うれしい売りと悲しい売り
株式投資での「売り」にはうれしい売りと悲しい売りがあります。
うれしい売りは、2013/12/18掲載の「買った理由」は売るときまで覚えておくで説明した利益確定の売りです。
今回は、悲しい売りである、損切りについて説明しましょう。
損切りとは、株価が当初の予想とは逆に動いてしまったことで発生した「含み損」を確定させることです。保有する株を売却することで、「損失」が確定します。
投資をしている限り、連戦連勝はありません。どんな大投資家でも損をするときはあります。そして、成功している投資家ほど損切りが上手です。利益確定とは逆に「数字で考える」ことです。数字をもとに、毅然とした損切りをしましょう。これが勝利への近道です。
失敗を確定させるのが「損切り」
利益確定の売りに比べて損切りは、とても難しい売りです。「もう少し儲かったかな」と思うことはあっても、「成功」であることに変わりはない利益確定の売りに比べ、損切りは「失敗」を確定させることです。
投資家であれば誰でも「買ったときの判断は間違っていなかった、もう少し待てば上昇するはずだ」と思いたいものです。
ですが、こうして損切りが遅れると損失はどんどん膨らみ、やがてリカバリー不能な額になってしまいます。
毅然とした「損切り」が勝利への近道
損切りは機械的に判断すること
投資格言に「天井3日、底100日」というものがあります。これは、天井はあっという間につけるが、底を打つのには長い時間がかかるというものです。
予想に反して下落した銘柄をいつまでも持ち続けていれば、損が膨らみ続けるだけではなく、長い間「塩漬け」することにもなります。
個人投資家の最大の弱点は、投資資金が限られていることです。せっかくの投資資金を長期間塩漬けにするくらいなら、損は小さなうちに確定させて、ほかの儲かりそうな銘柄に投資しましょう。
そのためには、迷わず迅速に損切りすることが重要です。「損失が購入金額の△△%に達したら売却」というように、機械的に判断できるような数字をあらかじめ設定しておき、感情を持ち込まずクールに損切りしましょう。
△△%の値は、銘柄や投資家の損失の許容度によって異なりますが、5%〜10%をメドにすれば良いでしょう。
予想が外れたことをくよくよ後悔せずに、次の可能性へ気持ちを切り替えることが大切です。
- ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。