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2024-04-23 10:50:00

金は米FOMCのタカ派姿勢が圧迫

2023/9/25
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金は米PCEデフレータなどを確認

 9月18日の週のニューヨーク金市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の金利据え置きを受けて堅調となったが、タカ派姿勢が示されると、上げ一服となった。中心限月となる12月限は5日以来の高値1,968.9ドルを付けたのち、上げ一服となった。米FOMCで、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を5.25〜5.50%で据え置いた。ただタカ派姿勢を維持し、年内の追加利上げを想定している。また米連邦準備理事会(FRB)は経済見通しを上方修正しており、高金利が長期化するとみられている。米10年債利回りは2007年10月以来となる4.51%まで上昇した。CMEのフェドウォッチで、11月の利上げ確率は25.5%(前週27.1%)となり、利下げは来年後半になるとみられている。イエレン米財務長官は、米経済のソフトランディング(軟着陸)シナリオは、全米自動車労組(UAW)のストライキや政府機関閉鎖の危機、学生ローンの支払い再開、中国経済の問題波及など短期的なリスクがあっても崩れないとの見方を示した。全UAWは22日、米ゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラーの親会社である欧米系自動車メーカーのステランティスに対するストライキを拡大すると発表した。長期化すると、米鉱工業生産が大きく落ち込むとみられている。また米政府の2024会計年度予算を巡る下院協議が難航し、一部の機関が10月1日以降、政府閉鎖に追い込まれる公算が大きくなった。共和党の保守強硬派は歳出の大幅削減やウクライナ支援の停止などを主張し、予算承認を拒否している。今週は8月の米個人消費支出(PCE)デフレータなどの発表がある。
 イングランド銀行は、政策金利を5.25%に据え置いた。5対4の僅差で決定した。据え置きは2021年12月以来。英経済の減速とインフレ鈍化が背景にある。ただベイリー総裁は利上げがまだ終了していないと強調した。8月の英消費者物価指数(CPI)は前年比6.7%上昇と前月の6.8%から市場予想に反して鈍化し、2022年2月以来の低水準となった。一方、欧州中央銀行(ECB)当局者の発言で今後の利上げと金利据え置きの見方が分かれている。国際決済銀行(BIS)は四半期報告書で、投資家に対し、金融システムにおける圧力の高まりだけでなく、世界的な金利に関する予測不可能な期間の長期化に備えるよう要請した。
 金先限は上場来高値9,233円を付けた。ドル建て現物相場の上昇や円相場が1ドル=148円台前半まで円安に振れたことが支援要因になった。長期金利は0.74%と2013年末以来の高水準となったが、米国債の利回り上昇や日銀金融政策決定会合で金融緩和を維持するとの見方から円が売られた。植田日銀総裁は読売新聞の単独インタビューで、マイナス金利解除の可能性を示したが、日銀内では発言内容と市場の解釈とのギャップが指摘された。日銀会合後の記者会見では、粘り強く金融緩和を継続していくとし、どの時点で政策修正を検討するかは「決め打ちできない」と述べた。また岸田首相は25日に経済対策の柱を表明する。物価高対策に加え、賃上げや投資促進などを軸に具体策を詰めるという。
 9月22日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比2.88トン減の877.39トンとなった。米連邦公開市場委員会(FOMC)のタカ派姿勢を受けて投資資金が流出し、2020年1月以来の低水準となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、9月19日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは13万5,163枚となり、前週の12万3,864枚から拡大した。今回は新規買いが2,012枚、買い戻しが9,287枚入って、1万1,299枚買い越し幅を拡大した。

NYプラチナは米FOMCで戻りを売られる

 ニューヨーク・プラチナ10月限は、米連邦公開市場委員会(FOMC)での金利据え置き見通しが支援要因になったが、タカ派姿勢が示されると、戻りを売られた。5日以来の高値955.0ドルで上げ一服となった。各国中銀が長期間、高金利を維持すると、景気減速懸念がプラチナの上値を抑えるとみられる。ただ供給不足見通しが下支え要因であり、900ドル前後で下げ止まることになりそうだ。
 プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、21日のロンドンで13.28トン(前週末13.34トン)、22日のニューヨークで30.65トン(同30.79トン)、21日の南アで11.99トン(同11.96トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、9月19日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは9,994枚となり、前週の6,721枚から拡大した。買い戻しが手じまい売りを上回った。

ニューヨーク金は米タカ派姿勢が圧迫

ニューヨーク金12月限は、米連邦公開市場委員会(FOMC)での金利据え置きを受けて5日以来の高値1,968.9ドルを付けたのち、タカ派姿勢が示されたことから上げ一服となった。中長期の節目となる200日移動平均線(22日1,981.7ドル)を下回っていることや金ETF(上場投信)残高が2020年1月以来の低水準となったことが圧迫要因である。ただ1,913.6〜1,980.2ドルのレンジを形成し、テクニカル面で中立である。今週は8月の米PCEデフレータなどの発表がある。

9月25日からの週の注目ポイント

25日 南ア休場
独ifo景況感指数(9月) ☆☆
26日 米S&Pケース・シラー住宅価格指数(7月) ☆☆
米新築住宅販売(8月) ☆☆☆
米消費者信頼感指数(9月) ☆☆
27日 日銀金融政策決定会合議事要旨(7月27-28日分 ☆☆
中国工業利益(8月) ☆☆
米耐久財受注(8月速報値) ☆☆
28日 独消費者物価指数(9月速報) ☆☆
米国内総生産(4-6月期確報値) ☆☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
米中古住宅販売仮契約指数(8月) ☆☆
29日 中国休場
失業率(8月) ☆☆
鉱工業生産指数(8月速報) ☆☆
小売業販売額(8月速報) ☆☆
中国財新製造業購買担当者景況指数(9月) ☆☆
中国財新サービス業購買担当者景況指数(9月) ☆☆
英国内総生産(4-6月期確報値) ☆☆
ユーロ圏消費者物価指数(9月速報) ☆☆☆
米個人所得・支出(8月) ☆☆☆
シカゴ購買部協会景気指数(9月) ☆☆
米ミシガン大消費者信頼感指数(9月確報値) ☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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