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金地金の「買い時」について考える<その2>
提供:SBIゴールド
前回は、政治的要因による価格遷移や、短期的投資をもとに、金地金の買い時について述べました 。
今回は、短期的投資以外の金地金投資の目的について考えてみます。
分散投資、有事の金、長期的投資(積立)
前回は「短期的投資」の視点で買い時について考えてみましたが、もちろん金に投資する目的は短期的な売買だけではありません。
むしろ、次の3つの原則に則って投資をしている人の方が多いようです。
①分散投資:投資ポートフォリオ上の分散を通じたリスクヘッジ
②有事の金:世界的有事による通貨暴落などに対する「有事の金」保有
③長期的投資:長期間の投資(積立)を通じたドルコスト平均法による買付価格低減効果
金投資の目的
データ:WGC、グラフ作成:SBIゴールド
上記グラフを見ると、金投資の目的は、短期的な収益やハイリスク・ハイリターンよりは、資産保護や長期的な収益が多いことが分かります。この傾向は、金が裏付けられた商品よりも金の現物購入において強くみられます。では、この3つの投資目的における「買い時のリスク(重要性)」について考えてみたいと思います。
分散投資・有事の金の買い時
分散投資と有事の金での取引では、リスクヘッジが主な投資目的になります。米国株など米ドルの影響を直接的に受ける商品に集中している場合、米ドルの価値暴落は大きな損失につながります。そのため一般的にドル価格とは反対の値動きをする金に分散投資することでリスクヘッジ手段を確保するのです。「有事の金」も未来の不安に備えるという意味では類似しているといえるでしょう。
このように、他の投資商品価格が下落した時の「資産保護」が目的の場合、売買差益が主な目的ではなくなるため、「買い時」の重要性は比較的低くなるかもしれません。
長期投資(純金積立)の買い時
長期投資も、金投資の中で買い時の重要性・緊急性は比較的低いと考えられます。長期投資(積立投資)の場合、初月の支払は、全体の投資期間からすれば一部にすぎません。また、同じ費用で毎月金を購入していくので、金価格が高い時には購入できる数量は少なくなりますが、安い時には逆により多くの金を積み立てることができ、価格が変動幅を想定した上で、金購入コストのブレ幅を少なくする効果を狙う投資でもあります。
これらの特性を考慮すると、長期投資は他の金投資に比べて買い時を考えることは比較的容易ともいえます。
金投資の目的ごとの「買い時」の重要性
上図のように、それぞれの金投資目的における「買い時」の重要性を考えておく必要があると思います。短期的投資の場合、価格が短期では上がらない可能性も高いため、買い時だけでなく売り時のタイミングも難しく「時期」に関する判断リスクは高いと思われます。一方、分散投資・有事の金、長期投資の場合、「買い時・売り時」のリスクを低くしていると考えることも可能です。
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