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2024-04-19 05:42:00

金は米FRBの9月以降の見通しが焦点

2023/7/24
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金は今後の経済指標を確認

 7月17日の週のニューヨーク金市場は、予想以下の米小売売上高などを受けて買い戻し主導で上昇したが、米新規失業保険申請件数が予想外に減少すると、上げ一服となった。中心限月となる12月限は6月2日以来の高値2,028.6ドルを付けたのち、2,000ドル前後に下落した。6月の米小売売上高は前月比0.2%増と事前予想の0.5%増を下回った。前月分が上方修正され、ドル安は一服したが、金は買い戻し主導で上昇した。米鉱工業生産指数も同0.5%低下と事前予想の0.1%上昇を下回った。一方、米新規失業保険申請件数は前週比9,000件減の22万8,000件と5月中旬以来の低水準となった。事前予想の24万2,000件から予想外に減少し、労働市場の堅調が示された。ただ6月の米景気先行指数は前月比0.7%低下の106.1となった。15カ月連続で低下し、景気後退に対する懸念もある。CMEのフェドウォッチで、25〜26日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%ポイント利上げの確率が99.8%(前週96.7%)となった。年末のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標水準は5.25〜5.50%に据え置かれる確率が65.3%(同61.7%)となったが、0.25%ポイント利上げの確率が23.6%(同22.4%)に小幅上昇した。米金融当局者はインフレ抑制のため、タカ派姿勢を継続する可能性もあり、ドットプロットで金利見通しを確認したい。ただ今後の経済指標次第とされる可能性もある。
 中国共産党と国務院は19日に公表した共同指針で、民間企業への支援を強化すると表明した。ただ金融市場の反応は限られ、投資家は具体的な景気刺激策を求めている。第2四半期の中国の国内総生産(GDP)が前期比0.8%増と事前予想の0.5%増を上回ったが、第1四半期の2.2%増から大幅に鈍化した。景気回復の遅れに対する懸念が高まり、中国国家発展改革委員会(NDRC)は18日、消費者の購買力が依然として弱い中、消費を回復・拡大させるための政策を遅滞なく導入すると約束し、内需回復が急務であることを示唆した。中国の景気刺激策がまとまるかどうかも当面の焦点である。
 植田日銀総裁は、持続的・安定的な物価2%目標達成には「まだ距離がある」との認識を示した。20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議終了後、記者団の質問に答えた。長期金利の上昇を受けてイールドカーブ・コントロール(YCC)修正の見方も出ていたが、同総裁の発言を受けて27〜28日の日銀金融政策決定会合では見送られるとの見方が強まった。金先限は円安一服を受けて急落し、5月8日以来の安値8,661円を付けたが、日銀総裁の発言をきっかけに円安が再開すると、急反発した。8,945円と6日に付けた上場来高値8,962円や視野に入っており、日銀金融政策決定会合を確認したい。展望リポートで物価見通しが上方修正されるとみられており、9月以降のYCC修正が示唆されると、円安が一服する可能性もある。
 7月21日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比4.34トン増の919.00トンとなった。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げが最後になるとの見方を受けて投資資金が流入した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、7月18日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは19万3,348枚となり、前週の16万5,754枚から拡大した。今回は新規買いが2万3,194枚、買い戻しが4,400枚入り、2万7,594枚買い越し幅を拡大した。

NYプラチナは1,000ドル台で戻りが一服

 ニューヨーク・プラチナ10月限は、予想以下の米小売売上高や金堅調を受けて買い優勢となり、6月16日以来の高値1,003.7ドルを付けた。ただ米新規失業保険申請件数が予想外に減少すると、上げ一服となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ停止見通しによるドル安が支援要因だが、中国の景気回復の遅れに対する懸念もあり、1,000ドル台で戻りが一服した。今週は日米欧の金融会合がある。27日の欧州中央銀行(ECB)理事会では0.25%ポイントの利上げが見込まれている。6月のユーロ圏の消費者物価指数改定値は前年比5.5%上昇とインフレの伸びが鈍化したが、コアCPIは同5.5%上昇と前月の5.3%上昇から加速した。インフレ抑制でタカ派姿勢が示されるとみられるが、9月以降は経済指標次第となる可能性がある。一方、中国の景気刺激策に対する期待感も出ており、中国当局の発表も確認したい。
 プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、20日のロンドンで13.32トン(前週末13.30トン)、21日のニューヨークで30.68トン(同30.97トン)、20日の南アで13.43トン(同13.43トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、7月18日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは1万5,736枚となり、前週の7,787枚から拡大した。買い戻しが手じまい売りを上回った。

ニューヨーク金は米FOMCで見通しを確認

 ニューヨーク金12月限は、予想以下の米小売売上高などを受けて堅調となり、6月2日以来の高値2,028.6ドルを付けたのち、米新規失業保険申請件数が予想外に減少すると、上げ一服となった。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げが最後になるとの見方が強まったが、堅調な労働市場を受けて9月以降の利上げ停止観測が後退した。市場では9月以降の利下停止の見方が強いが、米FOMCで米金融当局者のタカ派姿勢が示されると、ドル高に振れ、利食い売りが出る可能性がある。テクニカル面では2,000ドル前後での攻防になりそうだ。

7月24日からの週の注目ポイント

24日 ユーロ圏製造業購買担当者景況指数(7月速報) ☆☆
ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数(7月速報) ☆☆
25日 独ifo景況感指数(7月) ☆☆
米S&Pケース・シラー住宅価格指数(5月) ☆☆
米消費者信頼感指数(7月) ☆☆
米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目 ☆☆
26日 米新築住宅販売(6月) ☆☆☆
米連邦公開市場委員会(FOMC)声明 ☆☆☆
27日 日銀金融政策決定会合1日目 ☆☆
中国工業利益(6月) ☆☆
欧州中央銀行(ECB)理事会 ☆☆☆
米国内総生産(4-6月期速報値) ☆☆☆
米卸売在庫(6月速報値)
米耐久財受注(6月速報値) ☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
米中古住宅販売仮契約指数(6月) ☆☆
28日 日銀総裁記者会見 ☆☆☆
独消費者物価指数(7月速報) ☆☆
米個人所得・支出(6月) ☆☆☆
米雇用コスト指数(4-6月期) ☆☆
米ミシガン大消費者信頼感指数(7月確報値) ☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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