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2024-03-29 19:13:19

金は米雇用統計で労働市場に対する見方を確認

2021/8/30
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金は米雇用統計で労働市場に対する見方を確認

8月23日の週のニューヨーク金市場は、米連邦準備理事会(FRB)の早期の量的緩和の縮小(テーパリング)観測が後退したことを受けて堅調となった。中心限月となる12月限はパウエル米FRB議長のジャクソンホールの年次経済シンポジウムでの講演を受けて戻り高値を更新し、4日以来の高値1,821.9ドルを付けた。米FRB議長は、テーパリング開始時期については年内が適切との見方を示しながらも、具体的な時期については明言を避けた。米FRB議長は、米経済の完全雇用を達成しようとするなかで、米FRBが最終的に利上げを決定する際には慎重な姿勢を維持すると示唆し、一過性のインフレ率への対応により雇用の伸びが妨げられることは回避したいと強調した。一方、ウォラー米FRB理事は、9月3日に発表される8月の米雇用統計で少なくとも85万人の雇用増が確認されれば、テーパリング開始が可能になるとの見方を示した。米金融当局者のタカ派発言が目立ち、今後発表される経済指標と景気見通しを確認したい。8月の米雇用統計は、事前予想で非農業部門雇用者数が75万人増(前月94万3,000人増)、失業率が5.2%(同5.4%)となっている。

米食品医薬品局(FDA)は23日、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスのワクチンを正式承認した。米国で新型コロナワクチンの正式承認は今回が初めて。正式承認を受けて各方面でのワクチン接種義務化が進んだ。米大統領首席医療顧問を務めるファウチ国立アレルギー・感染症研究所所長は24日、新型コロナウイルスのワクチンの正式承認がさらに進めば、米国では来年初旬までに新型コロナのパンデミック(世界的大流行)を制御できる可能性があるとの認識を示した。一方、米国家情報長官室(ODNI)が公表した報告書によると、米情報機関は新型コロナウイルスの起源が中国の研究所に起因する可能性について「中程度の確信」があるものの、新たな情報がなければ最終的な判断はできず、中国の協力が不可欠との見解を示した。バイデン米大統領は声明で、同盟国とともに中国に回答を求めると強調した。

アフガニスタンのカブール空港周辺で26日、少なくとも2回の爆発があり、多数の死傷者が出た。米軍関係者13人が死亡した。過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を発表し、ISグループの自爆攻撃であることが明らかになった。ISグループは米国およびイスラム主義組織タリバンと対立している。バイデン米大統領は実行犯を捕らえて償わせると表明し、イスラム過激派への反撃計画を策定するよう米国防総省に要請した。米軍は27日、アフガニスタン東部でISの攻撃立案者を無人機で攻撃したと発表し、「標的を殺害したものとみられる。民間の犠牲者はなかったと認識している」とした。アフガニスタンからの米軍撤退が最終段階に入っており、今後の行方を確認したい。

8月27日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比9.89トン減の1,001.72トンとなった。米連邦準備理事会(FRB)の量的緩和の縮小(テーパリング)見通しを受けて投資資金が流出した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、8月24日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは21万0,653枚となり、前週の19万1,542枚から拡大した。今回は新規買いが1万4,647枚、買い戻しが4,464枚入り、1万9,111枚買い越し幅を拡大した。

プラチナは金堅調やドル安が支援

ニューヨーク・プラチナ10月限は17日以来の高値1,019.1ドルを付けたのち、戻りを売られて軟調となったが、金堅調やドル安を受けて地合いを引き締めた。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演で早期の量的緩和の縮小(テーパリング)観測が後退したことが支援要因になった。また米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスのワクチンを正式承認され、各方面でのワクチン接種義務化が進んでおり、景気回復見通しにつながると、プラチナに安値拾いの買いが入る可能性が出てくる。

プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、26日のロンドンで19.60トン(前週末19.55トン)、ニューヨークで38.87トン(同39.16トン)、南アで14.59トン(同14.89トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、8月24日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは9,143枚となり、前週の8,358枚から拡大した。

ニューヨーク金は200日移動平均線を試す

ニューヨーク金12月限は、1,800ドル前後でもみ合ったのち、ドル安を受けて一段高となり、4日以来の高値1,821.9ドルを付けた。米連邦準備理事会(FRB)の早期の量的緩和の縮小(テーパリング)観測が後退したことが支援要因になった。米金融当局者のタカ派発言が目立ったが、パウエル米FRB議長はジャクソンフォールのシンポジウムで慎重姿勢を示し、ドル安に振れた。中長期の節目となる200日移動平均線を試しており、ここを突破できるかどうかがテクニカル面の焦点である。今週は8月の米雇用統計の発表がある。米FRB議長は年内のテーパリング開始見通しを示しており、労働市場の改善が示されると、戻り売り圧力が強まる可能性がある。

8月30日からの週の注目ポイント

30日 英国休場
独消費者物価指数(8月速報) ☆☆
米中古住宅販売仮契約指数(7月) ☆☆
31日 失業率(7月) ☆☆
鉱工業生産指数(7月速報) ☆☆
中国製造業購買担当者景況指数(8月) ☆☆
独雇用統計(8月) ☆☆
ユーロ圏消費者物価指数(8月速報) ☆☆☆
米S&Pケース・シラー住宅価格指数(6月) ☆☆
シカゴ購買部協会景気指数(8月) ☆☆
米消費者信頼感指数(8月) ☆☆
1日 中国財新製造業購買担当者景況指数(8月) ☆☆
ユーロ圏製造業購買担当者景況指数(8月確報) ☆☆
ユーロ圏雇用統計(7月) ☆☆
全米雇用報告(8月) ☆☆☆
米ISM製造業景況指数(8月) ☆☆☆
2日 ユーロ圏生産者物価指数(7月) ☆☆
米貿易収支(7月) ☆☆
シカゴ購買部協会景気指数(7月) ☆☆
米製造業新規受注(7月) ☆☆
3日 中国財新サービス業購買担当者景況指数(8月) ☆☆
ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数(8月確報) ☆☆
ユーロ圏小売売上高(7月) ☆☆
米雇用統計(8月) ☆☆☆
米ISM非製造業景況指数(8月) ☆☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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