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2021-12-06 21:27:51

金はインフレ懸念や投資資金流入で堅調

2021/5/24
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金はテーパリングの討議開始の行方も焦点

5月17日の週のニューヨーク金市場は、インフレ懸念やドル安を受けて堅調となり、中心限月となる8月限は1月8日以来の高値1,893.2ドルを付けた。期待インフレ率を示すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は5年物が2.752%と約10年超ぶりの高水準を付け、インフレ懸念が強い。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で一部のメンバーから、経済の急速な進展が継続すればテーパリング(量的緩和の縮小)を巡る討議を開始することが適切になるとの見方が示された。米ダラス地区連銀のカプラン総裁は量的緩和の縮小を巡り、米連邦準備理事会(FRB)は早めに検討すべきとの考えを示している。また米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁もテーパリングに向けた最善の方策を巡り、米FRBは「遅いよりは早め」に討議を開始すべきとの見方を示した。クラリダ米FRB副議長は最大雇用の達成で物価に不相応な圧力はかからないというのが基調的な見方だが、インフレが一過性のものであることを確実にするために米FRBは物価に関するデータを注意深く検証する必要があると指摘した。5月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は61.5と、同統計が製造業全体をカバーするために改定された2009年10月以降で最高となっており、今後発表される経済指標を確認したい。今週は1〜3月期の米国内総生産(GDP)改定値などの発表がある。

中国の金融業界団体は18日、金融機関による暗号資産(仮想通貨)関連サービスの提供を禁止したほか、投資家に対し暗号資産を巡る投機的な取引を行わないよう警告した。また金融安定発展委員会は21日、金融リスク防止・管理に向け、ビットコインのマイニングや取引を取り締まる方針を表明した。ビットコイン価格は暴落したが、個人投資家やマイナー(採掘者)、暗号資産を扱う金融機関は禁止措置の実効性は弱いと楽観視している。一方、パウエル米連邦準備理事会(FRB)の議長は暗号資産について、利用者や金融システム全般に潜在的なリスクをもたらす可能性があるとした上で、中央銀行デジタル通貨に絡む利益やリスクに焦点を当て、デジタル決済に関する考え方の概要をまとめた参考資料を今夏に公表すると明らかにした。ビットコインから金ETF(上場投信)に投資資金が戻るかどうかも焦点である。

5月21日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比14.56トン増の1,042.92トンとなった。インフレ懸念やドル安を受けて投資資金が流入した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、5月18日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは19万8,889枚となり、前週の19万2,255枚から拡大した。今回は新規買いが8,106枚、新規売りが1,472枚入り、6,634枚買い越し幅を拡大した。

プラチナはレンジ内で軟調

ニューヨーク・プラチナ7月限は原油安やインフレ懸念による株安に加え、好調な米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値をきっかけとしたドル高を受けて軟調となり、4月14日以来の安値1,166.3ドルを付けた。ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)の四半期報告で3年連続の供給不足見通しが示されたが、ポール・ウィルソン最高経営責任者(CEO)は「世界のパンデミック(世界的大流行)が解決されるまでにはさらなる紆余曲折があるかもしれないため、まだ楽観することはできない」と述べており、レンジ内で地合いを緩めた。ただ経済活動の再開で中長期の景気回復見通しに変わりはなく、安値拾いの買いが入るかどうかを確認したい。

プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、20日のロンドンで19.48トン(前週末19.55トン)、ニューヨークで39.37トン(同39.37トン)、南アで16.74トン(同16.87トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、5月18日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは2万5,814枚買い越し(前週2万7,267枚買い越し)に縮小した。

ニューヨーク金はインフレ懸念などが支援

ニューヨーク金8月限はインフレ懸念やドル安を受けて堅調となり、1月8日以来の高値1,893.2ドルを付けた。ブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)が上昇し、インフレ懸念が高まった。一方、米連邦準備理事会(FRB)の低金利継続見通しを受けてドル安に振れたが、好調な米製造業購買担当者景気指数(PMI)をきっかけにドル安が一服した。金ETF(上場投信)に投資資金が流入しており、引き続き買われると、1,900ドルの節目を試す可能性が出てくる。

5月24日からの週の注目ポイント

24日 ドイツ・スイス・カナダ休場
ニュージーランド小売売上高(1-3月期) ☆☆
25日 独国内総生産(1-3月期確報) ☆☆☆
独ifo景況感指数(5月) ☆☆
米S&Pケース・シラー住宅価格指数(3月) ☆☆
米新築住宅販売(4月) ☆☆☆
米消費者信頼感指数(5月) ☆☆
26日 NZ準備銀行政策金利発表 ☆☆☆
27日 米国内総生産(1-3月期改定値) ☆☆☆
米耐久財受注(4月) ☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
米中古住宅販売仮契約指数(4月) ☆☆
28日 失業率(4月) ☆☆
米個人所得・支出(4月) ☆☆☆
シカゴ購買部協会景気指数(5月) ☆☆
米ミシガン大消費者信頼感指数(5月確報値) ☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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