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2024-04-18 17:02:28

金は米国の低金利継続見通しなどが支援要因

2019/12/16
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金は米中の通商合意も合意文書作成の動きを確認

12月9日の週のニューヨーク金市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル安を受けて堅調となった。期近2月限は11月7日以来の高値1,491.6ドルを付けた。ただトランプ米大統領が米中の通商協議の合意が近いと述べたことをきっかけに利食い売りなどが出て上げ一服となった。米中の通商協議で第1段階の原則合意に達した。米国が15日に予定していた対中関税の発動は見送られた。ただ米大統領が米中通商合意を巡る米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道は「完全に誤り」と述べると、先行き不透明感が出た。WSJは、米国側の関税引き下げ案は3,600億ドルの中国輸入品に対して、最大50%関税を引き下げる案を提示していると伝えていた。米国は中国に農産物の購入拡大を要求し、中国は段階的な関税の撤廃を求めており、合意文書作成に向けて細部の調整が必要である。米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は1月第1週のワシントンでの署名を想定しているとしており、署名に向けた動きを確認したい。

米連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を1.50〜1.75%に据え置くことを全会一致で決定した。米連邦準備理事会(FRB)当局者の金利・経済見通しでは、17人中13人が少なくとも2021年まで金利変更はないとの見通しを表明した。また欧州中央銀行(ECB)理事会も政策金利据え置きを決定した。ただ追加利下げの可能性に含みを残した。また長期にわたり低金利を維持し、月額200億ユーロのペースで安定的に資産買い入れを継続する方針を示した。ラガルド新ECB総裁は記者会見でコンセンサスを模索することが目標であると強調しており、今後タカ派の影響力が強まる可能性もある。世界的に低金利が続くことは金の支援要因である。

英国の総選挙で与党保守党が過半数を獲得し、圧勝した。ジョンソン英首相は、英国の欧州連合(EU)離脱の完遂を付託されたと宣言し、来年1月31日にEUを離脱すると表明した。英議会がEU離脱法案を可決すれば、2月からEU離脱の移行期間に入り、EUとの新たな関係について交渉する。保守党は選挙公約で2020年末までに新たな貿易協定を成立させるとしているが、20年末までの成立は非現実的との見方もあり、今後の行方を確認したい。

12月13日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比0.004トン減の886.222トンとなった。好調な米雇用統計などを背景に投資資金が流出したが、安値拾いの買いが入った。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、12月10日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは27万0,920枚となり、前週の29万0,705枚から縮小した。今回は手じまい売りが1万7,356枚、新規売りが2,429枚出て、1万9,785枚買い越し幅を縮小した。

【プラチナ急伸も950ドル前後で上げ一服】

ニューヨーク・プラチナ期近1月限は、南アの計画停電をきっかけに急伸すると、米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル安も支援要因となって上値を伸ばし、11月4日以来の高値951.4ドルを付けた。一方、米中の通商協議で第1段階の原則合意に達し、リスク選好の動きとなったが、米大統領の発言を受けて先行き不透明感が出ると、利食い売りなどが出て上げ一服となった。ただ1月第1週のワシントンでの署名が想定されており、合意文書作成に向けた動きと各市場の反応を確認したい。

南アの国営電力会社エスコムは9日、最大6,000メガワット分の計画停電を行うと発表した。計画停電を導入した2008年以降で最大の規模になった。発電施設の不具合や大雨が背景にある。鉱山会社が夜間の操業を停止し、プラチナの支援要因になった。同社は11日、計画停電の規模を2,000メガワットに縮小すると発表した。鉄砲水の影響で稼働停止していた火力発電所が一部再開したという。週明けには回復する見通しであるが、電力不足が続くと、材料視される可能性が残る。2008年の南アの電力危機時は鉱山会社の操業停止で供給不安が広がり、1,500ドルから2,300ドル直前まで高騰した。

プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、12月12日のロンドンで17.55トン(前週末17.65トン)、ニューヨークで23.29トン(同23.29トン)、13日の南アで31.71トン(同31.71トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、12月10日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは4万9,577枚となり、前週の4万5,529枚から拡大した。新規買い・買い戻しが入った。

ニューヨーク金は戻り高値更新も上げ一服

ニューヨーク金2月限は、11月7日以来の高値1,491.6ドルを付けたのち、上げ一服となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル安が支援要因になり、12月4日の戻り高値1,489.9ドルを上回ったが、米中の通商協議で第1段階の原則合意に達したことが上値を抑える要因になった。ただ合意文書作成に向けて細部の協議が必要なもようで今後の行方を確認したい。

12月16日からの週の注目ポイント

16日 南ア休場
中国小売売上高(11月) ☆☆
中国鉱工業生産(11月) ☆☆
ユーロ圏製造業購買担当者景況指数(12月速報) ☆☆
ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数(12月速報) ☆☆
米ニューヨーク連銀製造業景況指数(12月) ☆☆
対米証券投資(10月) ☆☆
17日 ユーロ圏貿易収支(10月)
米住宅着工・許可件数(11月) ☆☆
米鉱工業生産・設備稼働率(11月) ☆☆
18日 貿易収支(11月速報) ☆☆
日銀金融政策決定会合1日目
独ifo景況感指数(12月) ☆☆
英消費者物価指数(11月) ☆☆
ユーロ圏消費者物価指数(11月確報) ☆☆☆
19日 日銀政策金利発表 ☆☆☆
英中銀政策金利発表 ☆☆☆
米経常収支(7-9月期) ☆☆☆
米フィラデルフィア連銀製造業景況指数(12月)  ☆☆
米景気先行指数(11月) ☆☆
米中古住宅販売統計(11月) ☆☆
20日 消費者物価指数(11月) ☆☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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