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2021-07-31 07:54:34

金はドル高再開なら圧迫要因に

2021/4/5
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金は米議会でのインフラ投資計画の協議なども焦点

3月29日の週のニューヨーク金市場は米国債の利回り上昇やドル高を受けて軟調となったが、バイデン米大統領がインフラ投資計画を発表し、利回り上昇が一服すると、下げ一服となった。中心限月となる6月限は3月8日以来の安値1,677.3ドルを付けたのち、急反発した。3月18日の戻り高値1,756.1ドルを突破すると、テクニカル要因の買いが入って上値を伸ばす可能性があるが、3月の米雇用統計が好調な内容となっており、ドル高が再開すると、戻りを売られるとみられる。
バイデン米大統領は31日、2兆ドル強のインフラ投資計画を発表した。数百万人の雇用につながる道路などのインフラ整備事業や気候変動への取り組み、高齢者介護などの福祉サービスを充実させる内容となり、財源は企業増税で確保する。ただ米共和上院トップのマコネル院内総務は、インフラ投資計画について「米国に対する誤った処方箋」としており、今後の議会での協議の行方を確認したい。米10年債利回りは国債増発に対する懸念から1.75%付近まで上昇し、昨年1月以来の高水準となった。一方、3月の米雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比91万6,000人増と事前予想の64万7,000人増を上回った。失業率は6.0%と2月の6.2%から低下した。2日のニューヨーク金市場はグッドフライデーで休場となったが、好調な米雇用統計を受けてドル高に振れており、週明けの圧迫要因になるとみられる。
フランスのマクロン大統領は31日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、パリなどに適用していたロックダウン(都市封鎖)措置を全国に拡大すると発表した。一方、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのワイトマン独連銀総裁は新型コロナウイルスの感染急増で域内の経済再開が遅れるなか、ECBが先に示した今年4%の経済成長目標の達成が危うくなっているという見方を示した。欧米の景況感の違いからドル高に振れやすく、感染拡大とロックダウンの行方を確認したい。
投資会社のアルケゴス・キャピタル・マネジメントの損失問題に対する懸念を受けて金ETF(上場投信)に小口の買いが入る場面も見られた。アルケゴスは金融機関からの借り入れで運用していた株式投資に失敗し、一部大手銀に少なくとも60億ドル規模の損失が発生した。運用資産は100億ドル前後だが、レバレッジ取引により実際の運用規模は500億ドル程度に膨らんでいた。元ヘッジファンドマネジャーのビル・フアン氏のファミリーオフィス(個人資産を運用・管理する投資会社)であるアルケゴスは米証券取引委員会(SEC)に登録する義務がない。ヘッジファンドと異なり、保有資産、銀行との関係、その他の運営情報を開示する必要がないという。米主要株価指数は影響が限定的との見方から堅調に推移しているが、損失の詳細を確認したい。
4月1日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比3.79トン減の1,032.83トンとなった。米国の景気回復見通しなどを背景に戻り場面で投資資金が流出した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、3月30日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは16万7,528枚となり、前週の17万4,067枚から縮小した。今回は新規買いが679枚、新規売りが7,218枚出て6,539枚買い越し幅を縮小した。

プラチナは米景気回復期待で底堅い値動き

ニューヨーク・プラチナ7月限はドル高や金軟調が圧迫要因になったが、米国の景気回復期待などが下支えとなって押し目を買われ、3月19日以来の高値1,217.5ドルを付けた。バイデン米大統領がインフラ投資計画を発表しており、景気回復期待から買い意欲が高まると、上値を伸ばす可能性が出てくる。第1四半期の米自動車会社各社の新車販売台数が増加したことも支援要因である。ただ欧州の景気の先行き懸念が残っており、ロックダウン(都市封鎖)が続くと、高値での買いが見送られる可能性がある。
プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、1日のロンドンで19.26トン(前週末19.17トン)、30日のニューヨークで39.99トン(同39.99トン)、31日の南アで16.36トン(同16.39トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、3月30日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは3万0,606枚買い越し(同3万0,226枚買い越し)に拡大した。

ニューヨーク金は1,700ドル割れで下げ一服

ニューヨーク金6月限は米国債の利回り上昇やドル高が圧迫要因になったが、バイデン米大統領のインフラ投資計画の発表後に買い戻されて下げ一服となった。3月8日以来の安値1,677.3ドルを付けたのち、急反発し、ダブルボトムを形成した。テクニカル面ではネックラインとなる3月18日の高値1,756.1ドルを突破できるかどうかが焦点である。ただ3月の米雇用統計が好調な内容となり、ドル高が再開しており、戻り売り圧力が強まることになりそうだ。

4月5日からの週の注目ポイント

5日 豪州・中国・香港・欧州・南ア休場
米製造業新規受注(2月) ☆☆
米ISM非製造業景況指数(3月) ☆☆☆
6日 香港休場
豪準備銀行政策金利発表 ☆☆☆
中国財新サービス業購買担当者景況指数(3月) ☆☆
ユーロ圏雇用統計(2月) ☆☆
7日 ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数(3月確報) ☆☆
米貿易収支(2月) ☆☆
米FOMC議事録公表 ☆☆☆
8日 国際収支・経常収支(2月) ☆☆
独製造業受注(2月) ☆☆
ユーロ圏生産者物価指数(2月) ☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
9日 中国消費者物価指数(3月) ☆☆
中国生産者物価指数(3月) ☆☆
独鉱工業生産指数(2月) ☆☆
米生産者物価指数(3月) ☆☆
米卸売在庫(2月)

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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