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2024-04-23 10:42:07

金は米FOMCで金融政策の見通しを確認

2023/1/30
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金は米雇用統計で労働市場に対する見方も焦点

 1月23日の週のニューヨーク金市場は、欧州中央銀行(ECB)当局者のタカ派発言によるドル安を受けて堅調となったが、予想以上の米国内総生産(GDP)で米連邦準備理事会(FRB)の利上げ長期化の見方が出ると、上げ一服となった。中心限月となる4月限は昨年4月以来の高値1,966.5ドルを付けた。ラガルドECB総裁は、高すぎるインフレを抑制するために金利を引き続き迅速に引き上げるという認識を示し、直近の政策ガイダンスを改めて表明した。クノット・オランダ中銀総裁は、ECBが2月と3月の理事会で政策金利を50ベーシスポイント(bp)引き上げ、その後も数カ月にわたり利上げを継続するとの見通しを示した。2月2日にECB理事会がある。また1月のユーロ圏の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は50.2と前月の49.3から上昇し、好不況の分かれ目となる50を昨年6月以来に上回った。
 第4四半期の米国内総生産(GDP)速報値は前期比2.9%増となり、事前予想の2.6%増を上回った。個人消費の堅調が示された。金利上昇を受けて第3四半期の3.2%増からは失速した。米新規失業保険申請件数は6,000件減の18万6,000件となった。ただ12月の米個人消費支出(PCE)価格指数は前年同月比5.0%上昇し、伸びは前月の5.5%から鈍化した。CMEのフェドウォッチでは、2月1日と3月22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標水準を25ベーシスポイント(bp)引き上げて4.75〜5.00%とし、9月まで維持することを織り込んでいる。一方、2月3日に発表される1月の米雇用統計の事前予想は非農業部門雇用者数が前月比18万7,000人増(前月22万3,000人増)、失業率が3.6%(同3.5%)、平均時給が前年比4.3%増(同4.6%増)となっている。前月の米雇用統計では賃金の伸びが鈍化したことが材料視されており、今回の各市場の反応を確認したい。
 JPX金は昨年6月以来の高値8,098円を付けたのち、上げ一服となった。黒田日銀総裁の金融緩和発言に加え、共通担保資金供給オペによる金利低下を受けて円安に振れた。ただ1月の東京都の消費者物価指数(生鮮除くコア)が前年比4.3%上昇と事前予想の4.0%上昇を上回り、約41年ぶりの高水準になると、円安が一服した。当面は米連邦公開市場委員会(FOMC)と米雇用統計に対する反応を確認したい。一方、同総裁は4月8日に任期満了を迎える。岸田首相は後任人事案を2月に国会に提示する考えを示しており、後任の行方も確認したい。
 1月27日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比1.44トン増の918.50トンとなった。欧州中央銀行(ECB)の利上げ見通しなどを背景にドル安に振れるなか、投資資金が流入した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、1月24日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは15万3,240枚となり、前週の15万7,673枚となり、前週の15万3,240枚から拡大した。今回は新規買いが6,437枚、新規売りが2,004枚入り、4,433枚買い越し幅を拡大した。

プラチナは調整局面を継続

 ニューヨーク・プラチナ4月限は、ドル安が下支えになる場面も見られたが、予想以上の米国内総生産(GDP)をきっかけにドル高に振れると、調整局面を継続し、昨年12月23日以来の安値1,004.1ドルを付けた。欧州中央銀行(ECB)の利上げ見通しに加え、ドイツ自動車工業会(VDA)が半導体不足の問題に対応しなければ、世界の乗用車生産が2026年までに20%減少するとの見方を示したことも下げ要因である。今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)とECB理事会、米雇用統計に対する反応が焦点である。また春節明けの中国勢の動向も確認したい。上海市場で安値拾いの買いが入ると、下支えとなる可能性もある。
 プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、26日のロンドンで13.97トン(前週末14.00トン)、27日のニューヨークで32.36トン(同32.21トン)、26日の南アで9.89トン(同9.65トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、1月24日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは2万0,261枚となり、前週の2万3,544枚から縮小した。手じまいうり、新規売りが出た。

ニューヨーク金は昨年4月以来の高値も上げ一服

 ニューヨーク金4月限は、欧州中央銀行(ECB)の利上げ見通しなどによるドル安を受けて昨年4月以来の高値1,966.5ドルを付けた。ただ予想以上の米国内総生産(GDP)を受けて米連邦準備理事会(FRB)の利上げ長期化の見方が出ると、上げ一服となった。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では25ベーシスポイント(bp)利上げが見込まれている。2月3日には1月の米雇用統計の発表がある。

1月30日からの週の注目ポイント

30日 ニュージーランド貿易収支(12月)
31日 失業率(12月) ☆☆
鉱工業生産指数(12月速報) ☆☆
中国製造業購買担当者景況指数(1月) ☆☆
中国非製造業購買担当者景況指数(1月) ☆☆
ユーロ圏国内総生産(10-12月期速報) ☆☆☆
独消費者物価指数(1月速報) ☆☆
米雇用コスト指数(10-12月期) ☆☆
米S&Pケース・シラー住宅価格指数(11月) ☆☆
シカゴ購買部協会景気指数(1月) ☆☆
米消費者信頼感指数(1月) ☆☆
米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目 ☆☆
1日 中国財新製造業購買担当者景況指数(1月) ☆☆
ユーロ圏製造業購買担当者景況指数(1月確報) ☆☆
ユーロ圏消費者物価指数(1月速報) ☆☆☆
ADP全米雇用報告(1月) ☆☆
米ISM製造業景況指数(1月) ☆☆☆
米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利発表 ☆☆☆
2日 欧州中央銀行(ECB)理事会 ☆☆☆
英中銀政策金利発表 ☆☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
米製造業新規受注(12月) ☆☆
3日 中国財新サービス業購買担当者景況指数(1月) ☆☆
ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数(1月確報) ☆☆
ユーロ圏生産者物価指数(12月) ☆☆
米雇用統計(1月) ☆☆☆
米ISM非製造業景況指数(1月) ☆☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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