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2020-10-26 07:55:36

金は米FRBの低金利長期化見通しが下支え

2020/9/23
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金はドル安再開待ち

9月14日の週のニューヨーク金市場はリスク選好のドル安が支援要因となる場面も見られたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル高をきっかけに戻りを売られた。週明けは欧州の新型コロナウイルスの感染拡大から株価が急落し、リスク回避のドル高となったことを受けて急落した。期近12月限は1,983.8ドルで戻りを売られ、週明けは8月12日以来の安値1,885.4ドルを付けた。
米連邦公開市場委員会(FOMC)では、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0〜0.25%に据え置くことを8対2で決定した。またインフレ率が「当面、(2%目標を)緩やかに超える」軌道にあると判断するまで、低金利を維持する方針を示した。パウエル米FRB議長は記者会見で、「米経済の回復が進むまで、政策金利を非常に緩和的な状態を維持する」と述べたが、インフレ容認など新戦略に関する発言はなかった。一方、米FRBは今年の経済成長率見通しについてマイナス3.7%と、6月予想時のマイナス6.5%から上方修正した。新鮮味がなく、ドルが買い戻された。今週は22〜24日の米FRB議長の議会証言や金融当局者の講演などがあり、発言内容を確認したい。米FRB議長は22日の下院金融委員会での証言で、新型コロナウイルスの悪影響からの景気回復を後押しするため、引き続きあらゆる手段を駆使すると表明した。
欧州の新型コロナウイルスの感染拡大で先行き懸念が高まった。フランスで19日に1日の新規感染者数が1万3,498人と最多を記録した。21日に第3の都市リヨンで屋外イベントの入場者数の制限や午後8時以降の屋外での酒類販売と飲酒を禁止する方針が発表された。またスペインの首都マドリードの一部地域で21日、ロックダウン(都市封鎖)措置が実施された。英国は22日、レストランやパブなどの営業制限を発表した。週明けの米株価は欧州での感染拡大に加え、米議会での追加経済対策の協議がさらに遅れるとの見方を受けて急落した。一方、トランプ米大統領は新型コロナウイルスのワクチンについて、製薬大手ファイザー製のワクチンが向こう数週間以内に米国で初の承認を得る可能性があるとした。ただ米大統領はワクチンの全国民への接種は来年4月までに可能になるとの見通しを示しており、承認されても行き渡るには時間がかかる。
中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)傘下のTIKTOK(ティックトック)の米事業を巡る提携案で、米オラクルなど米企業が同事業の少なくとも60%の株式を取得する見通しとした。バイトダンスは、提携案が米政府によって承認された場合、新たに誕生する「TIKTOKグローバル」の米上場を計画している。トランプ米大統領はこれまでティックトックの米事業を米企業に売却しなければアプリの利用を近く禁止すると警告しており、16日にはバイトダンスがティックトックの支配権を維持することは望まない姿勢を示した。バイトダンスがTIKTOKグローバルの80%株式を保有すると説明したのに対し、米大統領はオラクルとウォルマートが掌握しなければ承認しないと述べた。TIKTOKの先行き不透明感がリスク回避の一因となっており、行方を確認したい。

プラチナはリスク回避で7月以来の安値

ニューヨーク・プラチナ期近10月限は米連邦公開市場員会(FOMC)後のドル高をきっかけに戻りを売られた。週明けのリスク回避の動きも圧迫要因となって急落し、7月20日以来の安値854.8ドルを付けた。ただ米連邦準備理事会(FRB)が低金利長期化見通しを示していることは下支え要因であり、ドル安が再開すれば安値を買い拾われるとみられる。一方、欧州の新型コロナウイルスの感染拡大でリスク回避の動きが続くと、手じまい売りに上値を抑えられることになりそうだ。各国の対応とワクチン開発の行方を確認したい。
プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、21日のロンドンで18.54トン(11日18.36トン)、ニューヨークで37.48トン(同37.48トン)、南アで19.29トン(同19.30トン)となった。今後の投資資金の動向を確認したい。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、9月15日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは1万9,437枚となり、前週の1万5,271枚から拡大した。新規買い・買い戻しが入った。

ニューヨーク金は急落も安値拾いの買い意欲が強い

ニューヨーク金12月限は米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル高を受けて戻りを売られると、週明けに急落し、8月12日以来の安値1,885.4ドルを付けた。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見でインフレ容認など新戦略に関する発言がなく、ドルが買い戻された。ただ低金利長期化見通しが示されたことから、金ETF(上場投信)に安値拾いの買いが入った。欧州で新型コロナウイルス感染の再燃に対する懸念から株価が急落し、リスク回避のドル高が圧迫要因になったが、レンジ下限となる8月安値1,874.2ドルを維持できれば下値は限られるとみられる。

9月21日からの週の注目ポイント

21日 敬老の日  
22日 秋分の日  
23日 NZ準備銀行政策金利発表 ☆☆☆
ユーロ圏製造業購買担当者景況指数(9月速報) ☆☆
ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数(9月速報) ☆☆
米住宅価格指数(7月)
24日 南ア休場
日銀金融政策決定会合議事要旨 ☆☆☆
独ifo景況感指数(9月) ☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
米新築住宅販売(8月) ☆☆☆
25日 米耐久財受注(8月) ☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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