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2024-04-29 07:11:23

金は米FOMCの利上げ停止示唆が支援

2023/3/27
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金は金融システムの行方を確認

 3月20日の週のニューヨーク金市場は、スイスの金融大手UBSがクレディスイスを買収したことを受けて急落する場面も見られたが、金融システム不安が残ることに加え、米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ停止が示唆されたことから押し目を買われた。中心限月となる6月限は昨年4月以来の高値2,031.7ドルを付けたのち、急落したが、1,953.7ドルで押し目を買われると、2,023.9ドルまで戻した。米FOMCで、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%ポイント引き上げ、4.75〜5.00%とした。今年あと1回の利上げとされ、利上げ停止の見方からドル安に振れた。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は会見で、依然としてインフレ抑制に取り組むと表明する一方、最近の銀行破綻がどの程度需要を冷やし、融資を縮小させるかを注視していると述べた。米銀行大手バンク・オブ・アメリカ(BOFA)とスイスの金融大手UBSはターミナルレート(政策金利の最終到達点)予想を引き下げ、5月に5.00〜5.25%がピークになるとした。イングランド銀行も政策金利を0.25%ポイント引き上げて4.25%とし、各国中銀のインフレ対応が続いている。また0.50%ポイント利上げを決定した欧州中央銀行(ECB)の当局者の追加利上げ発言が相次ぎ、利上げ見通しに変わりはない。
 米当局は、緊急融資制度の拡充など銀行支援策を検討している。またバイデン米大統領はさらに米銀行が破綻した場合、連邦預金保険が25万ドルという保護の上限を超えて適用される可能性があると述べた。破綻した米シリコンバレー銀行(SVB)は解体して売却を模索、米ファースト・リパブリック銀行の対応は金融大手首脳が協議している。米連邦準備理事会(FRB)の金融機関への資金供給制度の利用額が高止まりし、中小銀行からの預金流出が過去最大となったことも明らかになった。24日に発表された週次統計によると、中小銀の預金残高は1,190億ドル減の5兆4,600億ドルとなり、過去最大の2倍強の減少となった。ただ大手銀の預金残高は670億ドル増加し、10兆7,400億ドルとなった。
 一方、欧州の金融不安が再燃するなか、ドイツ銀行が24日に一時15%安となった。同行はTier2劣後債を早期償還すると発表した。早期償還はバランスシートを強化する動きだが、金融システム不安から理不尽な動きとなったことが指摘された。ただ24日のニューヨーク市場では株安が一服し、プラス圏で引けた。米連邦準備理事会(FRB)当局者が追加利上げの可能性を示し、経済システムに対する安心感につながった。
 3月24日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比2.89トン増の923.97トンとなった。金融システム不安や米連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げ停止示唆を受けて投資資金が流入した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、3月21日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは15万8,605枚となり、前週の14万0,331枚から拡大した。今回は新規買いが7,068枚、買い戻しが1万1,206枚入り、1万8,274枚買い越し幅を拡大した。

プラチナはリスク回避が上値を抑える

 ニューヨーク・プラチナ7月限は、金の押し目を買われたことが支援要因になったが1,006.1ドルで戻りが一服した。金融システム不安が残るなか、リスク回避の動きに上値を抑えられた。欧州の景気後退(リセッション)見通しが強まるなか、ドイツ銀行が一時急落しており、金融システムに対する見方を引き続き確認したい。
 プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、23日のロンドンで13.63トン(前週末14.02トン)、24日のニューヨークで30.46トン(同30.89トン)、23日の南アで12.22トン(同12.22トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、3月21日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは9,526枚となり、前週の1万0,573枚から縮小した。手じまい売りが買い戻しを上回った。

ニューヨーク金は米FOMCでの利上げ停止示唆が支援

ニューヨーク金6月限は、金融システム不安を受けて昨年4月以来の高値2,031.7ドルを付けたのち、スイスの金融大手UBSのクレディスイス買収を受けて急落したが、1,953.7ドルで押し目を買われると、米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ停止が示唆されたことを受けて2,023.9ドルまで戻した。2,031.7ドルが目先の抵抗線である。欧州市場で景気後退(リセッション)が見込まれるなか、銀行株が急落しており、金融システムの行方と金に逃避買いが入るかどうかを確認したい。

3月27日からの週の注目ポイント

27日 中国工業利益(2月) ☆☆
独ifo景況感指数(3月) ☆☆
28日 米卸売在庫(2月速報値)
米S&Pケース・シラー住宅価格指数(1月) ☆☆
米消費者信頼感指数(3月) ☆☆
29日 米中古住宅販売仮契約指数(2月) ☆☆
30日 貿易収支(2月確報) ☆☆
独消費者物価指数(3月速報) ☆☆
米国内総生産(10-12月期確報値) ☆☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
31日 失業率(2月) ☆☆
鉱工業生産指数(2月速報) ☆☆
中国製造業購買担当者景況指数(3月) ☆☆
中国非製造業購買担当者景況指数(3月) ☆☆
英国内総生産(10-12月期確報値) ☆☆
ユーロ圏消費者物価指数(3月速報) ☆☆☆
ユーロ圏雇用統計(2月) ☆☆
米個人所得・支出(2月) ☆☆☆
シカゴ購買部協会景気指数(3月) ☆☆
米ミシガン大消費者信頼感指数(3月確報値) ☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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