株価を作っているのは誰か?
株価は、各銘柄を投資家がどう評価し、どう売買するかによって形成されています。しかし、投資家と一言でいっても様々なタイプの投資家が存在します。
大まかに分類すると、下記のように分けられます。
@年金や保険や投資信託など、大きな資金を資産運用のプロが運用する「機関投資家」
A1人ひとりの金額や1回の売買金額は小さいが非常に多数が参加している「個人投資家」
B海外から日本の株式市場で売買を行っている「外国人投資家」
「日経平均株価」や「JPX日経インデックス400」等の指数など、株式市場全体の動きに最も影響があるのは、2013年の東証1部の売買代金ベースで62.3%を占めた外国人投資家です。ついで、全体の27.9%の個人投資家、金融機関の機関投資家は、たった4.3%しかありません。
それぞれの投資家の売買の特徴
株価の展望や注意点が見えやすくなる
一般的な傾向ですが、機関投資家は中長期の視点で銘柄へ投資します。対照的に、外国人投資家(特にヘッジファンド)は、短期間の視点で売買する傾向にあります。個人投資家は、知名度やその時の人気に左右されることが多いという特徴があります。
例えば、機関投資家が大きな割合を占める(メインプレイヤーとなる)銘柄の場合、中長期で運用するケースが多いため、「値動きは安定している」と見ることが出来ます。また、こうした銘柄は、企業の業績動向を考慮して投資することが多いので、年度末や期末が終わって、企業が決算発表を行うタイミングでの値動きに注意が必要になります。
一方で、外国人投資家が大きな割合を占める銘柄は、アメリカ市場の影響をより大きく受ける傾向があります。このように、各銘柄のメインプレイヤーがわかれば、予想も立てやすくなります。
各銘柄の保有比率が30%を超えるようなときは、その投資家がメインプレイヤーであるといえます。
この比率は四季報などに@「外人(外国人投資家)」A「浮動株(個人投資家)」B「投信(機関投資家)」として表示されています。
例)ソフトバンク(9984)の会社四季報−当社HPより−
SBI証券投資調査部にて作成。当社ホームページ「東洋経済 会社四季報」企業概要より抜粋。
- ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。