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2024-04-29 09:37:52

金は欧米の利下げ期待が支援

2024/3/11
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金は米CPIや米小売売上高を確認

3月4日の週のニューヨーク金市場は、欧米の利下げ期待や弱気の米雇用統計を受けて急伸した。中心限月となる4月限は中心限月ベースでの史上最高値2,203.0ドルを付けた。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は6日、下院金融サービス委員会の公聴会で、利下げ開始時期とそのペースは経済データのみに基づいて決定されると述べた。また7日の上院銀行委員会の公聴会で行った証言で、米FRBが利下げに着手するために必要なインフレ低下に対する確信は「そう遠くない」将来に得られるとの考えを示した。欧州中央銀行(ECB)は7日、政策金利を予想通り据え置いた。金利を引き下げる準備はまだできていないが、インフレ見通しを下方修正して想定よりも早い鈍化を確認し、年内の利下げ着手に向けた姿勢を示した。2024年のインフレ率は12月時点の2.7%から2.3%に引き下げ。2025年の予想も同2.1%から2.0%に引き下げた。ただラガルドECB総裁は、「インフレ率の明確な低下が進行中であり、インフレ目標に向けて順調に前進している。その結果、我々はより自信を深めているが、十分ではない」と述べた。
2月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比27万5,000人増加と、事前予想の20万人増を上回った。ただ過去2カ月分の雇用の増加数が合計16万7,000人下方修正されたことに加え、失業率が3.9%(前月3.7%)と約2年ぶりの水準に上昇し、米労働市場が減速しつつある可能性が示唆された。一方、米連邦準備理事会(FRB)が利下げを急がないとの見方も強い。CMEのフェドウォッチで、米連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げ開始確率は6月が57.4%(前週56.8%)となった。ただ年末のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標水準は4.25〜4.50%の確率が35.3%(同33.4%)となり、利下げ幅は100ベーシスポイント(bp)となった。利下げ期待が行き過ぎている可能性がある。今週は2月の米消費者物価指数(CPI)や米小売売上高の発表がある。
イスラム組織ハマスはパレスチナ自治区ガザの停戦交渉の提案の草案を受け取ったが、恒久的な戦争終結とガザからのイスラエル軍の完全撤退にしか関心はないとして、提案を拒否した。ハマスの代表団は7日、交渉が行われているカイロを離れたが、指導部との協議が目的で、交渉は継続すると説明した。10日に始まるイスラム教のラマダン(断食月)を前にした戦闘休止の合意はなかった。ハマスはイスラエルとヨルダン川西岸地域のイスラム教徒に対し、ラマダンの初日にエルサレムにあるイスラム教の聖地「アルアクサ・モスク」に向かう行進を呼び掛けている。一方、イスラエルのネタニヤフ首相は7日、国際的な圧力が高まる中でもイスラエルはハマスに対する攻撃を続行すると表明し、これにはパレスチナ自治区ガザ南部のラファも含まれると述べた。
3月8日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比8.64トン減の815.13トンとなった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の利下げ見通しを受けて急伸したが、高値で投資資金が流出した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、3月5日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは19万1,293枚となり、前週の14万1,636枚から拡大した。今回は新規買いが4万9,200枚、買い戻しが457枚入って4万9,657枚買い越し幅を拡大した。

プラチナは欧米の利下げ期待で約1カ月ぶりの高値

ニューヨーク・プラチナ4月限は、欧米の利下げ期待を受けて買い優勢となり、2月2日以来の高値931.8ドルを付けた。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が利下げ見通しを示したことに加え、欧州中央銀行(ECB)がインフレ見通しを下方修正し、利下げ期待が高まった。また2月の米雇用統計が弱気の内容となった。ただ米FRBの利下げを急がないとの見方も強く、利食い売りが出て上げ一服となった。一方、中国の全国人民代表大会(全人代)で今年の経済成長率目標が5%前後に設定されたが、達成は難しいとの見方が強い。中国勢は高値での買いを見送っており、買い戻し一巡後の上値は限られそうだ。ただワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)の四半期報告で2024年のプラチナは13トンの供給不足と、前年の27トン不足に続いて供給不足が続く見通しとなったことは下支え要因である。
プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、6日のロンドンで12.29トン(前週末12.32トン)、8日のニューヨークで31.56トン(同31.57トン)、7日の南アで11.64トン(同11.73トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、3月5日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の取組は4,364枚売り越しとなり、前週の3,601枚買い越しから売り方に転じた。

ニューヨーク金は欧米の利下げ期待で史上最高値を更新

ニューヨーク金4月限は、欧米の利下げ期待を受けて急伸し、中心限月ベースでの史上最高値2,203.0ドルを付けた。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が利下げ見通しを示したことに加え、欧州中央銀行(ECB)がインフレ見通しを下方修正した。また2月の米雇用統計が弱気の内容となった。ただ非農業部門雇用者数が予想以上となり、米FRBは利下げを急がないとの見方も強い。今週は2月の米消費者物価指数(CPI)や米小売売上高の発表がある。

3月11日からの週の注目ポイント

11日 国内総生産(10-12月期2次速報) ☆☆☆
12日 企業物価指数(2月) ☆☆
独消費者物価指数(2月確報) ☆☆
英雇用統計(2月) ☆☆
米消費者物価指数(2月) ☆☆☆
米財政収支(2月) ☆☆
13日 英貿易収支(1月) ☆☆
英鉱工業生産指数(1月) ☆☆
ユーロ圏鉱工業生産(1月) ☆☆
14日 米小売売上高(2月) ☆☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
米生産者物価指数(2月) ☆☆
米企業在庫(1月)
15日 中国住宅価格指数(2月) ☆☆
米輸出入物価指数(2月) ☆☆
米ニューヨーク連銀製造業景況指数(3月) ☆☆
米鉱工業生産・設備稼働率(2月) ☆☆☆
米ミシガン大消費者信頼感指数(3月速報値) ☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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