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2021-07-29 08:42:43

金は米FOMCの利上げ前倒し予想が圧迫

2021/6/21
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金は米国債の利回り上昇一服で投資資金の動向を確認

6月14日の週のニューヨーク金市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)のタカ派姿勢によるドル高を受けて急落し、中心限月となる8月限は4月29日以来の安値1,761.2ドルを付けた。米FOMCでは、現時点では支援的な政策を維持するとした。ただ金利・経済見通しでは18人の当局者の過半数が2023年に少なくとも2回の0.25%の利上げを予想した。またパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は米FOMC後の記者会見で、量的緩和の縮小(テーパリング)について「討議することを開始した」と表明した。米国債の利回りが上昇し、ドル高に振れた。一方、米連邦準備理事会(FRB)の政策変更には「さらに著しい進展」が必要とされた。米国債の売り一巡後は利回り上昇が一服し、金ETF(上場投信)に安値拾いの買いが入った。市場では、米FRBが8月にワイオミング州ジャクソンホールで開かれる年次経済シンポジウムでテーパリングに関する計画を発表し、年末もしくは年明けにテーパリングを開始するとの見方が強い。利上げ時期は2023年1月とみられている。

金は米連邦準備理事会(FRB)の利上げ前倒し予想を受けて投資資金の動向が焦点である。200日移動平均線(21日1,850.9ドル)を割り込み、テクニカル面で悪化したが、当面は低金利を継続することから、安値拾いの買いが入りやすい。ただ戻り場面で投資資金が流出すると上値を抑える要因になる。これまで1,900ドル台で利食い売りが出ており、1,800ドルの節目回復や200日移動平均線前後で投資資金が流出すると、下げに転じる可能性が出てくる。一方、上海金のプレミアムは1,900ドル台回復でディスカウントに転じたが、今回の急落を受けてプレミアムに戻し、実需筋の安値拾いの買いが入った。新型コロナウイルスの感染状況の改善で各国で制限措置が解除されつつあり、実需筋の買い意欲が強まるかどうかも焦点である。

主要7カ国首脳会議(G7サミット)は13日、共同声明を発表し、中国に対して新彊ウイグル自治区での人権尊重、香港の高度の自治を求めたほか、東・南シナ海での一方的措置に反対する姿勢を示した。新型コロナウイルスの発生源についても徹底的な調査を求めた。また新型コロナウイルス対応での大規模な景気支援策を「必要な限り」続けるとし、刺激策を早期に縮小した過去の過ちは繰り返さない意向を示した。一方、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議は14日、共同声明で「中国の野心や強硬姿勢はルールに基づく国際秩序と同盟の安全保障に対する体制上の挑戦をもたらす」とした。欧米は中国包囲網を構築しており、今後の対立の行方を確認したい。

6月18日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比8.45トン増の1,053.06トンとなった。米連邦公開市場委員会(FOMC)のタカ派姿勢を受けて急落したが、米国債の利回り上昇が一服し、安値拾いの買いが入った。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告は祝日の影響で21日に発表される。バイデン米大統領は6月19日を奴隷制廃止を記念する連邦の祝日とする法案に署名した。6月8日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは20万9,387枚(前週21万3,701枚)となっている。

プラチナはレンジ下限を割り込む

ニューヨーク・プラチナ7月限は米連邦公開市場委員会(FOMC)のタカ派姿勢やドル高・株安を受けて急落し、1月11日以来の安値1,035.0ドルを付けた。レンジ下限となる3月5日の安値1,115.2ドルを割り込み、テクニカル面で悪化した。ニューヨークの指定倉庫在庫が増加し、実需筋の売りが出た。ただ米FOMCでは新型コロナウイルス感染拡大状況が改善しているとの認識を示し、コロナ禍による危機が経済の重しになっているとの文言をFOMC声明から削除した。景気回復見通しに変わりはなく、上海プラチナの出来高が増加し、中国勢の安値拾いの買いが入った。またプラチナETF(上場投信)も買われるようなら下げ止まるとみられる。

プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、17日のロンドンで19.47トン(前週末19.19トン)、ニューヨークで39.64トン(同39.35トン)、南アで15.93トン(同15.96トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告は祝日の影響で21日に発表される。6月8日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは2万0,164枚買い越し(前週2万4,045枚)となっている。

ニューヨーク金は米FOMCのタカ派姿勢が圧迫

ニューヨーク金8月限は、米連邦公開市場委員会(FOMC)のタカ派姿勢を受けて急落し、4月29日以来の安値1,761.2ドルを付けた。米FOMCでは2023年に2回の利上げが予想され、量的緩和の縮小(テーパリング)の協議が開始された。米国債の利回りが上昇し、ドル高に振れたことが金の圧迫要因になった。ただ米連邦準備理事会(FRB)の政策変更には著しい進展が必要との見方が示され、米国債の利回り上昇は一服し、金ETF(上場投信)に安値拾いの買いが入った。テクニカル面では200日移動平均線(21日1,850.9ドル)を割り込んで悪化しており、ここを回復できるかどうかが焦点である。

6月21日からの週の注目ポイント

21日 英住宅価格指数(6月)
22日 米中古住宅販売統計(5月) ☆☆
23日 ユーロ圏製造業購買担当者景況指数(6月速報) ☆☆
ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数(6月速報) ☆☆
米経常収支(1-3月期) ☆☆
米新築住宅販売(5月) ☆☆☆
24日 独ifo景況感指数(6月) ☆☆
英中銀政策金利公表 ☆☆☆
米国内総生産(1-3月期確報値) ☆☆☆
米耐久財受注(5月) ☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
25日 米個人所得・支出(5月) ☆☆☆
米ミシガン大消費者信頼感指数(6月確報値) ☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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