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2024-04-29 06:54:53

金は米FOMCで金融政策の見通しを確認

2024/1/29
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金は中東の緊張の高まりも高インフレを警戒

 1月22日の週のニューヨーク金市場は、中東の緊張の高まりを受けて買い戻されたが、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退を受けて戻りを売られた。中心限月となる4月限は昨年12月13日以来の安値2,023.3ドルを付けた。1月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は52.3と前月の50.9から上昇し、昨年6月以来の高水準となった。第4四半期の米国内総生産(GDP)速報値は前期比3.3%増と前四半期の4.9%増から伸びが鈍化したが、事前予想の2.0%増を上回った。昨年12月の米個人消費支出(PCE)価格指数は前年同月比2.6%上昇と事前予想と一致した。伸びは前月から横ばいとなり、3カ月連続で3%を下回った。堅調な米経済指標を受けて利下げ観測が後退し、CMEのフェドウォッチでは利下げ開始が5月との見方が強い。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では金利据え置きが見込まれており、金融当局者の見通しを確認したい。
 1月のユーロ圏のHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は47.9となり、前月の47.6から上昇した。事前予想は48.0。節目となる50を8カ月連続で下回った。欧州中央銀行(ECB)理事会で、政策金利を過去最高の4%で据え置くことを決定した。据え置きは3会合連続で予想通り。インフレ対策へのコミットメントを改めて確認し、金融緩和を検討し始めていることは示唆しなかった。ただラガルドECB総裁は利下げ開始時期について夏の可能性が高いとしたダボスでの発言に言及した。一方、ECB理事会メンバーのシムカス・リトアニア中銀総裁は、ECBが2024年に利下げすることはほぼ確実だが、最初の利下げが3月になる可能性は低いとの見解を示した。
 米国防総省は23日、米軍がイエメンの親イラン武装組織フーシの関連施設に対する攻撃を開始して以降、25カ所を超えるミサイル発射施設のほか、20を超えるミサイルを破壊または劣化させたと発表した。フーシ派の指導者アブドルマリク・フーシ氏は25日、イスラエルに関連する船舶への攻撃はパレスチナ自治区ガザに食料や医薬品などの支援が届くまで続くと述べた。紅海での危機的な状況は海上輸送を混乱させており、高騰するコストとサプライチェーンのひっ迫を招いている。金にとって緊張の高まりは支援要因だが、高インフレにつながると、欧米の利下げ観測が後退し、上値を抑える要因になる。一方、イランが支援する武装グループがヨルダンの米軍基地を攻撃し、米兵3人が死亡した。イスラエルのガザ侵攻以降の攻撃で米軍に死者が出たのは今回が初めてであり、米国の対応を確認したい。
 1月26日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比4.90トン減の856.05トンとなった。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退を受けて投資資金が流出した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、1月23日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは16万9,474枚となり、前週の17万9,893枚から縮小した。今回は手じまい売りが2万1,260枚、買い戻しが1万0,841枚入って1万0,419枚買い越し幅を縮小した。

プラチナは中国経済の行方を確認

 ニューヨーク・プラチナ4月限は、景気減速懸念や米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退によるドル高を受けて戻りを売られたが、堅調な米経済指標を受けて900ドル割れで買い戻された。中国人民銀行が預金準備率を0.5%ポイント引き下げるとし、中国当局が一連の株安対策を発表したことも下支え要因である。ただ中国恒大集団のオフショア債保有者のグループは、29日に香港の裁判所で開かれる審理で、同社の清算を支持する方針であると伝えられた。3,000億ドルの負債を抱える同社に清算命令が下されれば投資家心理がさらに悪化する可能性がある。上海プラチナ市場で中国勢は安値拾いの買いを見送っており、中国株の動向次第で一段安の可能性も残る。
 プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、25日のロンドンで12.21トン(前週末12.24トン)、26日のニューヨークで31.44トン(同31.44トン)、25日の南アで11.80トン(同11.89トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、1月23日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは8,341枚となり、前週の1万2,557枚から縮小した。

ニューヨーク金は200日移動平均線が支持線

ニューヨーク金4月限は、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退を受けて戻りを売られ、昨年12月13日以来の安値2,023.3ドルを付けた。200日移動平均線(26日2,029.52ドル)が支持線となり、テクニカル面ではここを維持できるかどうかが焦点である。CMEのフェドウォッチでは米FRBの利下げ開始は5月との見方が強まり、確率は50.9%(前週50.9%)となった。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では金利据え置きが見込まれている。

1月29日からの週の注目ポイント

29日 ニュージーランド貿易収支(12月)
30日 失業率(12月) ☆☆
ユーロ圏域内総生産(10-12月期速報) ☆☆☆
米S&Pケース・シラー住宅価格指数(11月) ☆☆
米消費者信頼感指数(1月) ☆☆
米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目 ☆☆
31日 鉱工業生産指数(12月速報) ☆☆
小売業販売額(12月速報) ☆☆
中国製造業購買担当者景況指数(1月) ☆☆
中国非製造業購買担当者景況指数(1月) ☆☆
独雇用統計(1月) ☆☆
独消費者物価指数(1月速報) ☆☆
ADP全米雇用報告(1月) ☆☆
米雇用コスト指数(10-12月期) ☆☆
シカゴ購買部協会景気指数(1月) ☆☆
米FOMC声明発表 ☆☆☆
1日 中国財新製造業購買担当者景況指数(1月) ☆☆
ユーロ圏製造業購買担当者景況指数(1月確報) ☆☆
ユーロ圏消費者物価指数(1月速報) ☆☆☆
ユーロ圏雇用統計(12月) ☆☆
英中銀政策金利発表 ☆☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
米ISM製造業景況指数(1月) ☆☆☆
2日 米雇用統計(1月) ☆☆☆
米製造業新規受注(12月) ☆☆
米ミシガン大消費者信頼感指数(1月確報) ☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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