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2024-04-26 18:11:20

金は米FOMCの利上げペース減速の見方が支援

2022/8/1
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金は米雇用統計で労働市場に対する見方を確認

7月25日の週のニューヨーク金市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)で75ベーシスポイント(bp)利上げが決定されたが、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が利上げペース減速の見方を示したことなどを受けて堅調となった。中心限月となる12月限は6日以来の高値1,784.6ドルを付けた。米FOMCで、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を75bp引き上げ、2.25〜2.50%とした。米FRBは声明で「インフレは高止まりし、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)に関連する需給不均衡、食品やエネルギー価格の上昇、より広範な物価上昇圧力」を反映し、全会一致での決定とした。ただパウエル米FRB議長は金利がより抑制的な水準となれば、利上げペースを減速させることが適切となる公算と述べた。また第2四半期の米国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比0.9%減と2四半期連続で縮小した。事前予想は0.5%増。2四半期連続のマイナス成長は景気後退(リセッション)と見なされる。一方、6月の米個人消費支出(PCE)デフレータは前年同月比6.8%上昇し、1982年1月以来の伸び率となった。ただ7月の米ミシガン大消費者信頼感指数で、消費者の1年先の期待インフレ率(確定値)は5.2%に鈍化し、2月以来の低水準となった。CMEのフェドウォッチによると、米短期金利先物市場で9月の米FOMCで50bp利上げの確率が73.5%となっている。今後発表される経済指標でインフレ率の鈍化が示されると、利上げペース減速の見方が強まることになりそうだ。今週は5日に7月の米雇用統計の発表がある。

国際通貨基金(IMF)は世界経済見通しを公表し、世界の経済成長予測を再び下方修正した。2022年の世界の実質経済成長率予測を4月時点の3.6%から3.2%に下方修正した。高インフレとウクライナ戦争に起因する下振れリスクが顕在化しつつあり、リスクが抑制されなければ世界経済が景気後退の瀬戸際に追い込まれる可能性があるとしている。またロシア産ガスの欧州への供給が年内に完全に遮断され、ロシア産原油の輸出がさらに30%減少する代替シナリオでは、世界の経済成長率は2022年に2.6%、2023年に2%に減速する見通しとした。ロシアから欧州に天然ガスを供給するパイプライン「ノルドストリーム1」は21日に再稼働したが、ガスプロムはタービン1基を追加的に停止させるため、供給量が減少すると表明した。欧州連合(EU)はエネルギー相会合で、ロシアからの天然ガス供給が停止する事態に備えて8月から来年3月まで自主的にガス使用量を15%削減する案を承認しており、欧州経済の見通しも確認したい。

7月29日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比変わらずの1,005.87トンとなった。米連邦準備理事会(FRB)の大幅利上げ見通しを受けて投資資金が流出したが、米連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げペース減速の見方や米経済のマイナス成長を受けて安値拾いの買いが入った。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、7月26日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは9万2,690枚となり、前週の9万4,955枚から縮小した。今回は新規買いが657枚、新規売りが2,922枚出て、2,265枚買い越し幅を縮小した。

NYプラチナはドル安や金堅調が支援

ニューヨーク・プラチナ10月限は、米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル安や金堅調を受けて買い優勢となり、6月30日以来の安値899.5ドルを付けた。米FOMCで75ベーシスポイント(bp)利上げが決定されたが、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が利上げペース減速の見方を示したことを受けてドル安に振れた。米経済が2四半期連続でマイナス成長となったこともドル安要因である。ただ景気減速懸念が強まると、プラチナの自動車触媒需要の伸び悩みなどが上値を抑える要因になるとみられる。

プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、28日のロンドンで14.73トン(前週末14.74トン)、ニューヨークで35.05トン(同35.48トン)、南アで10.49トン(同10.49トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、7月26日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の売り越しは4,468枚となり、前週の4,282枚から拡大した。手じまい売りが買い戻しを上回った。

ニューヨーク金は米FOMC後のドル安が支援

ニューヨーク金12月限は、米連邦公開市場委員会(FOMC)で75ベーシスポイント(bp)利上げが決定されたが、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が利上げペース減速の見方を示したことや米国内総生産(GDP)で2四半期連続のマイナス成長が示されたことを受けて堅調となり、6日以来の高値1,784.6ドルを付けた。戻り高値を突破し、買い戻しが入った。今週は5日に7月の米雇用統計の発表があり、労働市場に対する見方を確認したい。利上げペース減速を裏付ける内容になると、ドル安を受けて金は堅調に推移するとみられる。

8月1日からの週の注目ポイント

1日 スイス休場
中国財新製造業購買担当者景況指数(7月) ☆☆
ユーロ圏製造業購買担当者景況指数(7月確報) ☆☆
ユーロ圏雇用統計(6月) ☆☆
米ISM製造業景況指数(7月) ☆☆☆
2日 オーストラリア準備銀行政策金利発表 ☆☆☆
ユーロ圏生産者物価指数(6月) ☆☆
3日 中国財新サービス業購買担当者景況指数(7月) ☆☆
ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数(7月確報) ☆☆
ユーロ圏小売売上高(6月) ☆☆
米製造業新規受注(6月) ☆☆
米ISM非製造業景況指数(7月) ☆☆☆
4日 独製造業受注(6月) ☆☆
英中銀政策金利発表 ☆☆☆
米貿易収支(6月) ☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
5日 独鉱工業生産指数(6月) ☆☆
米雇用統計(7月) ☆☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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