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2024-04-19 04:34:06

金は3カ月ぶり安値もドル安で下げ一服

2023/6/19
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金はドル安でETFに安値拾いの買い

 6月12日の週のニューヨーク金市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)で年内あと2回の利上げが示唆されたことを受けて一段安となったが、欧州中央銀行(ECB)の利上げをきっかけにドル安に振れたことを受けて下げ一服となった。中心限月となる8月限は3月15日以来の安値1,936.1ドルを付けたのち、1,980.4ドルまで戻した。米FOMCでフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標水準を5.00〜5.25%で据え置いたが、金利見通し(ドット・プロット)で年内あと2回の利上げが示唆された。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は、米経済と労働市場は過去1年の積極的な金融引き締めにもかかわらず、想定より堅調で持ちこたえているとの見方を示した。今回の停止は、再利上げの必要性を判断する前に追加情報の点検に慎重を期すためだと説明した。また利下げは数年先の話と述べた。ただCMEのフェドウォッチでは、7月利上げの確率が74.4%(前週52.8%)となったが、年末まで据え置きの確率が50.0%(同23.9%)となり、あと1回で利上げ終了を織り込んだ。一方、ECB理事会で、政策金利を0.25%ポイント引き上げ、リファイナンス金利を4.00%とした。ラガルドECB総裁は賃金の上昇と企業の利益拡大に向けた値上げがますますインフレの重要なドライバーになっていると述べ、7月も利上げを継続する可能性が極めて高いとした。今週は22日に英中銀が政策金利を発表する。
 5月の米消費者物価指数(CPI)は前年比4.0%上昇し、前月の4.9%上昇から伸びが大幅に鈍化し、2021年3月以来の穏やかな伸びとなった。事前予想の4.1%上昇も下回ったが、コア指数は同5.3%上昇(前月5.5%上昇)と高水準を維持した。米小売売上高は前月比0.3%増と予想外のプラスとなった。自動車など幅広い品目で増加した。事前予想は0.1%減。米新規失業保険申請件数は横ばいの26万2,000件となり、事前予想の24万9,000件を上回った。6月の米ミシガン大消費者信頼感指数速報値は63.9と前月の59.2から上昇し、4カ月ぶりの高水準となった。債務上限法案が成立し、債務不履行(デフォルト)が回避されたことが背景にある。1年先のインフレ期待は3.3%に低下し、2021年3月以来の低水準となった。
 金先限は上場来高値8,915円を付けた。ニューヨーク金が安値もみ合いとなったが、金先限は日銀の金融緩和維持を受けて円安に振れたことが支援要因になった。円相場は昨年11月以来となる1ドル=141円台後半の円安に振れた。16日の日銀金融政策決定会合で金融緩和の維持が決定された。植田日銀総裁は会合後の記者会見で、物価目標達成の判断について、基調的なインフレ率がどうなるかが重要だとし、見通しの中心値だけでなくその先の確度も含めて判断する考えを示した。
 6月16日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比2.27トン増の934.03トンとなった。欧州中央銀行(ECB)の利上げをきっかけにドル安に振れたことを受けて投資資金が流入した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、6月13日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは16万0,209枚となり、前週の17万5,641枚から縮小した。今回は手じまい売りが1万0,150枚、新規売りが5,282枚出て、1万5,432枚買い越し幅を縮小した。

NYプラチナは景気減速懸念などで2カ月半ぶりの安値

 ニューヨーク・プラチナ7月限は3月29日以来の安値965.5ドルを付けた。景気減速懸念に加え、米連邦公開市場委員会(FOMC)で年内あと2回の利上げが示唆されたことが圧迫要因になった。欧州中央銀行(ECB)の利上げをきっかけとしたドル安を受けて1,000ドル台を回復したが、中国勢の安値拾いの買いが一巡し、上げ一服となった。今週は英中銀が政策金利を発表する。一方、中国人民銀行が短期金利を引き下げ、景気回復を支える姿勢を示したことは下支え要因である。5月の中国の小売売上高は前年比12.7%増と前月の18.4%増から伸びが鈍化しており、中国経済の行方も確認したい。事前予想は13.6%増。
 プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、15日のロンドンで13.20トン(前週末13.17トン)、16日のニューヨークで30.41トン(同30.55トン)、15日の南アで12.96トン(同12.96トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、6月13日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは2万1,972枚となり、前週の2万4,613枚から縮小した。手じまい売り、新規売りが出た。

ニューヨーク金は米利上げ見通しで3カ月ぶりの安値

ニューヨーク金8月限は、米連邦公開市場委員会(FOMC)で年内あと2回の利上げが示唆されたことを受けて3月15日以来の安値1,936.1ドルを付けたのち、欧州中央銀行(ECB)の利上げをきっかけとしたドル安を受けて下げ一服となった。直近安値を割り込み、テクニカル面で悪化した。ただCMEのフェドウォッチでは7月利上げののち、金利据え置きが織り込まれ、米連邦準備理事会(FRB)ほどタカ派ではない。またECBの利上げ継続見通しを受けてドル安に振れると、金ETF(上場投信)に投資資金が戻っており、当面の安値になる可能性がある。

6月19日からの週の注目ポイント

19日 米国休場
20日 独生産者物価指数(5月) ☆☆
ユーロ圏国際収支(4月) ☆☆
米住宅着工・許可件数(5月) ☆☆☆
21日 日銀金融政策決定会合議事要旨公表 ☆☆
英消費者物価指数(5月) ☆☆☆
22日 中国、香港休場
英中銀政策金利公表 ☆☆☆
米経常収支(1-3月期) ☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
米中古住宅販売統計(5月) ☆☆
23日 中国休場
消費者物価指数(5月) ☆☆☆
英小売売上高(5月) ☆☆
ユーロ圏製造業購買担当者景況指数(6月速報) ☆☆
ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数(6月速報) ☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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