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2022-08-15 10:31:50

金は米FOMCで金融政策の見通しを確認

2022/7/25
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金は利上げペース減速なら買い戻し主導で上昇も

7月18日の週のニューヨーク金市場は、米連邦準備理事会(FRB)の大幅利上げ見通しなどを受けて下値を試した。中心限月となる8月限は一代安値1,678.4ドルを付けた。ただ欧州中央銀行(ECB)理事会で50ベーシスポイント(bp)の大幅利上げが決定されたことや、7月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値が景気拡大・縮小の節目となる50を約2年ぶりに下回ったことを受けてドル安に振れると、下げ一服となった。26〜27日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で75bpの利上げが見込まれている。6月の米消費者物価指数(CPI)が40年超ぶりの大幅な伸びとなり、インフレ抑制のため、大幅利上げを決定するとみられている。ただ米PMI低下で景気減速懸念も出ており、今後の利上げペースは減速するとの見方もある。CMEのフェドウォッチによると、米短期金利先物市場でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標水準(現在1.50〜1.75%)は27日の米FOMCで2.25〜2.50%に引き上げられ、9月は2.75〜3.00%と利上げペースが減速すると予想されている。大幅利上げでドル高に振れやすいが、利上げペース減速が示唆されると、ドル高が一服し、金が買い戻される可能性が出てくる。

欧州中央銀行(ECB)は21日の理事会で50ベーシスポイント(bp)利上げを決定した。また市場安定化に向けた新たな債券買い入れ措置を承認した。ラガルド総裁は記者会見で「物価上昇圧力はより幅広い部門に広がっている」とし、食品やエネルギー価格、賃金の上昇などを指摘した。ただ利上げペースが加速しても、ターミナルレート(利上げの最終地点)に変更はないとしている。これまで25bp引き上げが見込まれていたが、インフレ対策で50bp利上げが決定された。ただ最終地点に変更がなければ9月の理事会では25bp利上げになりそうだ。一方、ロシア国営ガスプロムが欧州の顧客に対し、ガス供給を巡って「不可抗力」を宣言したが、21日にパイプライン「ノルドストリーム1」が再稼働し、供給懸念は後退した。欧州のエネルギー問題の行方と原油価格の動向も確認したい。
中国当局は18日、不動産市場の危機を回避するための措置を打ち出した。中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)は、適格な不動産プロジェクトに融資し、妥当な場合はデベロッパーの資金需要に対応するよう銀行に促した。中国経済に対する期待感からリスク選好の動きとなる場面も見られ、今後の措置も確認したい。

7月22日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比8.41トン減の1,005.87トンとなった。米連邦準備理事会(FRB)の大幅利上げ見通しを受けて投資資金が流出した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、7月19日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは9万4,955枚となり、前週の11万8,121枚から縮小した。今回は手じまい売りが1万0,122枚、新規売りが1万3,044枚出て、2万3,166枚買い越し幅を縮小した。

プラチナはドル高一服で買い戻される

ニューヨーク・プラチナ10月限は、米連邦公開市場委員会(FOMC)で100ベーシスポイント(bp)利上げの見方が後退したことなどを受けてドル高が一服したことから買い戻し主導で上昇し、11日以来の高値878.1ドルを付けた。ただ欧州中央銀行(ECB)が50bpの大幅利上げを決定し、今週の米FOMCでも75bp利上げが見込まれている。7月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値が景気拡大・縮小の節目となる50を約2年ぶりに下回っており、景気減速懸念が強まると、戻りは売られやすいとみられる。

プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、21日のロンドンで14.74トン(前週末14.69トン)、ニューヨークで35.48トン(同35.77トン)、南アで10.49トン(同10.58トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、7月19日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の売り越しは4,282枚となり、前週の5,911枚から縮小した。新規買い・買い戻しが入った。

ニューヨーク金は利上げ見通しで一代安値を更新

ニューヨーク金8月限は、米連邦準備理事会(FRB)の大幅利上げ見通しなどを受けて一代安値1,678.4ドルを付けたのち、ドル安を受けて下げ一服となった。欧州中央銀行(ECB)理事会で50ベーシスポイント(bp)の大幅利上げが決定されたことや、7月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値が景気拡大・縮小の節目となる50を約2年ぶりに下回ったことを受けてドル安に振れた。ただ今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で75ベーシスポイント(bp)の利上げが見込まれており、今後の金融政策の見通しを確認したい。

7月25日からの週の注目ポイント

25日 独ifo景況感指数(7月) ☆☆
26日 日銀金融政策決定会合議事要旨 ☆☆
米S&Pケース・シラー住宅価格指数(5月) ☆☆
米新築住宅販売(6月) ☆☆☆
米消費者信頼感指数(7月) ☆☆
米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目 ☆☆
27日 景気動向指数(5月改定)
米卸売在庫(6月速報)
米耐久財受注(6月速報) ☆☆
米中古住宅販売仮契約指数(6月) ☆☆
米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利発表 ☆☆☆
28日 独消費者物価指数(7月速報) ☆☆
米国内総生産(4-6月期速報) ☆☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
29日 失業率(6月) ☆☆
鉱工業生産指数(6月速報) ☆☆
ユーロ圏域内総生産(4-6月期速報) ☆☆☆
ユーロ圏消費者物価指数(7月速報) ☆☆☆
米個人所得・支出(6月) ☆☆☆
米雇用コスト指数(4-6月期) ☆☆
シカゴ購買部協会景気指数(7月) ☆☆
米ミシガン大消費者信頼感指数(7月確報) ☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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