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2021-12-08 02:33:27

金は米中関係の行方などを確認

2020/5/25
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金は米中関係の悪化も支援要因

5月18日の週のニューヨーク金市場は、景気低迷見通しや米中関係の悪化に対する懸念が支援要因となったが、戻り高値を突破できず、経済活動再開に対する期待感をきっかけに利食い売りが出て上げ一服となった。期近6月限は4月14日以来の高値1,775.8ドルを付けたのち、レンジ内で上げ一服となった。全米50州でロックダウン(都市封鎖)が一部緩和され、経済活動が部分的に再開し、先行き期待が高まった。また欧米の総合購買担当者景気指数(PMI)が改善した。5月のユーロ圏の総合PMI速報値は30.5と過去最低となった前月の13.6から上昇、米国の総合PMI速報値も36.4と前月の27.0から改善した。ただ米新規失業保険申請件数は243万8,000件と事前予想の240万件を上回って高水準で推移しており、労働市場の先行き懸念が残っている。一方、米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のファウチ所長が、12月までに新型コロナウイルスのワクチン接種を開始する可能性に自信を示した。ワクチン開発の行方も焦点である。
中国は全国人民代表大会(全人代)で香港への国家安全法導入を審議することを明らかにした。トランプ米大統領は中国が香港に対して国家安全法を導入すれば、米国は「極めて強硬に」対応すると述べていた。またポンペオ米国務長官は22日、香港の自治の「終焉の前兆」と非難した。カナダ、英国、オーストリアも「深く懸念している」と共同声明を発表した。中国外務省の報道官は23日、海外諸国に「内政干渉」を止めるよう求めた。香港では24日、国家安全法導入に対する抗議デモが行われたことに対し、香港警察が催涙ガスを発射した。香港を巡る各国の動きを確認したい。一方、米商務省は22日、中国の33の企業と機関をブラックリストに追加すると発表した。人権侵害の疑いや大量破壊兵器などで米国からの資材の調達が禁止される。また米ワシントンポストは、米政権が核実験の実施について討議したと伝えた。ロシアや中国が小規模核実験を実施しているとされた。米大統領が新型コロナウイルス感染で中国を非難してから、様々な措置が発表され、米中の対立に対する懸念が高まっている。
アルゼンチンは22日、9回目のデフォルト(債務不履行)に陥った。約5億ドル相当の国債利払いを行わなかった。アルゼンチンは債務再編案を検討する期限を6月2日まで延長したが、交渉は数日中に合意に達するとの見方を示す関係者もあり、当面の行方を確認したい。
5月22日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比2.92トン増の1,116.71トンとなった。経済活動再開に対する期待感を受けて小口の売りが出たが、中国が全国人民代表大会(全人代)で香港への国家安全法導入を審議することになり、米国との対立が懸念されると、投資資金が流入した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、5月19日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは25万1,788枚となり、前週の24万2,828枚から拡大した。今回は新規買いが1万7,623枚、新規売りが8,663枚出て8,960枚買い越し幅を拡大した。

プラチナは経済活動再開でレンジ上放れ

ニューヨーク・プラチナ期近7月限は金堅調を受けてレンジを上放れると、経済活動再開に対する期待感も支援要因となって上値を伸ばし、2月25日以来の高値943.0ドルを付けた。金に利食い売りが出ると、上げ一服となったが、押し目は買われた。4月の中国の自動車販売が約2年ぶりに増加し、自動車販売の回復期待が強いが、欧州自動車工業協会(ACEA)によると、4月の欧州連合(EU26)の新車(乗用車)登録台数は前年同月比76.3%減の27万0,682台と厳しい状況が続いている。ロックダウン(都市封鎖)緩和で回復が見込まれているが、サプライチェーンの回復の行方も焦点である。
プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、19日のロンドンで15.20トン(前週末15.55トン)、20日のニューヨークで24.40トン(同23.67トン)、22日の南アで21.83トン(同21.80トン)となった。経済活動再開に対する期待感から投資資金が戻った。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、5月19日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは2万2,013枚となり、前週の1万8,155枚から拡大した。新規買い・買い戻しが入った。

ニューヨーク金はレンジ相場を継続

ニューヨーク金6月限は景気低迷見通しや米中関係に対する懸念を受けて4月14日以来の高値1,775.8ドルを付けたのち、経済活動再開に対する期待感などを受けて上げ一服となった。経済指標の悪化で景気後退に対する懸念が強いが、各国が段階的にロックダウン(都市封鎖)を緩和し、経済活動再開に対する期待感から利食い売りが出て上げ一服となった。レンジ相場を継続し、テクニカル面で中立である。ただ中国が香港への国家安全法導入を審議すると、各国との対立から金ETF(上場投信)に押し目買いが入っており、投資資金の流入が下支え要因である。

5月25日からの週の注目ポイント

25日 英国、米国休場
景気動向指数(3月改定)
独国内総生産(1-3月期確報) ☆☆☆
独ifo景況感指数(5月) ☆☆
26日 米S&Pケース・シラー住宅価格指数(3月) ☆☆
米住宅価格指数(3月)
米新築住宅販売(4月) ☆☆☆
米消費者信頼感指数(5月) ☆☆
27日 米地区連銀経済報告(ベージュブック) ☆☆☆
28日 独消費者物価指数(5月速報) ☆☆
米国内総生産(1-3月期改定) ☆☆☆
米耐久財受注(4月) ☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
米中古住宅販売仮契約指数(4月) ☆☆
29日 失業率(4月) ☆☆
鉱工業生産指数(4月速報) ☆☆
ユーロ圏消費者物価指数(5月速報) ☆☆☆
米個人所得・支出(4月) ☆☆☆
シカゴ購買部協会景気指数(5月) ☆☆
米ミシガン大消費者信頼感指数(5月確報) ☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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