売買行動も半歩先に動くこと
半歩先で有利になるのは、ニュースや情報の読み方だけではありません。実際の売買行動も半歩先に動くのが勝利の秘訣です。
夏になると、連想することが多いであろうアイスクリームを例にとって、半歩先の売買行動を説明しましょう。
猛暑になると売れるものは、エアコンやビールなどもありますが、アイスクリームもその1つ。猛暑が予想されるときは、連想ゲームと半歩先読みでアイスクリーム関連株に興味を持つ投資家も多くなるでしょう。
アイスクリームで投資対象になるのは?
アイスクリーム関連株といっても、実は選択肢は多くありません。
なぜなら、江崎グリコや森永乳業といったアイスクリームの大手メーカーは、アイスクリーム以外の売上も大きいため、株価がそれだけでは影響を受けにくいです。
一方で、「ガリガリ君」などの人気商品でアイスクリーム専業といったイメージの濃い赤城乳業などのメーカーは未上場だったりします。
こうして、選別していくと残るのはアイスクリーム屋を全国展開している「B-R サーティワン アイスクリーム(2268)」です。
売買は、春にスタート、夏前に終了
そこで、「B-R サーティワン アイスクリーム(2268)」の株価を見ると、この数年間は意外にも夏前の4月から6月に高値をつけています。
コレは、株主優待の権利確定日が6月末・12月末という理由もありそうですが、加えて夏になるとアイスが売れると連想した投資家たちの先行買いも株価を上げる大きな要因となります。
この動きを「半歩先んじる」ためには、猛暑が予想される春のうちに買っておいて、高値をつけやすい5月、6月の値動きを見極めて、天井を確認したなら、株主優待の取得に惑わされずに売却するのが良いでしょう。
梅雨があけて暑い夏が到来する頃には、アイスクリーム株の売買は終了し、その売却益で美味しいアイスクリームを食べて過ごそうという訳です。
コレが、半歩先読みの売買で勝つということです。
B-R サーティワン アイスクリーム株価推移(5年、週足)
※SBI証券投資調査部にて作成。
- ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。