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2024-04-17 05:28:47

金はドル高が圧迫も米FRBの低金利長期化見通しが下支え

2020/9/28
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金はリスク回避の動きが続くと圧迫要因に

9月21日の週のニューヨーク金市場は、欧州の新型コロナウイルス感染の第2波に対する懸念からリスク回避のドル高となったことを受けて急落した。期近12月限は8月安値1,874.2ドルを割り込み、7月21日以来の安値1,851.0ドルを付けた。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けてフランス、スペイン、英国が制限措置を再導入することを発表した。リスク回避の動きを受けて株価が急落し、ドルが買い戻された。週後半にかけて米株価は買い戻されて下げ一服となったが、先行き不透明感からドル高が続き、ドル指数は7月24日以来の高値94.74を付けた。新型コロナウイルスの感染拡大で景気回復の鈍化に対する警戒感が強い。また米議会で追加経済対策の協議が難航していることや、11月の米大統領選を控えてボラティリティが高まっていることも先行き不透明感を高めている。米国のユタ、モンタナ、サウスダコタの3州で、新型コロナウイルスの1日の新規感染者数が過去最多を記録しており、経済指標で回復鈍化が示されると、リスク回避の動きが続く可能性がある。一方、米食品医薬品局(FDA)はワクチンの緊急承認について、厳格化した新たな基準を近く発表する見通しと伝えられており、ワクチン開発の行方も確認したい。また29日には米大統領選の第1回のテレビ討論会がある。

ペロシ米下院議長は25日、新型コロナウイルスの追加経済対策について、ムニューシン財務長官と協議し、今後話し合いを重ねることで合意した。ただ対策規模について、米民主党が2兆2,000億ドルと主張しているのに対し、トランプ米大統領は1兆5,000億ドルとし、平行線となっており、妥協案が出るかどうかを確認したい。

経済指標では、各国の総合購買担当者景気指数(PMI)が低下し、世界経済に対する楽観的な見方が後退した。9月のユーロ圏の総合PMI速報値は50.1となり、前月の51.9から低下した。製造業が2年強ぶりの高水準となったが、サービス部門が50の節目を下回って落ち込んだ。9月の米総合PMI速報値も54.4と、前月の54.6から低下した。製造業が前月から上昇したが、サービス業が低下した。また米新規失業保険申請件数は前週比4,000件増の87万件と、事前予想の84万件を上回った。サービス業の需要低迷で労働市場の回復鈍化に対する懸念が強い。今週は9月の米雇用統計の発表がある。事前予想は非農業部門雇用者数が85万人増(前月137万1,000人増)、失業率は8.2%(同8.4%)となっている。一方、パウエル米連邦準備理事会(FRB)は議会証言で、米FRBは必要に応じて一段の措置を講じると表明しており、金融当局者の発言も確認したい。

9月25日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比7.01トン増の1,266.84トンとなった。急落したことから安値拾いの買いが入ったが、新型コロナウイルスの感染拡大でリスク回避の動きとなったことから、一部利食い売りが出た。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、9月22日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは21万9,060枚となり、前週の24万0,977枚から縮小した。今回は手じまい売りが1万5,497枚、新規売りが6,420枚出て2万1,917枚買い越し幅を縮小した。

プラチナはリスク回避が圧迫も中国勢のまとまった買い

ニューヨーク・プラチナ1月限はリスク回避の動きを受けて急落し、7月6日以来の安値829.2ドルを付けた。欧州の新型コロナウイルス感染の第2波に対する懸念を受けて株安・ドル高となった。ただ上海プラチナの出来高が1,000枚を超える日があり、実需筋の安値拾いの買いが入った。今年のプラチナは投資需要の増加で供給不足見通しであり、安値拾いの買いが続くと、下支え要因になるとみられる。ただ中国は10月1〜7日に国慶節で休場となる。

プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、24日のロンドンで18.59トン(前週末18.56トン)、25日のニューヨークで37.48トン(同37.48トン)、23日の南アで19.32トン(同19.29トン)となった。今後の投資資金の動向を確認したい。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、9月22日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは1万0,260枚となり、前週の1万9,437枚から縮小し、2019年7月以来の低水準となった。手じまい売り・新規売りが出た。

ニューヨーク金はレンジ下限を割り込みテクニカル面で悪化

ニューヨーク金12月限は欧州の新型コロナウイルス感染の第2波に対する懸念からリスク回避のドル高を受けて急落し、7月21日以来の安値1,851.0ドルを付けた。レンジ下限となる8月12日の安値1,874.2ドルを割り込み、テクニカル面で悪化した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が議会証言で引き続き低金利長期化見通しを示したことは下支え要因だが、ドル高から手じまい売りが出ており、直近安値を割り込むと、1,800ドルの節目を目指す可能性も出てくる。今週は9月の米雇用統計の発表があり、労働市場に対する見方と景気見通しを確認したい。

9月28日からの週の注目ポイント

28日 景気動向指数(7月改定)
29日 独消費者物価指数(9月速報) ☆☆
米S&Pケース・シラー住宅価格指数(7月) ☆☆
米消費者信頼感指数(9月) ☆☆
30日 鉱工業生産指数(8月速報) ☆☆
中国製造業購買担当者景況指数(9月) ☆☆
中国財新製造業購買担当者景況指数(9月) ☆☆
英国内総生産(4-6月期確報値) ☆☆☆
ユーロ圏消費者物価指数(9月速報) ☆☆☆
ADP全米雇用報告(9月) ☆☆☆
米国内総生産(4-6月期確報値) ☆☆☆
シカゴ購買部協会景気指数(9月) ☆☆
米中古住宅販売仮契約指数(8月) ☆☆
1日 中国・香港休場
日銀短観(9月調査) ☆☆☆
ユーロ圏製造業購買担当者景況指数(9月確報) ☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
米個人所得・支出(8月) ☆☆
米ISM製造業景況指数(9月) ☆☆☆
2日 中国・香港休場
失業率(8月) ☆☆
米雇用統計(9月) ☆☆☆
米製造業新規受注(8月) ☆☆
米ミシガン大消費者信頼感指数(9月確報値) ☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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