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2024-04-29 14:17:42

金は米FOMCでのタカ派姿勢を警戒

2023/6/12
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金は米デフォルト回避や各国中銀の利上げで投資資金が流出

 6月5日の週のニューヨーク金市場は、オーストラリア準備銀行やカナダ銀行の予想外の利上げが圧迫要因になったが、米新規失業保険申請件数の急増で労働市場の減速が示唆されると、下げ一服となった。中心限月となる8月限は1,953.8〜1,987.8ドルのレンジで推移した。オーストラリア準備銀行は政策金利を11年ぶりの水準となる4.10%に引き上げた。金利据え置きが予想されていたが、インフレ率が依然として高すぎることが指摘された。カナダ銀行も政策金利を22年ぶりの水準となる4.75%に引き上げた。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げに対する警戒感が出て米国債の利回りが上昇した。ただ米新規失業保険申請件数は前週比2万8,000件増の26万1,000件となり、約1年半ぶり高水準となった。労働市場の減速が示唆され、ドル高は一服した。今週は13日に5月の米消費者物価指数(CPI)の発表がある。事前予想は前年同月比4.2%上昇と前月の4.9%上昇からインフレの伸びが大幅に鈍化するとみられている。CMEのフェドウォッチでは、14日の米FOMCでは金利据え置きの確率が71.2%(前週74.7%)となっている。ただ7月は0.25%ポイント利上げの可能性が53.0%(同53.5%)となっており、タカ派の見方が示されることに対する警戒感が出ている。
 第1四半期のユーロ圏の域内総生産(GDP)確報値は前期比0.1%減少した。2四半期連続のマイナス成長となり、景気後退(リセッション)入りした。ドイツの景気後退入りが影響した。ただ欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、コアインフレ率がピークに達したと判断するには時期尚早との見方を改めて示しており、夏場まで利上げが続くとみられている。15日のECB理事会も確認したい。
 ロシアが一方的に「併合」を宣言したウクライナ南部ヘルソン州で、ドニエプル川に設置されたカホフカ水力発電所の大型ダムが決壊した。4万人超の避難が必要とみられている。ウクライナとロシアは双方を非難しているが、ウクライナ保安局はロシアの「破壊工作グループ」が爆破したことを証明する通話を傍受したと発表した。ウクライナ軍が反転攻勢を開始したと伝えられており、今後のウクライナ情勢の行方を確認したい。
 金の独自材料では、ロシアの政府系ファンド(NWF)の売却が伝えられた。NWFは5月、財政赤字を補填するため、金3.86トンと25億9,000万人民元を売却した。エネルギー収入の減少が背景にある。ロシアは2年前に脱ドル化を開始し、今年初めに金と人民元の保有上限をそれぞれ40%、60%と2倍に引き上げた。ただ財政赤字の補填で1月に金3.6トンと23億人民元を売却し、5月も同様の動きとなった。
 6月9日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比6.35トン減の931.76トンとなった。米国の債務不履行(デフォルト)回避や各国中銀の予想外の利上げを受けて投資資金が流出した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、6月6日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは17万5,641枚となり、前週の16万9,316枚から縮小した。今回は新規買いが161枚、買い戻しが6,164枚入り、6,325枚買い越し幅を拡大した。

NYプラチナは景気減速懸念で戻りを売られる

 ニューヨーク・プラチナ7月限は5月24日以来の高値1,051.8ドルを付けたのち、景気減速懸念を受けて戻りを売られ、1,000ドル直前まで下落した。米国の債務不履行(デフォルト)回避を受けて買い戻されたが、中国の貿易統計で輸出が予想以上に減少し、世界経済の減速懸念が出たことや各国中銀の利上げを受けて先行き懸念が高まった。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きが見込まれていることは下支え要因だが、7月利上げの可能性が残っており、積極的に仕掛けにくい。またユーロ圏の景気後退(リセッション)入りが示されたが、欧州中央銀行(ECB)の利上げ継続が見込まれていることも上値を抑える要因である。
 プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、8日のロンドンで13.19トン(前週末13.17トン)、9日のニューヨークで30.55トン(同30.70トン)、8日の南アで13.11トン(同13.50トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、6月6日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは2万4,613枚となり、前週の2万3,406枚から拡大した。買い戻しが手じまい売りを上回った。

ニューヨーク金は2,000ドル割れでレンジ形成

 ニューヨーク金8月限は、オーストラリア準備銀行やカナダ銀行の予想外の利上げが圧迫要因になったが、米新規失業保険申請件数の急増で労働市場の減速が示唆されると、下げ一服となった。1,949.6〜2,000.7ドルの新たなレンジを形成した。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きが見込まれていることが下支え要因だが、7月利上げの可能性があり、2,000ドル台を回復するのは難しいとみられている。

6月12日からの週の注目ポイント

12日 オーストラリア休場
企業物価指数(5月) ☆☆
米財政収支(5月) ☆☆
13日 英雇用統計(5月) ☆☆
独消費者物価指数(5月確報) ☆☆
独ZEW景況感指数(6月) ☆☆
米消費者物価指数(5月) ☆☆☆
米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目 ☆☆
14日 英貿易収支(4月) ☆☆
英鉱工業生産指数(4月) ☆☆
ユーロ圏鉱工業生産(4月) ☆☆
米生産者物価指数(5月) ☆☆
米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利発表 ☆☆☆
15日 機械受注(4月) ☆☆
貿易収支(5月速報) ☆☆
日銀金融政策決定会合1日目 ☆☆
中国小売売上高(5月) ☆☆
中国鉱工業生産(5月) ☆☆
欧州中央銀行(ECB)理事会 ☆☆☆
ユーロ圏貿易収支(4月) ☆☆
米小売売上高(5月) ☆☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
米輸出入物価指数(5月) ☆☆
米ニューヨーク連銀製造業景況指数(6月) ☆☆
米フィラデルフィア連銀製造業景況指数(6月) ☆☆
米鉱工業生産・設備稼働率(5月) ☆☆
米企業在庫(4月) ☆☆
対米証券投資(4月) ☆☆
16日 南ア休場
日銀政策金利発表 ☆☆☆
ユーロ圏消費者物価指数(5月確報) ☆☆☆
米ミシガン大消費者信頼感指数(6月速報値) ☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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