皆さん、こんにちは。
先週の日本市場は、日産自動車のカルロス・ゴーン会長が逮捕されるというショッキングなニュース一色でした。ゴーン容疑者は役員報酬を実際より少なく見せ掛け、有価証券報告書に虚偽記載した疑いがあるとして、東京地検特捜部により19日、金融商品取引法違反容疑で逮捕されました。この事件については、日経225への直接的な影響は限定的だったようですが、NYダウが大きく下落したことで日経225も足を引っ張られる動きを見せました。米メディアによると、アップルが9月に発表したスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の新モデル3機種について、ここ数週間で生産の発注を減らしているとの報道がありました。さらに、追い打ちをかけるように、ゴールドマン・サックスがアップルの投資判断を引き下げたことで、アップル株やサプライヤー株が急落し、また、アマゾン・ドット・コムなど他の主要IT株にも売りが波及しました。中国の独占禁止当局が調査していると伝わったマイクロン・テクノロジーなど半導体株の下げも大きく、市場関係者の間では、アップルの業績懸念と中国当局の調査が重なり、半導体業界の先行きに不安が広がった模様です。また、米小売り大手ターゲットとコールズのさえない決算発表も、小売り銘柄が軒並み下落する結果となりました。米国経済への懸念を受け原油先物価格が下げ足を速めたことや、米中貿易摩擦の緩和期待が後退したことも売り圧力となりました。
株価の動きと共に米国の経済指標もさえない内容となっていました。新規失業保険申請件数は22.4万件と前回から悪化しました。耐久財受注は4.4%減少と前回から大きく失速し予想も下回りました。ミシガン大の消費者景況感指数も97.5と前回から悪化し予想も下回りました。この結果を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げペースが鈍化するとの観測が浮上したことは、金利上昇による業績悪化への懸念の後退となりましたが、焼け石に水のような動きでした。
感謝祭明けの米国では年末商戦であるブラックフライデー(黒字の金曜日)が、本格的にスタートしました。全米小売業協会(NRF)は、年末商戦を含む11〜12月の小売売上高が前年に比べて最大で4.8%増と堅調な結果を予想しており、直近の株価の大幅下落による逆資産効果がどの程度年末商戦の消費に影響を与えるかが注目されています。
くりっく株365の4銘柄すべてが移動平均線大循環分析において第4ステージとなっています。英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる政局混乱や、イタリアの財政不安などもDAXやFTSE100の下落につながっています。今後のトランプ政権の運営次第では、大型減税の効果が剥落するほか、通商摩擦による関税コストや金利上昇が重石となり、中国や欧州の景気減速に加え、好調な米企業収益がピークアウトするとの懸念も高まっていますので、今後の企業決算や今月末に予定されている米中首脳会談の結果にも注目してきましょう。
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週間の概況
◆注目イベント
11月28日(水)21:00(米国)MBA住宅ローン申請指数
11月28日(水)22:30(米国)7-9月期四半期実質GDP
11月28日(水)24:00(米国)10月新築住宅販売件数
11月28日(水)24:00(米国)11月リッチモンド連銀製造業指数
11月29日(木)02:00(米国)パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
11月29日(木)16:45(仏国)7-9月期GDP
11月29日(木)17:55(独国)11月失業者数、11月失業率
11月29日(木)19:00(ユーロ圏)11月経済信頼感
11月29日(木)19:00(ユーロ圏)11月消費者信頼感
11月29日(木)22:00(独国)11月消費者物価指数
11月29日(木)22:30(米国)10月個人消費支出
11月29日(木)22:30(米国)10月個人所得
11月29日(木)22:30(米国)新規失業保険申請件数
11月29日(木)24:00(米国)10月住宅販売保留指数
11月30日(金)04:00(米国)米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
11月30日(金)08:30(日本)10月失業率、10月有効求人倍率
11月30日(金)08:50(日本)10月鉱工業生産
11月30日(金)09:01(英国)11月GFK消費者信頼感調査
11月30日(金)10:00(中国)11月製造業購買担当者景気指数(PMI)
11月30日(金)16:45(仏国)11月消費者物価指数(CPI)
11月30日(金)19:00(ユーロ圏)10月失業率
11月30日(金)19:00(ユーロ圏)11月消費者物価指数
11月30日(金)22:30(加国)7-9月期四半期GDP
11月30日(金)23:45(米国)11月シカゴ購買部協会景気指数
12月3日(月)10:45(中国)11月Caixin製造業購買担当者景気指数
12月3日(月)18:00(ユーロ圏)11月製造業購買担当者景気指数
12月3日(月)18:30(英国)11月製造業購買担当者景気指数
12月3日(月)23:45(米国)11月製造業購買担当者景気指数)
12月3日(月)24:00(米国)11月ISM製造業景況指数
12月4日(火)12:30(豪国)豪準備銀行(RBA)政策金利発表
12月4日(火)18:30(英国)11月建設業購買担当者景気指数
12月4日(火)19:00(ユーロ圏)10月卸売物価指数(PPI)
※今週は米国のGDPとFOMC議事要旨に注目しましょう。新規失業保険申請件数の結果も確認しましょう。
チャート分析による銘柄診断
日経225分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
◆現在のステージ
第4ステージ
第4ステージは下降期です。
◆今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
そこに注目していきましょう。
◆重要な価格
高値22,780円 安値20,905円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
NYダウ分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
◆現在のステージ
第4ステージ
第4ステージは下降期です。
◆今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
そこに注目していきましょう。
◆重要な価格
高値26,336ドル 安値24,145ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
小次郎講師のVトレーダー養成講座
では、今週もロスカットラインについて学んでいきましょう。
先週は、ロスカットにおける適切な幅を見ました。
① トレンドが継続しているときは一時的なノイズに引っかからない
② トレンドが終了したときはすぐ手仕舞いする
皆さんは、この2つに基づいて自分が手掛ける銘柄でのノイズ幅を調べてみましたか。
一時的な逆方向の動きでロスカットされる間違った設定をしている方は、「1トレード当たりの適切な取引量を理解していない」ことにありました。
くりっく株365は証拠金取引ですので、その資金でどれくらい買えるということと、適切な取引量というのは大きく差があることも学びました。
事実、取引量は過多、ロスカットラインの設定は浅過ぎる、もしくは、そもそも設定しないという失敗が、ノービス(初心者)トレーダーによく見られる傾向です。逆に言えば、取引量が多いがゆえに「逆行したときの損失の拡大」を恐れて、ロスカットラインを浅く設定したがるということでもあるのです。
これが「自己都合のトレード」と呼ばれるノービストレーダーに特有の典型的な欠点です。
本来、トレードは自己都合ではなく、市場都合でやらなくてはいけません。にもかかわらず、ロスカットラインに関して、「自分は大きな損をしたくない」「許容できる損はこれくらいだ」と目分量で設定しているトレーダーが大勢います。これは、自己都合のトレードにほかなりません。
一方、トレンドのノイズを計測して、その外側にロスカットラインを設定するのが市場都合です。自分の都合にどんなに合わせようとしても、市場は大勢の思惑で動いていますから、所詮、無理な話です。だからこそ、トレードの中から自己都合の要素をすべてなくし、市場都合のトレードに徹する必要があるのです。
仮に、市場都合で設定したロスカットラインに引っかかったとしても、そのことを失敗と考えてはいけません。トレードに当たり外れはつきものだからです。逆に、すべてのトレードで勝とうと思うと、損切りが遅れ、最後は致命的な失敗につながります。ロスカットは必要経費なのです。
では、来週はそのロスカットラインの注意点について見ていきましょう。
移動平均線大循環分析の見方(簡易版)
移動平均線大循環分析とは?
3本の移動平均線の並び順と傾きで現状を分析し、今後の展開を予測する指標です。価格変動の中で買いにエッジ(優位性)が発生する局面、売りにエッジが発生する局面を見つけ出すことができます。
<移動平均線大循環分析>
ステージとは?
3本の線の並び順は全部で6種類。それをステージ1から6と名付けました。(下図参照)
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。
売買チャンス
ステージ1で3本の線が右肩上がりのときは買いトレードにエッジ(優位性)があります。ステージ4で3本の線が右肩下がりのときは売りトレードにエッジがあります。
帯
移動平均線大循環分析において中期移動平均線と長期移動平均線の間を「帯(おび)」と言います。帯は大局トレンドの状態を示します。
帯による分析
帯が傾きを持ち間隔が広がっている状態が、トレンドが勢いを持っている状態です。間隔が狭まったり傾きが緩やかになるとトレンドが勢いを失ったことがわかります。またもみあい相場では帯は横這いとなり、細くなります。
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。
- ※3本の移動平均線は短期5日、中期20日、長期40日のEMA(指数平滑移動平均線)を利用しています。