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2022-06-27 00:17:11

金は米FOMCを確認

2022/6/13
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金はインフレヘッジの買いが続くかどうかも焦点

6月6日の週のニューヨーク金市場は、ドル高が圧迫要因になる場面も見られたが、インフレ懸念の高まりを受けて押し目を買われた。中心限月となる8月限は1,826.5ドルで押し目を買われ、5月9日以来の高値1,879.6ドルを付けた。欧州中央銀行(ECB)理事会で、資産購入プログラム(APP)の終了と利上げ見通しが示されたが、ユーロ圏の国債市場の分断に対する措置の詳細を示されず、ドル高に振れた。また5月の米消費者物価指数(CPI)が前年同月比8.6%上昇と40年半ぶりの大幅上昇となった。事前予想や前月の8.3%上昇を上回り、インフレ懸念が強い。ガソリン価格が過去最高となったことや、サービス価格が上昇したことが上昇率加速につながった。サービス価格は労働市場のひっ迫による賃金上昇が背景にある。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では50ベーシスポイント(bp)の大幅利上げが見込まれている。ただCMEのフェドウォッチでは、5月の米CPIの大幅上昇を受けて75bp利上げの確率が40.3%(前日23.2%)に上昇しており、米FOMCでの協議の行方を確認したい。また大幅利上げを受けてリスク回避の動きが強まるかどうかも焦点である。インフレ懸念の高まりを受けて金ETF(上場投信)に押し目買いが入ったが、株価が急落すると換金売りが出る可能性もある。さらにCMEのフェドウォッチでは9月の大幅利上げを織り込んだことに加え、年末(12月)のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標水準は3.25〜3.50%(現在0.75〜1.00%)の確率が39.0%となった。市場では中立水準まで利上げしたのちの目安が見当たらず、どこまで利上げするのは不透明感が出ている。米FOMCで当局者の見通しも確認したい。

経済協力開発機構(OECD)は、最新の経済見通しを発表した。今年の世界経済成長率を3%と予測し、12月時点の4.5%から大幅に下方修正した。ウクライナ戦争の影響が響く。インフレ率は今年8.5%でピークを迎え、2023年には6.0%に低下する見通し。原油が供給ひっ迫を受けて堅調に推移しており、高インフレが続くとみられている。ただ上海市の一部区域が新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)を再び開始したことを受けて上げ一服となっており、中国での感染拡大の行方を確認したい。一方、ロシアのラブロフ外相は、トルコのチャブシオール外相とウクライナからの穀物輸出について協議した。チャブシオール氏は、ロシアが封鎖している黒海に穀物運搬船が航行できる「回廊」を設置する国連の案は「理にかなう」との見方を示した。ただイタリアのドラギ首相は「港が攻撃されないという、(ウクライナの)ゼレンスキー大統領が必要とする保証を提供しなければならない」と述べており、今後の動向を確認したい。

6月10日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比2.83トン増の1,068.87トンとなった。5月の米消費者物価指数(CPI)が事前予想を上回り、インフレヘッジとして買われた。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、6月7日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは17万5,268枚となり、前週の17万2,589枚から拡大した。今回は新規買いが897枚、買い戻しが1,782枚入り、2,679枚買い越し幅を拡大した。

プラチナはドル高で上げ一服

ニューヨーク・プラチナ7月限は、中国経済の回復期待などを受けて3月25日以来の高値1,038.3ドルを付けたのち、ドル高を受けて上げ一服となった。欧州中央銀行(ECB)理事会後のドル高を受けて1,000ドルの節目を割り込み、手じまい売りが進んだ。5月の米消費者物価指数(CPI)の大幅上昇を受けてドル高が進んだことも圧迫要因になったが、金に押し目買いが入ったことが下支えになった。ただ株安に振れ、景気減速懸念が高まっており、今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の各市場の反応を確認したい。

プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、9日のロンドンで16.07トン(前週末16.11トン)、ニューヨークで36.37トン(同36.53トン)、南アで10.68トン(同10.65トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、6月7日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは5,933枚となり、前週の2,363枚から拡大した。買い戻しが手じまい売りを上回った。

ニューヨーク金は200日移動平均線を挟んだ動き

ニューヨーク金8月限は、インフレ懸念の高まりを受けて押し目を買われ、5月9日以来の高値1,879.6ドルを付けた。5月の米消費者物価指数(CPI)が前年同月比8.6%上昇と40年半ぶりの大幅上昇となり、インフレ懸念が高まった。ドル高に振れたが、金ETF(上場投信)にインフレヘッジの買いが入った。ただ今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅利上げが見込まれており、リスク回避の動きが強まると、金ETFに換金売りが出る可能性もある。テクニカル面では中長期の節目となる200日移動平均線(10日1,849.2ドル)を挟んだ動きとなっており、どちらに放れるかが焦点である。

6月13日からの週の注目ポイント

13日 オーストラリア休場
英鉱工業生産指数(4月) ☆☆
14日 独消費者物価指数(5月確報) ☆☆
独ZEW景況感指数(6月) ☆☆
ユーロ圏鉱工業生産(4月) ☆☆
米生産者物価指数(5月) ☆☆
米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目 ☆☆
15日 機械受注(4月) ☆☆
中国小売売上高(5月) ☆☆
中国鉱工業生産(5月) ☆☆
米小売売上高(5月) ☆☆☆
米輸出入物価指数(5月)
米ニューヨーク連銀製造業景況指数(6月) ☆☆
米企業在庫(4月)
対米証券投資(4月) ☆☆
米FOMC声明発表 ☆☆☆
16日 南ア休場
日銀金融政策決定会合1日目 ☆☆
貿易収支(5月速報) ☆☆
英政策金利発表 ☆☆☆
スイス国立銀行政策金利発表 ☆☆☆
米住宅着工・許可件数(5月) ☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
米フィラデルフィア連銀製造業景況指数(6月) ☆☆
17日 日銀政策金利発表 ☆☆☆
ユーロ圏消費者物価指数(5月確報) ☆☆☆
米鉱工業生産・設備稼働率(5月) ☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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