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2024-04-23 18:02:15

金は米利上げ観測が圧迫要因

提供:SBIゴールド

金は北朝鮮情勢の行方などを確認

10月2日の週のニューヨーク金市場は、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測や米主要株価指数の史上最高値更新などを受けて軟調となった。ニューヨーク金12月限は8月8日以来の安値1,262.8ドルを付けた。ハーカー米フィラデルフィア地区連銀総裁とウィリアムズ米サンフランシスコ地区連銀総裁が年内あと1回の利上げの見方を示しており、12月利上げの見方が強い。9月の米雇用統計で非農業部門雇用者数は3万3,000人減となった。事前予想の9万人増から予想外に減少し、7年ぶりのマイナスとなった。ハリケーンの影響で一時的に失業者が増加した。ただ時間当たり賃金は前月比0.5%上昇しており、利上げ観測に変わりはない。今週は13日に9月の米小売売上高や米消費者物価指数(CPI)などの発表があり、景気やインフレの動向を確認したい。またトランプ米大統領が米FRBの次期議長の最終候補者リストを受け取っており、誰が選ばれるかも焦点である。

一方、北朝鮮情勢に対する懸念や、スペインのカタルーニャ問題が金の下支え要因である。北朝鮮では平壌郊外の兵器研究所から複数の弾道ミサイルを搬出したことが伝えられ、10日の朝鮮労働党創建記念日や18日の中国共産党大会開幕にミサイルが発射される可能性があるとの見方が出ている。トランプ米大統領が5日夜に米軍指導者との記念撮影をした際、夕食会が「嵐の前の静けさ」を意味するかもしれないと不可解な発言をした。また7日には北朝鮮に向けて、ツイッターで「効果があるのはただ一つだけだ」と警告した。米原子力空母ロナルド・レーガンが香港に寄港し、今月中旬には朝鮮半島周辺で韓国軍と合同訓練を予定している。一方、スペインのカタルーニャ自治州で住民投票が1日に行われ、90%が独立に賛成した。中央政府は投票を違法で無効とし、投票を妨害した。独立派は抗議して街頭デモを行い、労組がストライキを実施するなど混乱状態に陥った。ただスペイン残留を求めるデモが週末に繰り広げられ、一方的な独立宣言を回避するよう圧力が強まった。スペイン債が乱高下しており、カタルーニャ問題の行方も確認したい。

中国商務省は、国慶節に伴う大型連休期間中の小売り・飲食業の売上高が1兆5,000億元(2,260億ドル)となり、1日当たり平均の売上高は前年比10.3%増と発表した。連休明けの中国市場で安値拾いの買いが指摘されており、引き続き買われるようなら、金が目先の安値を付ける可能性もある。一方、前週のインドの金プレミアムは3ドルのディスカウントと、前々週の6ドルのディスカウントから下げ幅を縮小した。金価格下落を受けて最低限の買いが入った。ただ同国の金市場では資金洗浄対策法施行などを受けて密輸が増加したことが指摘された。今月は19日にディワリ(燈明の祭り)を控えており、需要がピークを迎える。

米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、10月3日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは20万3,855枚となり、前週の21万2,594枚から縮小した。今回は手じまい売りが1万5,959枚、買い戻しが7,220枚入り、買い越しを8,739枚縮小した。一方、10月9日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前月末比6.20トン減の858.45トンとなった。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測などを受けて5日に851.06トンまで減少したが、北朝鮮情勢に対する懸念も残り、安値拾いの買いが入った。

プラチナは売り過剰感から値固め局面

ニューヨーク・プラチナ1月限は米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測が圧迫要因となり、7月11日以来の安値906.5ドルを付けたが、金の下げ一服などが下支え要因となった。パラジウムとの価格逆転で売り過剰感が出たことや、米主要株価指数の最高値更新でリスク選好の動きとなったことも下支え要因である。連休明けの中国市場で安値拾いの買いが入っており、現在の水準で値固めできるかどうかが当面の焦点である。

米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、10月3日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは2万1,929枚となり、前週の2万5,363枚から縮小した。ただ新規売りが増加しており、下げ止まりが意識されると、買い戻し主導で上昇する可能性が出てくる。一方、プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、9日のロンドンで11.61トン(29日11.44トン)に増加、ニューヨークで17.22トン(同17.22トン)、6日の南アで25.79トン(同25.79トン)と横ばいとなった。

原油は米輸出増加などが圧迫要因

ニューヨーク原油は、石油輸出国機構(OPEC)の生産量拡大や、米国の輸出増加などを受けて50ドルを割り込んだ。米エネルギー情報局(EIA)が発表した9月29日までの週間石油統計で、原油在庫が前週比602万3,000バレル減少したが、輸出が日量198万4,000バレルと統計開始以来の最高水準を記録した。米シェール企業がOPECの協調減産にただ乗りするようなことになれば引き続き上値を抑える要因になりそうだ。一方、ロシアのプーチン首相が「2018年末までの協調減産延長を排除しない」と述べた。またバルキンドOPEC事務局長が「協調減産期間の延長に関する議論は続けられている」と述べており、2018年3月から延長されると下値は限られそうだ。米油田サービス会社ベーカー・ヒューズから発表された10月6日までの週の米石油リグ稼動数は前週比2基減の748基となり、再び減少に転じた。

米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、10月3日時点のニューヨーク原油の大口投機家の買い越しは44万4,316枚となり、前週の45万4,108枚から縮小した。一方、ニューヨーク証券取引所(NYSE)で取引されている原油ETF(コード:USO)の残高は10月9日時点で2億2,690万株となり、前月末比780万株増加した。押し目買いが入った。

10月10日からの週の注目ポイント

10日 衆院選公示 ☆☆
黒田日銀総裁、あいさつ要旨 ☆☆
ダラス連銀総裁、講演 ☆☆
ダラス連銀総裁、講演 ☆☆
EU財務相理事会 ☆☆
IMF世界経済見通し ☆☆
北朝鮮、朝鮮労働党創建記念日 ☆☆☆
11日 米FOMC議事録 ☆☆☆
シカゴ連銀総裁、講演 ☆☆
サンフランシスコ連銀総裁、講演 ☆☆
OPEC月報 ☆☆
中国共産党第18期中央委員会第7回総会 ☆☆
12日 米生産者物価指数(9月) ☆☆☆
米新規失業保険申請件数(7日までの週) ☆☆
パウエルFRB理事、講演 ☆☆
ブレイナードFRB理事、ドラギECB総裁、パネル討論会 ☆☆
G20財務相・中央銀行総裁会議(13日まで、ワシントン) ☆☆
13日 中国貿易統計(9月) ☆☆
米小売売上高(9月) ☆☆☆
米消費者物価指数(9月) ☆☆☆
シカゴ連銀総裁、講演 ☆☆
ダラス連銀総裁、講演 ☆☆
パウエルFRB理事、講演 ☆☆
IMF・世銀、年次総会

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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