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2024-04-19 02:06:03

金は米中協議の進展期待が上値を抑える

2019/11/5
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金は各国の経済指標で景気見通しを確認

10月28日の週のニューヨーク金市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル高一服をきっかけに地合いを引き締めたが、米中の通商協議の進展期待に上値を抑えられた。米連邦公開市場委員会(FOMC)ではフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を1.50〜1.75%に25ベーシスポイント(bp)引き下げることを8対2で決定した。またFOMC声明から「適切に行動する」との文言が削除され、利下げ休止が示唆された。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は記者会見で「金融政策は良い状況にある」と指摘したが、利上げには著しいインフレ率上昇が必要になる、とした。CMEのフェドウォッチによると、12月のFF金利の誘導目標水準の確率は1.50〜1.75%への据え置きが91.1%(前週77.8%)となった。ただ来年12月は1.25〜1.50%への利下げが39.5%(前週39.1%)となり、利下げの可能性が残っている。

米通商代表部(USTR)が米中は閣僚級の電話協議を経て、「第1段階」通商合意の部分成立に近づいていると発表し、進展期待が強い。月内にトランプ米大統領と習近平中国国家主席の首脳会談が実現する可能性がある。中国側は貿易合意署名で習主席が訪米する場合には、公式訪問とすることを望んでいたが、公式訪問でない訪米も受け入れる用意があるという。米主要株価指数が最高値を更新し、リスク選好の動きとなったことは金の上値を抑える要因である。ただ中国は、全ての関税撤廃など米国との貿易交渉における中国の中核的な要求をあらためて要求している。中国側は第1段階の後に交渉を継続する意思があるが、構造問題についての合意は非常に難しいとみられている。米国が12月に予定している中国製品への追加関税が見送っても、関税措置が撤廃されなければ世界経済の減速が続くとみられている。

第3四半期の米国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比1.9%増と、事前予想の1.6%増を上回った。ただ設備投資が2四半期連続で減少し、第2四半期の2.0%増から減速した。一方、10月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が12万8,000人増加し、事前場予想の8万9,000人増を上回り、労働市場の堅調が示された。失業率は3.6%と、約50年ぶりの低水準となった前月の3.5%から悪化した。ただ10月の米ISM製造業景気指数は48.3と、景気拡大・縮小の節目となる50を3カ月連続で下回った。10月の中国の製造業PMI(購買担当者景況指数)も49.3と事前予想の49.8や前回の49.8を下回り、世界的に製造業の減速に対する懸念が残っている。今後発表される各国の経済指標を確認したい。

11月1日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比3.81トン減の914.67トンとなった。米中の通商協議の進展期待や米連邦公開市場委員会(FOMC)で12月の利下げ休止が示唆されたことを受けて投資資金が流出した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、10月29日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは27万6,515枚となり、前週の25万9,132枚から拡大した。今回は新規買いが1万2,506枚、買い戻しが4,877枚入り、1万7,383枚買い越し幅を拡大した。

プラチナは戻り高値を更新

ニューヨーク・プラチナ期近1月限は、米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル高一服を受けて押し目を買われると、金堅調や株高などを背景に戻り高値を突破し、9月25日以来の高値959.9ドルを付けた。米FOMCで12月の利下げ休止が示唆されたが、来年の利下げの可能性が残っていることや、米中の通商協議の進展期待による株高が支援要因になった。ただプラチナは供給過剰見通しが上値を抑える要因である。米国債の利回り上昇でドル高に振れたり、パラジウムに利食い売りが出ると、プラチナの圧迫要因になりやすく、上昇しても1,000ドルの節目で上値を抑えられることになりそうだ。
プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、10月25日のロンドンで18.18トン、1日のニューヨークで24.34トン(前週末24.34トン)、4日の南アで31.66トン(同31.67トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、10月29日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは4万2,297枚(前週3万5,716枚)に拡大した。新規買い・買い戻しが入った。

ニューヨーク金は米FOMC後のドル高一服が支援もレンジ継続

ニューヨーク金12月限は米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル高一服を受けて地合いを引き締めたが、レンジ相場を継続した。米FOMCでは追加利下げが決定されたが、12月の利下げ休止が示唆された。ただ来年の利下げが見込まれ、ドル高が一服した。一方、米中の通商協議で「第1段階」の合意署名に向けて協議が進み、株高に振れたことが上値を抑える要因になった。テクニカル面ではレンジをどちらに放れるかが当面の焦点だが、複数の抵抗線・支持線があり、方向性を模索する動きが続くことになりそうだ。

11月4日からの週の注目ポイント

4日 振替休日 ☆☆☆
5日 豪準備銀行政策金利発表 ☆☆
中国財新サービス業購買担当者景況指数(10月) ☆☆
ユーロ圏生産者物価指数(9月) ☆☆☆
米貿易収支(9月) ☆☆
米ISM非製造業景況指数(10月)  ☆☆☆
6日 日銀金融政策決定会合議事要旨 ☆☆☆
独製造業受注(9月) ☆☆
ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数(10月確報) ☆☆
ユーロ圏小売売上高(9月) ☆☆
7日 独鉱工業生産指数(9月) ☆☆
英中銀政策金利発表 ☆☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
米消費者信用残高(9月)
8日 景気動向指数(9月速報)
中国貿易収支(10月) ☆☆
独貿易収支(9月)
米卸売在庫(9月)
米ミシガン大消費者信頼感指数(11月速報) ☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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