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2020-07-04 18:40:16

金はコロナ第2波で株価の行方などを確認

2020/6/15
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金は米FOMCでの低金利長期化見通しが支援

6月8日の週のニューヨーク金市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)でイールドカーブ・コントロールが議論されると伝えられたことを受けて地合いを引き締めた。米FOMCで低金利長期化見通しが示されると、期近8月限は2日以来の高値1,754.9ドルを付けた。米FOMCでは、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0〜0.25%に据え置くことを決定し、少なくとも2022年まで翌日物金利をゼロ近辺に維持するとした。また国内総生産(GDP)は今年6.5%縮小、失業率は年末時点で9.3%になるとの見通しを示した。全米経済研究所(NBER)が、今年2月に米経済は景気後退(リセッション)入りし、これまで史上最長だった10年超に及ぶ景気拡大局面は終了したとの見方を示したことに加え、世界銀行が新型コロナウイルスの影響により、世界の域内総生産(GDP)は2020年に5.2%縮小するとの見通しを示した。5月の米雇用統計が予想外に改善し、米経済のV字回復に対する期待感からナスダックが史上最高値を更新したが、景気低迷の見方が強い。新型コロナウイルス感染の第2波に対する警戒感もあり、株安に転じると、金の支援要因になるとみられる。
ニューヨークの経済活動が8日に再開され、経済活動再開に対する期待感が高まった。ただこれまでにロックダウンを緩和した州で新型コロナウイルスの感染者が増加し、第2波に対する警戒感が高まった。ミネソタ州での黒人暴行死に対する抗議デモが全米に拡大したことも感染拡大の一因となった。ジョージア州アトランタ市で12日、警官が黒人男性を撃って死亡させる事件が起きており、抗議デモが再び拡大すると、感染拡大につながるとみられる。一方、中南米の一部で新型コロナウイルス感染が増加しており、感染の行方を確認したい。
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の妹、金与正党第1副部長は、韓国との関係を断絶する「潮時」が来たとの見方を示し、軍事力の行使を警告した。韓国の脱北者団体が大型風船を使い、北朝鮮体制を批判するビラをまいたことで、北朝鮮の報復行動の可能性が高まった。北朝鮮は南北共同連絡事務所の破壊を予告した。韓国は敵対行為の自制を呼び掛ける声明を発表しており、今後の動向を確認したい。
6月12日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比8.11トン増の1,136.22トンとなった。米連邦公開市場委員会(FOMC)で低金利長期化見通しが示されたことを受けて投資資金が流入した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、6月9日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは20万8,613枚となり、前週の21万9,034枚から縮小した。今回は手じまい売りが8,224枚、新規売りが2,197枚出て1万0,421枚買い越し幅を縮小した。

プラチナは金軟調につれ安

ニューヨーク・プラチナ期近7月限は株価急落を受けて軟調となり、5月15日以来の安値808.6ドルを付けた。経済活動再開に対する期待感が強いが、新型コロナウイルス感染の第2波に対する警戒感から株価が急落した。5月の中国の自動車販売台数が前年比14.5%増の219万台となり、2カ月連続で増加したことは下支え要因だが、世界の景気低迷見通しが示されており、各国の自動車販売の回復が遅れると、上値を抑える要因になりそうだ。一方、供給減少で需給は引き続きタイトであることが指摘されており、安値拾いの買いがどの水準で入るかも確認したい。
プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、9日のロンドンで16.73トン(前週末16.55トン)、11日のニューヨークで26.43トン(同26.14トン)、4日の南アで21.43トンとなった。欧米で増加しており、安値拾いの買いが続くかどうかを確認したい。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、6月9日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは1万9,715枚となり、前週の2万1,592枚から縮小した。手じまい売り・新規売りが出た。

ニューヨーク金はレンジ下限を維持、米低金利長期化見通しで

ニューヨーク金8月限は4月21日以来の安値1,671.7ドルを付けたのち、米連邦公開市場委員会(FOMC)でイールドカーブ・コントロールが議論されると伝えられたことを受けて下げ一服となった。米FOMCで低金利長期化見通しが示されると、1,754.9ドルまで戻した。1,668.4〜1.789.0ドルのレンジ内で地合いを引き締めた。新型コロナウイルス感染の第2波に対する警戒感が出ており、株安に振れると、レンジ上限を試す可能性が出てくる。

6月15日からの週の注目ポイント

15日 日銀金融政策決定会合1日目 ☆☆
中国小売売上高(5月) ☆☆
中国鉱工業生産(5月) ☆☆
ユーロ圏貿易収支(4月)
米ニューヨーク連銀製造業景況指数(6月) ☆☆
対米証券投資(4月) ☆☆
16日 南ア休場
日銀金融政策決定会合、政策金利発表 ☆☆☆
独消費者物価指数(5月確報) ☆☆
独ZEW景況感指数(6月) ☆☆
米小売売上高(5月) ☆☆☆
米鉱工業生産・設備稼働率(5月) ☆☆
米企業在庫(4月)
17日 貿易収支(5月速報) ☆☆
ユーロ圏消費者物価指数(5月確報) ☆☆☆
米住宅着工・許可件数(5月) ☆☆
18日 スイス国立銀行政策金利発表 ☆☆☆
英中銀政策金利発表 ☆☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
米フィラデルフィア連銀製造業景況指数(6月) ☆☆
米景気先行指数(5月) ☆☆
19日 消費者物価指数(5月) ☆☆☆
日銀金融政策決定会合議事要旨 ☆☆☆
独生産者物価指数(5月)
米経常収支(1-3月期) ☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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