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2024-04-30 17:21:02

金は予想以上の米雇用統計も最高値を更新

2024/4/8
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金は米CPIなどを確認

 4月1日の週のニューヨーク金市場は、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しや地政学的リスクの高まりを受けて上値を試し、中心限月ベースで史上最高値2,350.0ドルを付けた。パウエル米FRB議長は、年内の利下げが適切という見解でおおむね一致しているが、「このところの雇用とインフレの指標はいずれも予想を上回っている」と指摘し、利下げを開始する前にさらなる議論と経済指標の点検が必要との認識を示した。3月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数は前月比30万3,000人増加し、事前予想の20万人増を大幅に上回った。時間当たり平均賃金は前月比0.3%上昇と前月の0.2%上昇から伸びが加速した。失業率は3.8%と前月の3.9%から低下した。予想以上の米雇用統計も金は押し目を買われて一段高となった。今週は3月の米消費者物価指数(CPI)の発表がある。米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、先月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では年内2回の利下げを見込んだが、「インフレ率が横ばいで推移し続けるなら、利下げを行う必要があるのか疑問視される」と述べた。CMEのフェドウォッチで、6月の米FOMCは金利据え置きの確率が50.8%(前週39.6%)に上昇した。米CPIでインフレが高止まりすると、米FRBの利下げ期待が後退し、金は利食い売り主導で調整局面を迎える可能性がある。米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、「インフレ情勢に対する最大のリスクは住宅サービスの高インフレが続くことだ」と指摘した。
 今週は11日に欧州中央銀行(ECB)理事会がある。3月のユーロ圏の消費者物価指数(HICP)速報値は前年比2.4%上昇と事前予想の横ばいに反して前月の2.6%上昇から伸びが鈍化した。コアインフレ率は前月の3.1%から2.9%に低下。予想の3.0%を下回った。ECB理事会メンバーのデコス・スペイン中銀総裁は、ユーロ圏のインフレ鈍化が続いていることを踏まえると、ECBは6月に利下げを開始する可能性があると述べた。一方、3月のユーロ圏のHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は50.3と前月の49.2から上昇した。節目となる50を2023年5月以来初めて上回った。速報値の49.9から上方修正された。
 シリアの首都ダマスカスで1日、イラン大使館周辺にイスラエル軍戦闘機によるものとみられる攻撃があり、イラン革命防衛隊の上級司令官ほか、複数の外交官が死亡した。イランのライシ大統領は2日、イラン大使館周辺が空爆され軍司令官など7人が死亡したことを受け、イスラエルに対して報復すると表明した。イスラエル軍は4日、全ての戦闘部隊の休暇を一時的に停止すると発表した。ネタニヤフ首相は「イスラエルに危害を加えようとする者が誰であろうと対抗するという単純な原則に従って行動する」と述べた。ある関係筋は、イランが衝突を望んでいないのは明白で、報復すれば衝突を招き得るという「ジレンマに直面している」と指摘しており、イランの動きを確認したい。
 4月5日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比3.74トン減の826.41トンとなった。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しを受けて832.45トンまで増加したが、予想以上の米雇用統計を受けて利食い売りが出た。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、4月2日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは20万7,250枚となり、前週の19万9,294枚から拡大した。今回は新規買いが1万5,752枚、新規売りが7,796枚出て7,956枚買い越し幅を拡大した。

プラチナは米利下げ見通しが支援も上げ一服

 ニューヨーク・プラチナ7月限は、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しや金堅調を受けて3月15日以来の高値958.2ドルを付けたのち、予想以上の米雇用統計を受けて上げ一服となった。3月の中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)が50.8と節目となる50を半年ぶりに上回り、昨年3月以来の高水準となったことも支援要因である。前月の49.1から上昇し、事前予想の49.9も上回った。上海プラチナの出来高が増加し、中国勢の買い意欲が強まった。ただPMI指数全体を見ると、雇用が縮小しており、中国経済の先行き懸念が残っている。またニューヨークの指定倉庫在庫が増加し、実需筋のまとまった売りが出ていることも上値を抑える要因である。
 プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、4日のロンドンで12.71トン(前週末12.70トン)、5日のニューヨークで31.54トン(同31.56トン)、4日の南アで11.58トン(同11.67トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、4月2日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは8,589枚となり、前週の7,195枚から拡大した。

ニューヨーク金は史上最高値更新が続く

 ニューヨーク金6月限は、米雇用統計が予想以上となったが、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しに変わりはなく、押し目を買われると、中心限月ベースでの史上最高値2,350.0ドルを付けた。RSIが80台まで上昇し、買われ過ぎの水準だが、地政学的リスクの高まりに対する懸念が出ており、まとまった現物が出ることもなく、高値更新が続いている。今週は3月の米消費者物価指数(CPI)の発表がある。

4月8日からの週の注目ポイント

8日 国際収支、経常収支(2月) ☆☆
独貿易収支(2月) ☆☆
独鉱工業生産指数(2月) ☆☆
9日 仏貿易収支(2月) ☆☆
10日 トルコ休場
企業物価指数(3月) ☆☆
NZ準備銀行政策金利発表 ☆☆☆
米消費者物価指数(3月) ☆☆☆
米卸売在庫(2月確報値) ☆☆
米FOMC議事録 ☆☆
米財政収支(3月) ☆☆
カナダ銀行政策金利発表☆ ☆☆☆
11日 トルコ休場
中国消費者物価指数(3月) ☆☆
中国生産者物価指数(3月) ☆☆
欧州中央銀行(ECB)理事会 ☆☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
米生産者物価指数(3月) ☆☆
12日 トルコ休場
中国貿易収支(3月) ☆☆
独消費者物価指数(3月確報) ☆☆
英貿易収支(2月) ☆☆
英鉱工業生産指数(2月) ☆☆
米輸出入物価指数(3月) ☆☆
米ミシガン大消費者信頼感指数(4月速報値) ☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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