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2021-12-04 01:46:03

金は米国の対中追加関税発動で堅調

提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金は株価の動向も確認

7月29日の週のニューヨーク金市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル高が圧迫要因となる場面も見られたが、米国の対中追加関税発動をきっかけに急伸した。期近12月限は7月10日以来の安値1,412.1ドルを付けたのち、1,461.0ドルまで戻した。7月19日高値1,467.0ドルが目先の抵抗線であり、リスク回避の動きが続くと、一段高となる可能性がある。米FOMCでは25ベーシスポイント(bp)の利下げが決定された。声明では、「経済見通しに対する世界動向の影響や弱いインフレ圧力を考慮し」利下げを決定したとされた。ただパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が利下げは下方リスクに対する保険が狙いとし、緩和サイクルの開始を必ずしも意味しないと述べると、ドル高が進んだ。ドル指数は2017年5月以来の高値98.93を付けた。ただ上海で再開された米中の通商協議に進展が見られなかったことなどを受け、トランプ米大統領は3,000億ドル相当の中国製品に対する10%の追加関税を9月1日付で発動させると発表した。協議では中国による米国産農産物の輸入拡大が話し合われたが、中国商務省は購入拡大で合意はしていないとした。次回の会合は9月に米国で開催される予定である。米大統領の発表に対し、中国政府は、脅しには屈しないと表明、報復措置に出る可能性を警告した。貿易戦争が激化し、リスク回避の動きが続くと、金に逃避買いが入るとみられる。CMEフェドウォッチによると、2日の米短期金利先物市場で9月のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標水準の確率は1.75〜2.00%が96.2%(前週56.2%)、2.00〜2.25%が0.0%(同32.5%)となった。0.25%の追加利下げ観測が高まった。

ジョンソン英首相は、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)交渉を巡る次の動きはEU次第とし、合意なき離脱は望んでいないが、念のため備える必要があると述べた。また同首相は、北アイルランドを訪れ、EU離脱交渉で問題となっているバックストップ(安全策)を巡り当局者らと協議した。イングランド銀行(英中銀)は、英国のEU離脱を巡る懸念の増大や世界経済の鈍化に直面しているとして、成長率見通しを引き下げており、先行き懸念が強い。一方、北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は、日本海に向けて7月25日に発射した2発の短距離弾道ミサイルについて、韓国への警告とした。KCNAは、韓国が北朝鮮による再三の警告を無視して軍事演習を行っていると非難した。北朝鮮は7月31日と8月2日にも飛翔体を発射し、挑発している。英仏独は北朝鮮に対し、米国との「有意義な」協議を行うよう要請し、北朝鮮が核・弾道ミサイル計画を廃棄するまで国際的な制裁を完全に執行する必要があると発表した。ただトランプ米大統領は、北朝鮮によるミサイル発射は国連安全保障理事会の決議に違反している可能性があるが、自身が北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長とシンガポールと会談した際に交わした合意には違反していないとの見解を示した。

8月2日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比5.87トン増の830.76トンとなった。米国の対中追加関税発動を受けて投資資金が流入した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、7月30日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは25万4,388枚となり、前週の25万1,250枚から拡大した。今回は新規買いが333枚、買い戻しが2,805枚入り、3,138枚買い越し幅を拡大した。

プラチナはリスク回避が圧迫要因

ニューヨーク・プラチナ期近10月限は、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しを受けて押し目を買われたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル高を受けて戻りを売られた。また米国の対中追加関税発動によるリスク回避の動きも圧迫要因になって急落し、7月17日以来の安値845.3ドルを付けた。プラチナは供給過剰見通しが上値を抑える要因であり、リスク回避の動きが続くと、戻り売り圧力が強まって再び下値を試す可能性が出てくる。ただ米FRBの追加利下げ観測が高まっており、どの水準で安値拾いの買いが入るかも焦点である。

プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、1日のロンドンで12.09トン(26日12.10トン)、2日のニューヨークで22.91トン(同22.91トン)、南アで32.67トン(同32.76トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、7月30日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは2万5,768枚(前週2万0,890枚)に拡大した。買い戻しが手じまい売りを上回った。

ニューヨーク金はリスク回避で押し目を買われる

ニューヨーク金12月限は米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル高を受けて調整局面を迎えたが、リスク回避の動きを背景に押し目を買われて急反発した。トランプ米大統領が中国製品に対する追加関税発動を発表し、ドル安・株安となった。米連邦準備理事会(FRB)の追加利下げ観測が高まっており、金ETF(上場投信)への投資資金流入が続くと、目先の抵抗線19日高値1,467.0ドルを突破し、上値を試すことになりそうだ。

8月5日からの週の注目ポイント

5日 オーストラリア休場
中国財新サービス業購買担当者景況指数(7月) ☆☆
ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数(7月確報) ☆☆
米ISM非製造業景況指数(7月) ☆☆☆
6日 オーストラリア準備銀行政策金利発表 ☆☆☆
景気動向指数(6月速報)
独製造業受注(6月) ☆☆
7日 NZ準備銀行政策金利発表 ☆☆
独鉱工業生産指数(6月)
米消費者信用残高(6月) ☆☆
8日 国際収支・経常収支(6月)
中国貿易収支(7月) ☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
米卸売在庫(6月)
9日 国内総生産(4-6月期1次速報) ☆☆
中国消費者物価指数(7月) ☆☆☆
中国生産者物価指数(7月) ☆☆
英国内総生産(4-6月期速報値) ☆☆☆
米生産者物価指数(7月) ☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

https://sbisec.akamaized.net/sbisec/images/base/g_gold_guide_01_report_190805_01.gif

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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