヘッジをする
新興株市場に上場している個別銘柄を保有していて、相場の雲行きが怪しくなってきた場合、プット型eワラントを用いて相場の下落をヘッジすることが可能です。具体的には、プット型eワラントを買付けておき、相場のリスクが後退したら手仕舞い売りをします。
引き続き新興株市場が堅調に推移した場合はプット型eワラントの評価損が発生しますが、保有する個別株も上昇していれば、全体としては収益はプラスとなる可能性が高まります。一方、新興株市場が大きく下落してしまった場合、保有する個別株の評価損益は悪化しますが、プット型eワラントで利益が発生し、損失の一部を相殺してくれることがあります。
活用法③新興株バスケット1コールと日経平均プットの両建て戦略
新興株バスケット1の構成銘柄はIT関連や医療医薬ベンチャーなどが目立ち、輸出関連銘柄の多い日経平均に比べて優位性を発揮するケースがあります(もちろんその逆もあります)。一方で、政治リスクや地政学リスクのようなイベントリスクに対しては、日経平均も本バスケットも一緒に下がることがあります。
こうした共通のリスクを避けて、なおかつ本バスケットの優位性に投資をするために、新興株バスケット1を対象とするコール型eワラントと日経平均を対象とするプットを組み合わせるという手があります。市場全体の下落リスクを抑えながら成長市場に投資をする手法の1つとしてご検討ください。
今回のコールくん、プットくんの注目銘柄 |
コールくんが選ぶ〜注目銘柄
気にしている投資家はあまり多くないかもしれないけど、コメ相場は長く上昇トレンドが続いているよ。主食としてだけではなく、飼料用として需要が高まっていることがその要因かもしれないね。人口減少で将来的な需要減が気にされているけど、中期的には価格の上昇は続くかもしれないね。
現在はコメeワラントはこの銘柄だけだよ。3月4日からはコール型とプット型も追加になる予定だから、そちらも要チェックだね。
トレンドが続く限り保有する予定だよ。トラッカーは時間的価値の減少がないから取り組みやすいね。
36円を目標価格とするよ。
- ※あくまでも現在の市場動向から推測した目安であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。
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- ※コメント作成時、eワラントホームページのアクセス状況に基づきます。
プットくんが選ぶ〜注目銘柄
米国株は上昇傾向にあるけど、相場を押し上げる強い材料があるわけでもなく、最近の相場の上げについて懐疑的に見ているよ。ボラティリティは低下傾向が続いているけど、米中や英国でのイベントを考えると今後1カ月ほどの間にボラティリティが急騰する局面はあってもおかしくないかもしれないね。ボラティリティが低くとどまっている今のうちにプット型eワラントを仕込んでおきたいところだね。
権利行使価格が相場水準と同じぐらいなので、短期的な下落で価格の上昇を狙えそうだね。
1カ月ほど保有していったん手じまい売りの予定だよ。
2円以上で売却したいところだね。
- ※あくまでも現在の市場動向から推測した目安であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。
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- ※コメント作成時、eワラントホームページのアクセス状況に基づきます。
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ご注意事項
- SBI証券を通したマーケットメーカー(eワラント・インターナショナル)との相対取引になります。
- 配当や株主優待の権利は発生しません。
- 未成年口座のお客さまのeワラント取引のお申し込みは受付いたしておりません。
リスクについて
eワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株式・株価指数、投資証券(REIT)、預託証券、国債先物、通貨(リンク債)、コモディティ(リンク債)の価格変動、時間経過(一部の銘柄を除き、一般に時間経過とともに価格が下落する)や為替相場(対象原資産が国外のものの場合)など様々な要因が価格に影響を与えるので、投資元本の保証はなく、投資元本のすべてを失うおそれがあるリスクが高い有価証券です。また、対象原資産に直接投資するよりも、一般に価格変動の割合が大きくなります(ただし、eワラントの価格が極端に低い場合には、対象原資産の値動きにほとんど反応しない場合があります)。
ニアピンeワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株価指数や為替相場の変動や、時間経過(同日内を含む)など様々な要因が価格に影響を与えるので、元本の保証はなく投資元本のすべてを失うおそれがあるリスクが高い有価証券です。また、対象原資産に直接投資するよりも、一般に価格変動の割合が大きくなります。最大受取可能額は1ワラント当たり100円に設定され、満期参照原資産価格がピン価格から一定価格以上乖離した場合は満期時に価格がゼロになります。同一満期日を持つ全ての種類のニアピンeワラントを購入しても、投資金額の全てを回収することができない可能性があります。
トラッカーeワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株価指数、通貨(リンク債)、コモディティ(リンク債)の価格変動や為替相場(対象原資産が国外のものの場合)など様々な要因が価格に影響を与える有価証券です。このため、投資元本の保証がなく、損失が生じる恐れがあります。トラッカーeワラントの価格は、eワラントに比べると一般に対象原資産の価格により近い動きをします(ただし、レバレッジトラッカーは同方向または逆方向に増幅されたような値動きとなります)が、任意の二時点間において対象原資産の価格に連動するものではありません。また、金利水準、満期日までの予想受取配当金及び対象原資産の貸株料等の変動によって、対象原資産に対する投資収益率の前提が変化した場合には、トラッカーeワラントの価格も影響を受けます。
さらに、取引時間内であっても取引が停止されることがあります。
お客様の購入価格と売却価格には価格差(売却スプレッド)があります。
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