細かく変動する株価を大きな流れとしてとらえる
株価チャートを眺めたとき、ローソク足に寄り添ったり離れたりして進む曲線の存在に気づくと思います。
これが、一定期間の株価の終値を平均値化した「移動平均線」です。常に変動する株価の流れを平均化することによってなだらかにして、大きな流れとしてとらえることが出来る線です。
移動平均線をチェックすることで、株価が上昇しているのか、下降しているのか、それとも横ばいなのか、大まかな流れを把握できます。
短期線が長期線の上になったら「買い」
移動平均線は通常、短期と長期の2本またはそれ以上が株価チャートに表示されます。
例えば、日足チャートなら、5日移動平均線(短期)と25日移動平均線(長期)、週足チャートなら13週移動平均線(短期)と26週移動平均線(長期)がよく用いられます。
この短期と長期の移動平均線が交差するタイミングをチェックすることで売買チャンスを探ることが出来ます。これが有名な「クロス」です。
短期線が長期線を、下から上に抜けることを「ゴールデンクロス」といいます。これが、株価上昇のシグナルで、「買いのチャンス」となります。逆に短期線が長期線を上から下に抜けたら「デッドクロス」といって、売りのシグナルです。
図1:移動平均線の書き方(5日移動平均線の場合)
図2:例:4578大塚ホールディングス 株価チャート(日足、6ヶ月)
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