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2024-04-19 04:38:04

金はイスラエルのガザ侵攻で堅調

2023/10/30
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金は米利上げ停止観測も支援

10月23日の週のニューヨーク金市場は、イスラエルのガザ侵攻の後ずれを受けて調整局面を迎えたが、ネタニヤフ首相が地上侵攻に踏み切る準備を進めていると述べると、押し目を買われた。地上戦が開始されると、一段高となり、中心限月となる12月限は7月27日以来の高値2,019.7ドルを付けた。欧米が人質解放を優先していることでイスラエルのガザ侵攻が後ずれしたが、同首相が25日、地上侵攻の準備を進めていると述べると、地上戦が近いとの見方が強まった。イスラエル軍は27日、「今晩」作戦を拡大するとした。首相は28日夜、イスラム組織ハマスとの戦闘が「第2段階」に入ったと表明し、地上侵攻は「長く難しい」ものになると述べた。一方、米軍は26日、イランのイスラム革命防衛隊とその支援を受けるグループがシリア東部で使用している2つの施設を攻撃した。サリバン米大統領補佐官は、イスラエルとハマスの戦争が中東地域に波及する「リスクは高まっている」と発言し、駐留米軍をイランの代理勢力が攻撃するなら、米国は応酬を続ける意向だと述べた。中東の紛争が拡大すると、金が安全資産として買われる可能性が出てくる。
9月の米新築一戸建て住宅販売戸数は前月比12.3%増の75万9,000戸となった。事前予想の68万戸を上回った。米10年債利回りは2007年以来の高水準となる5%台を付けたのち、上げ一服となったが、好調な住宅販売を受けて再び上昇した。また第3四半期の米国内総生産(GDP)速報値は前期比4.9%増と約2年ぶりの高い伸びとなった。底堅い労働市場を背景に堅調な個人消費が主導した。ただコア個人消費支出(PCE)価格指数が2.4%上昇と前四半期の3.7%から鈍化し、米国債の利回り上昇は一服した。9月の米PCE価格指数もコア指数の伸びが前年同月比3.7%と、8月の3.8%から伸びが鈍化し、2年ぶりの低水準となった。CMEのフェドウォッチで、10月31日〜11月1日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の金利据え置きの確率は98.0%(前月81.7%)となり、12月の利上げ確率は19.2%(同31.4%)に低下した。今週は10月の米雇用統計の発表もある。
中国全国人民代表大会(全人代)常務委員会は24日、1兆元の新規国債発行を承認した。また地方政府が2024年の債券発行枠の一部を前倒し使用できるようにする法案も可決した。景気刺激策がまとまったことで先行きに対する楽観的な見方が出た。ただ中国不動産開発大手、碧桂園(カントリー・ガーデン)が米ドル建て債について初めて債務不履行(デフォルト)と判断された。不動産危機の中国経済に対する影響も確認したい。上海金のプレミアムは不動産危機に対する懸念を受けて9月下旬に100ドル台まで上昇したが、景気刺激策が発表されたことで30ドル前後まで下落した。
10月27日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比1.44トン減の861.80トンとなった。イスラエルのガザ侵攻の後ずれを受けて利食い売りが出た。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、10月24日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは14万9,385枚となり、前週の11万2,738枚から拡大した。今回は新規買いが2万0,057枚、買い戻しが1万6,590枚入り、3万6,647枚買い越し幅を拡大した。

NYプラチナは中国の景気刺激策も中東情勢で上値重い

ニューヨーク・プラチナ1月限は、中国の景気刺激策を受けて買い戻されると、金堅調も支援要因となり、2日以来の高値920.4ドルを付けた。ただイスラエルのガザ侵攻が近いとの見方が強まると、戻りを売られて上げ一服となった。地上戦が始まっており、中東の紛争拡大でリスク回避の動きが出ると、プラチナの上値を抑える要因になるとみられる。
プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、26日のロンドンで12.99トン(前週末13.05トン)、27日のニューヨークで30.21トン(同30.21トン)、26日の南アで11.87トン(同11.87トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、10月24日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の取組は480枚売り越しとなり、前週の349枚買い越しから売り方に転じた。手じまい売り、新規売りが出た。

ニューヨーク金は中東の紛争拡大なら支援要因に

ニューヨーク金12月限は、イスラエルのガザ侵攻の後ずれを受けて調整局面を迎えたが、ネタニヤフ首相が地上侵攻に踏み切る準備を進めていると述べると、押し目を買われた。27日に地上戦が開始されると、7月27日以来の高値2,019.7ドルを付けた。中長期の節目となる200日移動平均線(27日1,983.41ドル)を上放れ、テクニカル面で強気である。サリバン米大統領補佐官は、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦争が中東地域に波及する「リスクは高まっている」と述べており、紛争拡大なら金に安全資産の買いが入るとみられる。

【10月30日からの週の注目ポイント】

30日 ニュージーランド、香港休場 ☆☆
トルコ消費者信頼感指数(10月) ☆☆
31日 失業率(9月) ☆☆
鉱工業生産指数(9月速報) ☆☆
小売業販売額(9月速報) ☆☆
日銀政策金利公表 ☆☆☆
中国製造業購買担当者景況指数(10月) ☆☆
中国非製造業購買担当者景況指数(10月) ☆☆
ユーロ圏国内総生産(7-9月期速報) ☆☆☆
ユーロ圏消費者物価指数(10月速報) ☆☆☆
米雇用コスト指数(7-9月期) ☆☆
米S&Pケース・シラー住宅価格指数(8月) ☆☆
シカゴ購買部協会景気指数(10月) ☆☆
米消費者信頼感指数(10月) ☆☆
米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目 ☆☆
1日 フランス休場
中国財新製造業購買担当者景況指数(10月) ☆☆
ADP全米雇用報告(10月) ☆☆
米ISM製造業景況指数(10月) ☆☆☆
米FOMC政策金利公表 ☆☆☆
2日 独雇用統計(10月) ☆☆
ユーロ圏製造業購買担当者景況指数(10月確報) ☆☆
英中銀政策金利公表 ☆☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
米製造業新規受注(9月) ☆☆
3日 文化の日
中国財新サービス業購買担当者景況指数(10月) ☆☆
独貿易収支(9月) ☆☆
ユーロ圏雇用統計(9月) ☆☆
米雇用統計(10月) ☆☆☆
米ISM非製造業景況指数(10月) ☆☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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