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2024-04-29 11:17:07

金は米国債の利回り上昇やドル高が圧迫

2023/10/2
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金は1,900ドル割れで手じまい売りが加速

9月25日の週のニューヨーク金市場は、米国債の利回り上昇やドル高を受けて売り優勢となった。中心限月となる12月限は1,900ドルの節目を割り込み、テクニカル要因の売り圧力が強まると、昨年12月以来の安値1,862.3ドルを付けた。米連邦準備理事会(FRB)が高金利を長期間維持するとの見方から米10年債利回りは4.69%と2007年以来の高水準まで上昇した。米経済のソフトランディング(軟着陸)期待や財政赤字の拡大による国債供給増加も背景にある。ドル指数は昨年11月来の高値106.84を付けた。バンク・オブ・アメリカ(BOFA)グローバル・リサーチは、米10年国債利回りは5%に達する可能性があり、金利は高止まりする状態が続くとの見通しを示した。米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、同地区連銀のウェブサイトに掲載した小論の中で、米国経済がソフトランディングする可能性を60%、そうでない可能性を40%とみていると述べた。8月の米個人消費支出(PCE)価格指数はコア指数が前年比3.9%上昇と前月の4.3%上昇から伸びが鈍化した。ただガソリン価格の高騰を受けてPCE価格指数は同3.5%上昇し、前月の3.4%上昇から加速した。CMEのフェドウォッチでは、11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の金利据え置きの可能性が81.7%(前週72.5%)に上昇した。今週は9月の米雇用統計の発表がある。

米議会は9月30日、つなぎ予算案を可決した。災害対策関連は含むが、ウクライナ支援は盛り込まず、11月17日までの暫定予算案となった。米下院が335対91で、米上院が88対9で可決した。バイデン大統領が署名して成立し、米政府機関の閉鎖は回避された。ただ大幅な歳出削減を要求した米共和党の保守強硬派は、超党派のつなぎ予算案を推進したマッカーシー米下院議長解任の動議を週内に提出するとした。一方、全米自動車労働組合(UAW)は米3大自動車メーカー(ビッグ3)に提案した賃上げ要求を約40%から30%に引き下げる方針であることが伝えられた。また29日にはゼネラル・モーターズ(GM)とフォードの各工場で追加ストライキを実施することを発表した。長期化すると、米鉱工業生産が大きく落ち込むとみられている。

中国の不動産開発大手、恒大集団の株式が9月28日に香港市場で売買停止となった。同社は25日期限の人民元建て債の元利払いを主要子会社が履行できなかった。また同社の許家印会長は警察の監視下に置かれた。同社は会長が犯罪に関与した疑いで法に基づいた強制的な措置の対象になっているとの通知を関連当局から受けたと明らかにした。ただ8月の工業部門企業利益が前年比17.2%増と6カ月ぶりに増加に転じたことで、最悪期は脱したとの見方が出た。また9月の製造業購買担当者指数(PMI)は50.2と前月の49.7から上昇した。事前予想の50.1や50の節目を上回った。非製造業PMIも51.7と前月の51.0から上昇した。中国は29日から国慶節などの大型連休を迎えている。不動産危機に対する懸念が残るが、回復が続くかどうかを確認したい。

9月29日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比3.75トン減の873.64トンとなった。米国債の利回り上昇を受けて投資資金が流出し、2019年8月以来の低水準となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、9月26日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは11万5,815枚となり、前週の13万5,163枚から縮小した。今回は手じまい売りが2,156枚、新規売りが1万7,192枚出て1万9,348枚買い越し幅を縮小した。

NYプラチナはドル高も900ドル割れで買い戻される

ニューヨーク・プラチナ1月限は、米国債の利回り上昇やドル高を受けて売り優勢となり、8月15日以来の安値890.9ドルを付けた。その後は金が一段安となったが、買い戻しなどが入って下げ一服となった。供給不足見通しに加え、中国経済が最悪期を脱したとの見方が下支え要因である。ただ中国の不動産危機に対する懸念が残っており、一代安値の890.0ドルを維持できるかどうかがテクニカル面の焦点である。

プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、28日のロンドンで13.16トン(前週末13.24トン)、29日のニューヨークで30.65トン(同30.65トン)、28日の南アで11.99トン(同11.99トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、9月26日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは7,326枚となり、前週の9,994枚から縮小した。手じまい売り、新規売りが出た。

ニューヨーク金はドル高で1,900ドル割れ

ニューヨーク金12月限は、米国債の利回り上昇やドル高を受けて急落し、昨年12月以来の安値1,862.3ドルを付けた。米連邦準備理事会(FRB)が高金利を長期間維持するとみられており、米10年債利回りは4.69%と2007年以来の高水準まで上昇した。1,900ドルの節目を割り込み、テクニカル面で悪化したことから月末前の手じまい売りが加速した。米議会でつなぎ予算案が可決し、政府機関の閉鎖が回避されたことも下げ要因である。今週は9月の米雇用統計の発表がある。

10月2日からの週の注目ポイント

2日 豪州、中国、香港休場
日銀短観(9月調査) ☆☆☆
ユーロ圏製造業購買担当者景況指数(9月確報) ☆☆
ユーロ圏雇用統計(8月) ☆☆
米ISM製造業景況指数(9月) ☆☆☆
3日 中国、ドイツ休場
オーストラリア準備銀行政策金利公表 ☆☆☆
4日 中国休場
ニュージーランド準備銀行政策金利公表 ☆☆☆
ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数(9月確報) ☆☆
ユーロ圏小売売上高(8月) ☆☆
ユーロ圏生産者物価指数(8月) ☆☆
ADP全米雇用報告(9月) ☆☆
米製造業新規受注(8月) ☆☆
米ISM非製造業景況指数(9月) ☆☆☆
5日 中国休場
独貿易収支(8月) ☆☆
米貿易収支(8月) ☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
6日 中国休場
全世帯家計調査・消費支出(8月) ☆☆
独製造業受注(8月) ☆☆
米雇用統計(9月) ☆☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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