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2024-04-29 11:52:02

金はドル高再開が圧迫

2023/9/11
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金は米CPIや米小売売上高を確認

9月4日の週のニューヨーク金市場は、ドル高再開を受けて売り優勢となった。中心限月となる12月限は8月25日以来の安値1,940.0ドルを付けた。中国や欧州の景気減速懸念に加え、堅調な米経済指標を受けてドル高に振れた。8月の中国の財新サービス業購買担当者景況指数(PMI)は51.8となり、前月の54.1から低下した。事前予想の53.6も下回った。また8月の中国の貿易収支によると、輸出は前年比8.8%、輸入は7.3%減少した。減少幅は前月から縮小し、市場予想より小幅にとどまったが、外需と国内の個人消費の低迷が企業収益の重しとなる状況が続いた。景気刺激策に対する期待感もあるが、経済指標の悪化を受けて先行き懸念が強い。オンショア人民元は対ドルで16年ぶりの安値を付けた。8月の生産者物価指数(PPI)は前年比3.0%低下(前月4.4%低下)と低下が続いたが、消費者物価指数(CPI)は同0.1%上昇(同0.3%低下)から上昇に転じており、デフレに対する懸念が後退するかどうかを確認したい。一方、8月のユーロ圏のHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は46.7と前月の48.6から低下し、2020年11月以来の低水準となった。速報値の47.0から下方改定された。景況感の分かれ目である50を3カ月連続で下回った。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、労働・エネルギー市場の変化や地政学的な混乱が物価の変動を引き起こすなか、中央銀行はインフレ期待を目標に固定させる必要があると述べた。今週は14日にECB理事会がある。
 8月の米ISM非製造業総合指数は54.5と前月の52.7から上昇し、2月以来の高水準となった。新規受注が堅調に推移したほか、価格指数も上昇した。事前予想は52.5。米新規失業保険申請件数は21万6,000件と前週から1万3,000件減少した。事前予想の23万4,000件を下回り、労働市場の底堅さを示した。米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策が経済の均衡を取り戻すのに十分に制約的かどうかは「未解決の問題」との見方を示した。CMEのフェドウォッチで、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きの確率は93.0%(前週94.0%)となる一方、11月の利上げ確率は42.1(同33.5%)に上昇した。今週は8月の米消費者物価指数(CPI)や米小売売上高などの発表がある。
 金先限は上場来高値9,158円を付けた。現物(店頭小売価格、税込)も1万0,105円と最高値を更新した。現物は円相場が1ドル=147円台後半と昨年11月以来の円安に振れたことが支援要因になった。日銀の金融緩和継続や米国債の利回り上昇を受けて円安が続いている。日銀の高田創審議委員は、賃金・物価を巡る企業の行動に変化の兆しが生じているものの、2%物価目標の実現には「まだ距離がある」として現行の大規模な金融緩和を粘り強く続ける必要があると述べた。中川審議委員も当面は「金融緩和を維持することが適当だ」と述べた。また実質賃金は16カ月連続で減少した。ただ植田日銀総裁は、読売新聞の単独インタビューに応じ、賃金上昇を伴う持続的な物価上昇に確信が持てた段階になれば、大規模な金融緩和策の柱である「マイナス金利政策」の解除を含め「いろいろなオプション(選択肢)がある」と述べた。
 9月8日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比4.33トン減の886.64トンとなった。ドル高再開を受けて投資資金が流出した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、9月5日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは13万8,006枚となり、前週の12万3,272枚から拡大した。今回は手じまい売りが252枚、買い戻しが1万4,986枚入り、1万4,734枚買い越し幅を拡大した。

NYプラチナは景気減速懸念やドル高再開が圧迫

ニューヨーク・プラチナ10月限は、中国や欧州の景気減速懸念やドル高再開を受けて売り優勢となり、8月17日以来の安値893.3ドルを付けた。中国の不動産業界の先行き懸念やユーロ圏の経済指標の悪化を受けて景気減速懸念が強い。一方、堅調な米経済指標を受けてドル高が再開した。8月安値882.6ドルを割り込むと、テクニカル面で悪化し、一段安となる可能性がある。ただワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)の四半期報告で2四半期連続で供給不足となったことが下支え要因である。900ドル割れでは買い戻しが入りやすいとみられる。
 プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、7日のロンドンで13.37トン(前週末13.41トン)、8日のニューヨークで30.36トン(同30.38トン)、7日の南アで12.14トン(同12.74トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、9月5日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは1万4,602枚となり、前週の1万5,038枚から縮小した。手じまい売りが買い戻しを上回った。

ニューヨーク金は200日移動平均線で戻りを売られる

ニューヨーク金12月限は、ドル高再開を受けて売り優勢となり、8月25日以来の安値1,940.0ドルを付けた。中国や欧州の景気減速懸念に加え、堅調な米経済指標を受けてドル高に振れた。200日移動平均線(8日1,977.08ドル)で上値を抑えられ、テクニカル面で弱気である。8月安値1,913.6ドルが当面の支持線である。今週は8月の米消費者物価指数(CPI)や米小売売上高などの発表がある。

9月11日からの週の注目ポイント

11日 マネーストック(8月)
12日 英雇用統計(8月) ☆☆
独ZEW景況感指数(9月) ☆☆
13日 企業物価指数(8月) ☆☆
英貿易収支(7月) ☆☆
英鉱工業生産指数(7月) ☆☆
ユーロ圏鉱工業生産(7月) ☆☆
米消費者物価指数(8月) ☆☆☆
米財政収支(8月) ☆☆
14日 機械受注(7月) ☆☆
金融政策理事会(ECB) ☆☆☆
米小売売上高(8月) ☆☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
米生産者物価指数(8月) ☆☆
米企業在庫(7月)
15日 中国住宅価格指数(8月) ☆☆
中国小売売上高(8月) ☆☆
中国鉱工業生産(8月) ☆☆
ユーロ圏貿易収支(7月) ☆☆
米輸出入物価指数(8月) ☆☆
米ニューヨーク連銀製造業景況指数(9月) ☆☆
米鉱工業生産・設備稼働率(8月) ☆☆
米ミシガン大消費者信頼感指数(9月速報値) ☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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