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2020-10-01 04:17:05

金は1,700ドル割れも米FOMCなどを確認

2020/6/8
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金は予想外の米雇用改善が圧迫

6月1日の週のニューヨーク金市場は、黒人暴行死に対する抗議デモが暴徒化し、先行き懸念も出たが、予想以上の回復力を示した米経済指標で経済活動再開に対する期待感などを背景に戻りを売られて軟調となった。5月の米雇用統計が予想外の改善を示したことを受けて一段安となり、4月21日以来の安値1,671.7ドルを付けた。米雇用統計で非農業部門雇用者数は250万9,000人増と、事前予想の800万人減から予想外に増加した。前月は2,068万7,000人減。失業率も13.3%(前月14.7%)と事前予想19.8%から予想外に低下した。トランプ米大統領は、「米国史上最高の復活の日」だとし、景気は来年までに落ち込みから回復するとの見方を示した。また5月の米ISM製造業景気指数は43.1と2009年4月以来の低水準となった4月の41.5から上昇した。米ISM非製造業総合指数(NMI)も45.4と4月の41.8から改善し、経済活動再開に対する期待感が強い。ただ節目となる50を下回っており、先行き懸念が残る。今週は9〜10日に米連邦公開市場委員会(FOMC)がある。米雇用改善を受けて米短期金利先物市場でマイナス金利の見方は後退したが、企業や消費者のデフォルト(債務不履行)が増加しており、6月末に出る予定の大手銀行のストレステスト(健全性審査)に対する懸念が出ている。想定以上の資本手当てで銀行のバランスシートが抑制される可能性もある。追加策の行方などを確認したい。一方、欧州中央銀行(ECB)理事会では、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の買い入れ規模を6,000億ユーロ増額し、1兆3,500億ユーロとすることを決定した。また買い入れ期間を当初計画より6カ月伸ばし、2021年6月末までとする。ECBはユーロ圏の経済成長見通しを大幅に下方修正し、基本シナリオで今年は8.7%縮小と、3月時点の0.8%成長から引き下げた。悪化シナリオでは今年12.6%縮小。ラガルドECB総裁は、ユーロ圏経済が前代未聞の縮小に見舞われていると述べており、先行き懸念が強い。
米国で白人警官の黒人男性暴行死に対する抗議デモが、各地で暴徒化し、警察と衝突した。トランプ米大統領は首都ワシントンに軍を派遣することも辞さないとし、各州知事により強硬な姿勢で臨むべきとの見方を示した。一方、白人警官は免職され、第3級殺人容疑で逮捕、訴追され、その後により重い第2級殺人容疑とされた。また現場にいた残る3警官も免職され、第2級殺人のほう助・教唆容疑で訴追された。抗議デモが飲食店などのビジネス再開に影響したが、暴力行為の報告は少なくなっており、米大統領はワシントンから州兵の撤収を命じた。
6月5日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比4.97トン増の1,128.11トンとなった。米中の対立や黒人暴行死に対する抗議デモなどを受けて投資資金が流入したが、米雇用統計が予想外に改善し、利食い売りも出た。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、6月2日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは21万9,034枚となり、前週の23万7,914枚から縮小した。今回は手じまい売りが1万5,952枚、新規売りが2,928枚出て1万8,880枚買い越し幅を縮小した。

プラチナは金軟調につれ安

ニューヨーク・プラチナ期近7月限は金軟調を受けて900ドル台で戻りを売られると、テクニカル要因の売りが出て一段安となり、5月15日以来の安値818.7ドルを付けた。予想以上の米経済指標で経済活動再開に対する期待感が高まったが、プラチナは高値での買いが見送られ、金軟調につれ安となった。ただ米中の自動車販売の回復期待や南アの鉱山会社アングロ・アメリカン・プラチナム(アンプラッツ)で精製工場が冷却装置の水漏れで再び停止したことが下支え要因であり、どの水準で安値拾いの買いが入るかを確認したい。
プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、1日のロンドンで16.60トン(前週末16.60トン)、5日のニューヨークで26.14トン(同25.43トン)、4日の南アで21.43トン(同21.40トン)となった。銘柄ごとにまちまちの動きとなった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、6月2日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは2万1,592枚となり、前週の2万3,023枚から縮小した。手じまい売り・新規売りが出た。

ニューヨーク金はレンジ下限付近、米雇用改善が圧迫

ニューヨーク金8月限はレンジ内で手じまい売りなどが出て軟調となった。黒人暴行死に対する抗議デモが暴徒化したが、予想以上の米経済指標を受けて戻りを売られた。5月の米雇用統計が予想外に改善すると、4月21日以来の安値1,671.7ドルを付けた。同日安値1,668.4ドルがレンジ下限であり、ここを維持できるかどうかがテクニカル面の焦点である。今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)があり、追加策に対する見方などを確認したい。

6月8日からの週の注目ポイント

8日 オーストラリア休場
国内総生産(1-3月期2次速報) ☆☆☆
国際収支・経常収支(4月) ☆☆
独鉱工業生産指数(4月) ☆☆
9日 ユーロ圏国内総生産(1-3月期確報) ☆☆☆
米卸売在庫(4月)
米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目 ☆☆
10日 機械受注(4月) ☆☆
中国消費者物価指数(5月) ☆☆
中国生産者物価指数(5月) ☆☆
米消費者物価指数(5月) ☆☆☆
米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利発表 ☆☆☆
米財政収支(5月) ☆☆
11日 米新規失業保険申請件数 ☆☆
米生産者物価指数(5月) ☆☆
12日 英鉱工業生産指数(4月) ☆☆
ユーロ圏鉱工業生産(4月) ☆☆
米輸出入物価指数(5月)
米ミシガン大消費者信頼感指数(6月速報) ☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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