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2024-04-20 10:20:37

金はコロナ感染拡大で逃避買いが支援

2020/7/6
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金はワクチン開発の行方も確認

6月29日の週のニューヨーク金市場は、新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念などを受けて堅調となり、期近8月限は一代高値1,807.7ドルを付けた。新型コロナウイルスの感染拡大が続き、世界中の感染者は1,135万人まで増加、死者は53万人となった。米南部での感染再拡大が目立ち、全米50州中16州が経済再開のプロセスを停止もしくは後退させた。またバーの営業停止やレストランの入店制限強化などの制限措置が再導入され、フロリダ州のマイアミデイド郡では夜間外出禁止令を発表し、カジノや劇場などの営業再開を延期した。中南米やインドでも感染拡大が続いており、景気の先行き懸念が残っている。一方、米製薬大手ファイザーと独バイオ医療ベンチャーのビオンテックが、新型コロナウイルスのワクチンについて、初期段階の臨床試験(治験)で有効性を示したと発表し、ワクチン開発に対する期待感も出ている。世界保健機関(WHO)によると、現在17種類のワクチンが世界各地で臨床試験に入っている。ただワクチン開発は早くても年末までかかるとみられており、当面はソーシャル・ディスタンス(社会的距離)やマスク着用などの措置が継続される。
6月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は480万人増となり、1939年の統計開始以降で最多となった。事前予想は300万人増。失業率は11.1%と前月の13.3%から改善した。また6月の米ISM製造業景気指数は52.6と前月の43.1から上昇し、節目となる50を超えた。4カ月ぶりの上昇となり、2019年4月以来の高水準となった。事前予想は49.5。経済活動再開で経済指標の改善が続いている。ただ新型コロナウイルスの行方次第で夏場以降に改善が遅れる可能性が残る。株価が過大評価されているとの見方が強く、金ETF(上場投信)への逃避買いが続くと、金は引き続き上値を試すとみられる。
中国の全国人民代表大会(全人代)常務委員会は30日、「香港国家安全維持法」を可決した。香港で返還記念日となる1日に抗議活動が行われ、警察は違法集会、安全法違反、警察への妨害行為、武器所持の疑いなどで180人以上を逮捕した。ポンペオ米国務長官は、国家安全維持法は「全ての国への侮辱」とし、米政府はトランプ大統領が命じた香港への優遇措置撤廃を進めると表明した。また米上院は、香港国家安全維持法の実施に当たる中国政府当局者と取引した銀行に制裁を科す「香港自治法案」を全会一致で可決した。トランプ大統領が署名すれば成立する。米政府が中国の新疆ウイグル自治区のイスラム教徒に対する人権侵害を巡って制裁を科す準備をしていることも伝えられた。さらに米海軍は、空母2隻が南シナ海で4日に軍事演習を行ったと発表しており、米中の対立の行方も確認したい。
7月2日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比12.57トン増の1,191.47トンとなった。新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念などを受けて投資資金が流入した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、6月23日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは25万1,957枚となり、前週の22万4,348枚から拡大した。30日時点の建玉明細は祝日の影響で6日に発表される。

プラチナは金堅調が下支え

ニューヨーク・プラチナ期近10月限は金堅調を受けて地合いを引き締め、6月11日以来の高値865.0ドルを付けた。中国の連休明けで実需筋の安値拾いの買いが入ったことも下支え要因である。ただ新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念で景気の先行き懸念も強く、戻り高値での買いは見送られた。またニューヨークの指定倉庫在庫が増加しており、レンジ相場が続いている。
プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、30日のロンドンで16.61トン(前週末16.54トン)、2日のニューヨークで28.32トン(同27.90トン)、南アで19.49トン(同20.79トン)となった。欧米で増加したが、南アで減少し、銘柄ごとにまちまちの動きとなった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、6月23日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは1万7,763枚となり、前週の1万9,111枚から縮小した。30日時点の建玉明細は祝日の影響で6日に発表される。

ニューヨーク金は一代高値更新が続く

ニューヨーク金8月限は新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念が強いなか、一代高値更新が続き、1,807.7ドルまで上昇した。ワクチン開発に対する期待感も出ているが、感染拡大に収束の兆しは見られず、金ETF(上場投信)に逃避買いが入っている。景気の先行き懸念が強く、経済指標の改善が遅れると、押し目は買われることになりそうだ。

7月6日からの週の注目ポイント

6日 独製造業受注(5月) ☆☆
ユーロ圏小売売上高(5月) ☆☆
米ISM非製造業景況指数(6月) ☆☆☆
7日 全世帯家計調査・消費支出(5月)
豪準備銀行政策金利発表 ☆☆☆
独鉱工業生産指数(5月) ☆☆
8日 国際収支・経常収支(5月) ☆☆
米消費者信用残高(5月)
9日 機械受注(5月) ☆☆
中国消費者物価指数(6月) ☆☆
中国生産者物価指数(6月) ☆☆
独貿易収支(5月)
米新規失業保険申請件数 ☆☆
米卸売在庫(5月)
10日 米生産者物価指数(6月) ☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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